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インド旅(18) 事故に遭遇!

2009-01-12 | 旅-インド
3連休の最終日、そろそろ正月休みの雰囲気も無くなってきました。
やっと今年の目標が、少しずつ見えてきました。
来週のお休みは盛りだくさんなので、さらに今年が見えてきそうな気がしています。
13日~16日までお休みさせていただきます。


***

インド人は美しいなと感じたことが多い。
散髪はこまめにするし(路上の床屋も多いし、モミアゲなんて綺麗だよ~)ターバンの手入れも完璧。
爪は短く、歯も真っ白で芸能人並み(たまに赤く染まってるけど)、水浴びもする、洗濯もかかさない。

しかし、着ている物はボロボロだったりする。
(もちろんお金持ちはピカピカなんだけど…)

世界の観光地アーグラーは悪名高き都市でもある。
だけど、一歩庶民の中に入ってみるとフレンドリーで親切な人ばかり。
こんなトランポリンで遊ぶ子供は、アジア系の子達。
子犬も一緒に跳ねてた!



駅までの道は庶民の市場。
ごちゃごちゃしてる中で、ふと目があったバナナ売りの兄さん!
「お~い!」って手を振ってくれる。



さらに歩いていると、「ドン!」と鈍い音が背中のほうから聞こえた。
人々の話し声。
ふと振り向くと…



交通事故だった。
隣にいたおばちゃんが「轢いたのはオートリキシャだよ!」的なことを言っていたが、誰も聞いちゃいなかった。
世界第2位の人口なんと11億人を超えてるインドでは、人の命が日本よりも希薄な気がしてならない。
轢かれた若者は何人かの人に囲まれ、体や頭をゆすられ「大丈夫か?」という問いかけにまったく応じていないようだった。
そのうち渋滞が出来始め、自転車と若者を道路脇へ寄せ、しばらく様子を見ていたが救急車が来るわけでもなく、そのまま寝かされてピクリとも動かないその姿に何ともいえない気分になった。
もちろん警察も来なかった…。

駅に着いて電光掲示板をチェックすると、一応予定通りの時間で列車のホームも確定していた。
まだ30分ちょっとの時間があったので、インド最大といわれているモスクを見に行くことにした。



駅の逆側は閑散としているホームが続き、外へ出ると多くの衣類店が並んでいた。
サリーの布を選ぶ女性たち、タオルの問屋などモスクを囲むようにして密集している。
階段を上がっているときに「アザーン」が流れ出した。
また祈りの時間にあたってしまった。
裸足になり靴をどこへ置いておこうか悩んでいると、おじさんが私の靴を取り「ここに置いておきなさい…さぁ入って!」と言ってくれた。
女性なんて誰もいない。私はストールをすっぽりと頭から被った。
…男性が少しずつ集まってきた。



ジャマー・マスジット!
美しいなぁ~。
私はモスクが好きだけど、インドは全部床が石なので、ひんやりしている。
夏はいいけれど、私はトルコの絨毯敷きのジャミィが好きだ。



観光客のまったくいないモスクは静けさの中、祈りの時間が始まろうとしていた。

すでにあたりは暗くなり、列車の時刻も近づいてきた。
荷物をピックアップしてホームに立つ。
インド人の若者が声をかけて来た。
私は「この車両はどのあたりに止まるの?」と聞くと、「ちゃんと探してあげるから安心して」と言い、列車が来るまでつたない英語で会話を楽しむ。
学生の彼はヒンドゥーイングリッシュを学んでるんだぁ!とちょっと笑いながら言ってた。年齢をごまかしながら、私のスケジュール帳を見せて旅の話をしていると列車が少し遅れて入ってきた。

「えぇ~っとここがS3だから~、もっと後ろだよ!」って。
一緒に探してくれそうだったけど、
「大丈夫、このままいけば6があるよね」って、お礼を言って別れた。
だって彼の車両は先頭の方だったから。

アグラからジャイプルまでは4時間の予定。
今回の席はさらにランクを下げ、エアコンなしの3段寝台。シーツも毛布も枕もなし。
気がつくと、なぜか人がいっぱいだった。
私は一番上なので、荷物を上げごろっと横になりながらおやつをほおばる。
インドはクッキーがうまいのだ!
カシュナッツ入りバタークッキーなんてビックリするほど安くておいしい。



連結部分などにも人がいっぱい座ってた。
そんな中、向かいに座ってた若いスポーツマン二人に「どこまで?」って聞かれて「ジャイプルなんだけど…」って言ったら「着いたら教えてあげるよ!」といってくれた。
小さい駅に着く度に、不安そうに下を覗き込む私に、座っていたおじさんも「まだだよ!」と教えてくれる。
う~ん、本当に親切な人ばかりだ。

結局1時間半ほど遅れて、24時にジャイプル到着!
真夜中だよ。
……そんなことになるだろうと予測していた私は、インターネットでホテルの予約をしていた。
たぶん疲れてそうだしな。
駅までのピックアップも頼んでおいた。
(ちょっと不安だったけど)

ホームに下りるとさっそくリキシャマンたちが寄ってきた。
「どこまで?ホテルは?」
そのまま駅の外まで出ると「あぁ~私の名前だ!」
なんと本当に待っててくれた。
「ごめんなさい、遅れて!」というと、
「仕方ないよ。君は携帯持ってないんだから…気にしないで」って。
無料とは思えないこのサービスに感激して、涙が出そうになった。
疲れと体調の悪さで、本当にありがたかった。
私の思っている距離よりは相当遠かった気がするが、無事ホテルに到着。
チェックインはパスポートを預け予約番号を言えば終了。
初めてテレビのある部屋だった。
ホテルの名前を見ると、どうも予約した名前と違う。
フロントに行って「予約したホテルと違うんだけど」というと、
「そちらは満室なので、同じグループのこちらになりました。値段もサービスも一緒なので安心してください」ということだった。

広いダブルベッドにテレビ、トイレットペーパー、石鹸、コップ、ポット、電話など設備は十分。


私は広い部屋で初めて見るインドのTVを楽しみながらそのまま眠りに着いた。