今回カンボジア出張での楽しみだった仕事は、とある政府の官僚(というのかな・・・国家公務員?)を対象にした女性指導者研修。
何しろ、「誰も指導者研修を受けたことがない」という省で、初めての女性官僚たちを対象とする研修の依頼で、そういう依頼があるだけでも嬉しいし、準備にものすごく気合が入るのである。
女性ばかり50人対象、長官レベルからスタッフまで、60代から20代の職員が参加してくれた。
現在の首相がカンボジア女性が直面している問題について語っている動画を見せて、みんなに分析してもらい、自分が指導者ならどう対応するかを検討してもらった。
ら、これは大評判で、会場では写真撮りまくり、「首相がLCDで映し出されている研修会場の写真撮り直したいから、もう一回動画流して!」。
私が首相ファンだったから流した映像だったのだが、評判良かった。
女性指導者のモデルとして、ヒラリーとか世界の女性指導者と一緒に、現在カンボジア首相の妻の写真も出したら、みんな写真撮りまくってた。
とにかく面白かったこの研修、山ほど書きたいことがあるが、女性ばかりだからこそ参加者が自由に話せたことがたくさんあった。
自分が指導者なら、現在の首相が指摘している女性の問題にどう取り組むかという問いには、かなりの数が「女性指導者を増やしたい」。(首相は他にも社会保障や女性に対する暴力について語ってる)
「男性と同じ能力があっても、女性は昇進できない」
「男性の上司には、自分(女性)は家庭を優先しなきゃ行けないって思われるから、昇進できないのか」
「能力があっても、女性というだけで昇進できない」
「昇進するためには研修を受ければいいのか」
など、かなり多く、女性職員から意見が出た。
ちょっと反省点は、この研修では、自分が言いたいことを正確に伝えるため、助手に通訳してもらった。
その結果、わかったことは、自分のクメール語の方が通訳を介するよりもよほどわかりやすいということ。
今回手伝ってもらった助手は、ASEANの人たちを相手に英語で仕事している優秀な女性なのだが、通訳は全然ダメで、ああ通訳って難しいな、コンテクストがわからないと訳せないんだなと思ったのである。