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四国へ(10)

2011-11-06 | 旅(国内)
朝から洗濯・掃除・布団干しと家事をこなしていると、雨の降りそうな空に…。
雨が降る前に花の終わった「キンモクセイ」の剪定をしたい。
枝バサミと鋸を用意し、大きくなった枝をまずはベランダから落とし始める。
手が届かなくなると、柵を乗り越え屋根に乗りバサバサと切っていく。
おおかた上部の剪定を終えると、今度は庭から木に登り隣のうちにかかってしまっている枝を鋸で切る。
形を整えて、落ちた枝をさらに短くしてゴミ袋に詰める。
(すっかり汗だくになってしまった)
それにしても11月だというのに蚊が多い。

***

つづき。


せっかくなので朝一番で温泉に入る。
今日も暑くなりそうだ…。

チェックアウトして、朝食を食べに「こんぴらうどん」へ向かう。
工場ということで、8時前には営業しているらしい。
住宅地にあるため、地元の人に聞きながら見つける事ができた。



130円・150円…驚きの値段だった。
メニューは2つだけ。
あとはちくわの天ぷらか生卵のトッピング。

地元で働く男達が何人もうどんを食べていた。
おばちゃんに「何にしますか?」といわれて、「しょうゆに卵お願いします」と頼む。
「味が足りなかったらしょうゆ掛けてね」とあっという間に出てきた。



いやぁ~さぬきはほんとにうどんが美味い。
歯ごたえのあるものが好きな私にはたまらないコシの強さ。
卵をくずしてかき混ぜると…まろやかな味になってうどんに絡まり病みつきになる。
大満足の朝食だった。

今日は高松まで戻って、「坊ちゃんエクスプレス」というバスで愛媛・松山へ移動する予定。
昨日の夜、ビールを飲みながら突然丸亀に行ってみたくなった。
ので、途中下車の旅。



琴電よりも少し立派なJR琴平駅。
コーヒーを買って列車に乗る。
途中乗り換えの駅でおばちゃん2人に話しかけられる。
私が読んでいた文庫本に向かって「いいねぇ~ちっちゃい文字が見えて」とおっしゃった。
仲の良さそうなお二人はこれから高松に行って「日野原重明」先生の講演を聴きに行くそうだ。
香川弁の心地よい響きに嬉しくなった。



丸亀駅は立派だった。
荷物もあるし、とりあえず観光協会に立ち寄ってみることにした。
対応していただいたお姉さんにまずは…、
「町の地図はありますか?」と聞く。
すると、
「どこに行かれますか?」と聞いてくれる。
これはチャンスとばかりに、
「ちょっと相談させていただいても良いですか?
 実は今日中に松山まで行きたいので、夕方には高松に着かなければなりません」
「どうやって松山に行きますか?」とさらに聞いてくれる。
「電車よりもバスのがいいですよね?」
「そうですね~」といいながらバスの時刻を見てくれて、「ではこのバスに乗るとして…計画立てますか」と言ってくれた。
テーブルの上に、地図を広げ、市内のバスの時刻表片手に「じゃぁ一緒に考えましょう!」と気合を入れてくれる。
私は「どうしても行きたいのが、現代美術館と平井美術館、できれば丸亀城とうどんも食べたいです」

すると、ぶつぶつ独り言をいながら、「あぁこれじゃぁ無駄だなぁ~」とか「これだと間に合わないし」と色々考えてくれているようだった。

・・・

突然、「自転車乗れますか?」と聞かれ、
「乗れますよ~というか、自転車乗りたいです」と言うと…、
「よし、ではこれで行きましょう!いいですか?!よく聞いてくださいね」と、その計画を話してくれた。

向かい側にレンタサイクルがあります、ここで自転車を借りてください。
ちなみに500円ですが、返却すると300円戻ってきます。
それから、コインロッカーは高いので、ここで預けると1個100円なのでお得です。
自転車を借りたら(といいながら地図にマーカーで線を付けてくれる)、こう行ってこう行き丸亀城の駐輪場に自転車止めて、城内を散策し、お土産屋に寄って「丸亀団扇」の製作を見学してみてください。何も買わなくていいですよ。団扇の製作工程を見ていただきたいんです。
天守閣まで行って(といいながら、割引券を手渡してくれる)丸亀~瀬戸内海の景色も見てください。

さらに自転車に乗って、こう行ってこう行くと平井美術館に行きます。
まぁちょっと遠いですが、道は分かりやすいので大丈夫です。

私が「ここは商店街ですが自転車は通れますか?」と聞くと、
「そうですね、でも人もあまりいないし、他だと遠回りになるので突っ切っちゃいましょう」

この辺でお腹が空いたらこのうどん屋で、この辺りだとこのうどん屋がお勧めです。

同じ道を戻って自転車だけを返却して、最後に現代美術館で時間を調整して、荷物を受け取るというのが良いと思います。
あぁ、美術館の前に「きままや」さんというお店があるので、ここで前売り券を買ってくださいね。

