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アベノミクス相場で個人投資家は身ぐるみ剥がされる

2013年05月26日 11時22分02秒 | Weblog

アベノミクス相場で個人投資家は身ぐるみ剥がされる

(陽光堂主人の読書日記)より

 23日、24日と立て続けに株式市場は乱高下しました。
 
23日の大暴落は翌日になっても回復せず、明日からの市場がどうなるか、非常に危惧されます。

 昨日付の「日刊ゲンダイ」には、ジェットコースター相場になっている理由について説明がなされていますので、以下該当部分を引用します。
 
(http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8892.html)

   損をしたのはやっぱり素人の個人投資家 鉄火相場で儲けたヤツら

 …(前略)…

◆後場の大暴落のワケ

大暴落は2日続けて後場に起こった。23日は午後に入って一気に1000円以上急落。24日も午前の上昇相場が一変、午後に500円を超える下げ幅となった。

一因と指摘されるのは“魔の昼休み”だ。11時半から12時半までの商い休みが後場の急落を誘発しているという。

「海外のヘッジファンドは、この時間帯に重なるシンガポールや香港市場の先物を動かし、後場の東京相場を仕掛ける。昼休み中に先物が落ちれば、後場は売られる展開になります」(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)

欧米の市場にランチ休憩はない。東証も廃止すべきだとの意見は多いが、「東証は労組が強く、難しい」(同)という。これじゃあ、個人投資家はなす術がない。

◆超高速取引のズルさ

1000円を超える乱高下の背景には、1秒間に何回も取引を繰り返せる「超高速取引」の存在もある。瞬間の値動きで利ざやを稼ぐ自動売買システムで、株価の下落局面では、売り注文が売り注文を呼ぶ“危険なシロモノ”と化す。

株式アナリストの櫻井英明氏によると、「超高速取引を使えるのは機関投資家か外国人だけ。個人投資家は使えない」という。個人は大暴落に慌てて売ろうとしても、先に売られてしまうのだ。何のためにこんなシステムを導入したのか。

「海外のヘッジファンドや機関投資家を儲けさせるためです。超高速取引は世界の主要市場では当たり前になっていますが、日本での導入は3年前。このシステムがなければ外国人投資家が離れてしまうと焦った東証が決断した。その結果、中小証券の経営は成り立たなくなり、バタバタ倒産。多くのデイトレーダーが駆逐されました」(市場関係者)

個人はどうしようもない。

 …(後略)…


 東証は未だに1時間もの昼休みを設けていて、その間に海外のヘッジファンドに仕掛けられてしまっているのです。相場は生き馬の目を抜く世界で、1分1秒ごとに急展開します。それなのに1時間も休んでいるとは…。

 「東証は労組が強く、(廃止は)難しい」とのことですが、こんなことでは顧客に迷惑をかけるだけです。「日本人も海外市場で仕掛ければよい」と言う人もいるでしょうが、個人投資家にはそんなことはできません。

 「超高速取引」は、1000分の1秒という極めて短い時間で売買を行うシステムで、プログラムに沿って決済されます。デイトレーダーがパソコンでクリックする前に勝負は決しているわけで、この超高速取引は全体の4割を占めているそうです。儲かるかどうかは、コンピューターの性能次第なのです。

 今の株式市場は、海外のヘッジファンドが有利になるようにセッティングされています。投資セミナーに通ってもこんなことは教えてくれません。折角のカモに逃げられてしまいますから。個人投資家は、かなりのハンディキャップを背負わされており、利益を出したら僥倖と言うべき有様です。

 我国の機関投資家も分が悪い立場に置かれていますが、それでも売買が活発なのは、年金の原資が株式市場に投入されているためです。厚生年金や国民年金の掛金は、給付した分を除いて年金積立金管理運用独立法人(GPIF)によって運用されています。

 その額は昨年12月末で約112兆円あり、その内訳は国内債券60%、国内株式12.5%、外国債券は8.7%、外国株式は11.5%となっています。4分の1ほどが株式で運用され、今のアベノミクス相場の影響を受けているのは国内株式の12.5%です。

 麻生や厚労大臣の田村憲久は、「株価の上昇で社会保障も安心」などと述べていますが、虚飾の宴が終わった後にどうなっているか、甚だ不安です。国債と株は裏腹の関係あって、株高は金利上昇に繋がりますから、GPIFが運用している6割の国内債券も心配です。GPIFは役所ですから、その能力は推して知るべしです。

 安倍政権は我々の年金の原資などを使って株高を演出し、参院選を勝ち抜くつもりです。運用に失敗しても責任など取らないでしょうし、外資に稼いでもらった方が評判が良くなるので、現状を改善するつもりもありません。全く酷い連中で、一般庶民はいずれ身ぐるみ剥がされることでしょう。

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