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【参院選2010断面】首相「逃げてない」と逆ギレ 「守り」の討論は不安

2010年07月03日 07時25分10秒 | Weblog
【参院選2010断面】首相「逃げてない」と逆ギレ 「守り」の討論は不安

参院選のテレビ討論に応じず、野党から「逃げるな」と批判される菅直人首相が2日、富山市内の街頭演説で「1対1の真剣勝負ならばいつでもやる」と宣言した。

野党時代に論戦で名をはせた首相にとって「逃げ菅」と揶揄(やゆ)されるのは耐え難い屈辱のようだ。
ところが、党首そろい踏みのテレビ討論には「つるし上げみたいになる」とやっぱり及び腰。
徹底した「守り」の選挙で11日の投開票日まで乗り切ることができるのか。
(船津寛)

「私は逃げてなんかいませんよ。さしで1対1の議論をしようではないか。
私はつるし上げられるくらい平気なんですよ。平気だけど議論にならないから…」

2日午後、北陸3県を行脚した首相は福井市での街頭演説でこう強がった。
最近は尊敬する高杉晋作に触れることはめっきり減り、言い訳がましいせりふばかりが目に付く。

公示後1週間以上たって各党党首のテレビ討論が実現しないのは異例だ。昨年の衆院選公示前後にはNHKと民放全5局が党首討論番組を放送した。3年前の参院選でもほとんどのテレビ局に党首が顔をそろえている。

各党が公平に発言できるテレビ討論では、政権与党が集中砲火を浴び、反論できない公算が大きい。
首相は「1対1」ならば“返り討ち”にできると踏んだようだが、自民党の谷垣禎一総裁は「一人一人を呼び寄せて自分を皇帝だと思っているのか」とさっそく反発した。
首相が「8対1ではまともな議論はできない」と連立与党の国民新党を「敵」扱いしたことも新たな火種になりかねない。

もともと首相は「攻めの政治家」だ。
野党時代は小泉純一郎元首相を国会論戦で「やるやる詐欺」と攻め立てたり、「(公約違反は)大したことない」と失言を引き出したりしたこともある。

テレビ討論も積極的に仕掛けた。
5年前の「郵政解散」の際は討論番組で自民党の安倍晋三幹事長代理(当時)にこんな言葉を浴びせた。

「議論から逃げているのではないか!」

だが、首相就任後は「守り」ばかりが目につく。
番記者のぶら下がり取材は参院選公示日の先月24日に応じたきり。
「選挙中の素顔を取材させてほしい」との報道各社の要請にも2日にようやく応じたが、取材者数は厳しく制限した。

「渡辺喜美(みんなの党代表)でも誰でも出てこい。2時間でもやってやる!」

4日のフジテレビとNHKの討論番組出演をようやく決めた首相は2日夜、民主党本部で中華弁当をパクつきながらこう息巻いた。

強がれば強がるほど、「逃げ」の姿勢が浮き上がり、かつての「菅らしさ」は失われていく。

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