・・・


いやぁ~もう感激なんてもんじゃなかったな。
こんなに自分の町を愛して、旅する人を心地よくしてくれる観光案内は初めて。

「本当に助かりました!ありがとうございます!」と挨拶をして出ようとすると、外まで一緒に出てきてくれて「あそこがレンタサイクルですから…楽しんできてくださいね!」と最後まで親切だった。

この出会いで、私の旅は何倍にも楽しくなった。


さっそく、レンタサイクルを借りると…、
「これからどこ行く?」と聞かれ、「丸亀城です」というと、
おっちゃんが、「この道をま~っすぐ行って、郵便局を左な」…ほんとにみんな優しい。

身軽になって、しまなみ海道とはいかないがサイクリングを楽しむことにした。




四国へ(9)

2011-11-05 | 旅(国内)
せっかくのお休みもここのところ生憎の空模様が多いですね…。
文化の日は久しぶりに亀戸での法事に参加し、毎度おなじみ亀戸大根専門店にて食事をしてきました。
…大根のババロアのデザートだけは何とかならないものなのだろうか?

お寺から生えてるように見えるスカイツリー!
一度は展望台に登ってみたいものです。


***


滞っている四国旅…もう少しお付き合いくださいませ。

こんぴらさんを後にして、少し町中を散策してみることにした。
どうしても見たかった木造の橋「鞘橋」は現在渡る事は出来ないが、神事の際には開放されるらしい。
それにしても凄い迫力!



翌日行った丸亀でたくさんお話をしていただいたマダムによれば、特に金刀比羅宮大祭の御神輿の渡御は必見だそうだ。
なので、琴平に行くのは10月がベストだと思われる。

町のあちこちで見かける古い看板…、酒屋・米屋・茶屋などなかなか風情がある。
「塩」や「タバコ」の古い看板を今でも掲げている商店は結構見かける。



今でこそ、コンビニ・スーパー・ドラッグストアでさえ何でも手に入る物が多いが、昔は専売特許だったのに…小さな小売店が生き延びるのは至難の業だ。

旅館に戻ってお部屋に案内してもらう。
さすがに観光客も少ない時期とあってか、別館指定だったのが本館のそれもかなり広いお部屋に通していただいた。
1人ではもったいないほど。

まずはお茶とお菓子を頂きながら一息ついていると…ニュースで流れる「台風情報」に衝撃が走る。
今いるこの四国~紀伊半島が台風の通り道となっていた。
明日は愛媛に移動する予定…そして3日後には「自転車でしまなみ街道サイクリング」という計画。
ちょうど通過中になりそうな予報だった。

さすがにサイクリングは無謀だと思い、さっそく計画を修正することにした。
携帯片手にネットでキャンセルできるものはして、ホテルや旅館は電話でキャンセルをした。
とりあえず、キャンセルしたのはいいが、帰りの足を予約するのに一苦労…。
ちょうど3連休と重なって、東京方面へ旅行に出る人も多いようだった。
連休の最終日に1席だけ見つけた夜行バス…即予約してなんとか帰れることになりホッと一安心。

台風は特に、飛行機や新幹線は要注意なのでバスが一番安心な気がする。

1時間強かかった予定変更も無事に終わり、気持ち的に一杯飲みたくなってお風呂にも入らず夕食に出ることにした。
このあたりの名物「骨付鳥」を食べたくて居酒屋に入る。
まずはビールときゅうり漬などを頼み、メニューにあった「郷土料理!」という文字に惹かれ「しょうゆ豆」を注文。



このお豆(ソラマメ)がしょっぱいのなんのって…。
味の濃いのが少々苦手は私には1つずつ食べるのが精一杯。
結構な量があって、結局お持ち帰りさせてもらいました。
そして念願の「骨付鳥」!
直接オーブンに入れてるため、お皿はかなり熱くて危険。
一緒に出てきた生キャベツと一緒に頂く。
ごはんも注文した。



お肉は柔らかくジューシーで中まで染みたスパイシーな味に大満足!
できればおやどりも食べてみたかったが、1本食べるだけでもお腹いっぱいに…。

満腹で宿まで戻り、部屋に入ると御布団が敷かれていた。
この値段でこのサービス…いいんだろうか?
ゆっくり温泉に浸かって疲れを癒す。
時間交代制の屋上の露天風呂にもちょうど入れて、誰も居ない真っ暗な屋上で怪しい声と共に過ごした。
あとから旅館の人に聞いたら、鳥が遊びにくるようでその鳴声だとか…。
いったいどんな鳥だったのか?かなり不思議な鳴声だった。

滞在中、天気がもってくれることを祈りながらふかふかの布団で眠りについた。