ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

カンボジア教育省の課題とは?

2022年02月22日 | カンボジアの子どもの権利

教育省で職員の能力向上にかかわる政策実施担当者に、ジェンダーと多様性の研修を依頼された。
なんでも、2年ほど実施する国連の事業を入札するために国際団体が出した申請書に、私の名前も「ジェンダー専門家」として記載されてたらしい。
申請書出す前に相談してよ・・・・という感じなのだが、大好きな分野の仕事なので、喜んで引き受けたのである。

↓鉢伏山も水仙の季節、でも今年は淡路の水仙は改修工事で閉鎖されてる



教育省では、職員の能力向上のためにいろんな調査が実施されて提言が出されていて(知らなかった、でも当然かもしれない)、教育省の機能調査書という資料がある。

かなりびっくりしたのは、重複する業務を担当する局がいくつもある、総務局長レベルでの指揮系統が混乱気味である(SPAN of Controlという英語が使われてる)、という点。最近よく仕事している農村開発省や環境省では、縦割りでの業務なので、他の局との業務重複ってあまりないので、教育行政の複雑さを感じるのであった。

確かに、昨年から振り回されまくって「明日会議!」などの指示を受けて連日会議に参加している幼児教育局の構成を見ると(今日からも3日間連続で会議)、41人職員がいて、5つの課があるのだが、モニタリングに十人も職員がいて、これはモニタリング局が本来実施する業務ではないのかなとか思ってしまう。幼稚園教育担当はたった8名、計画課とかアドミンとか、幼稚園教育に必要な課が揃っているのだが、じゃあ計画局とかアドミン局との関連はどうなんだろうかとか考えてしまう。管理する上司も大変だろう。

いずれにしても、ジェンダー研修。
教育省もジェンダー主流化計画があり、今回一緒に仕事させてもらうのはこのジェンダー委員会の委員長さんをしてる長官なので、なかなか楽しみなのである。




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