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天台宗と真言宗

2009-05-31 | その他
予想以上に天気が良くなっちゃって…早朝からの町内一斉清掃で汗だくになってしまった。
すっきりした通りには人ダマリが出来てて普段取れないコミュニケーションの場となっていた。
毛虫もほとんどいなかったのが救い…それにしても暑かったなぁ。




なぜか両親ともに実家は天台宗らしい。

伊豆では天台宗は珍しいと聞いた。
実際に法要などで聞くお経も「南無阿弥陀仏」をまるで歌を歌うように唱える。
指をパチパチっと鳴らして、扇子を机でパシッとたたく。
銅鑼や太鼓、木魚に鐘。
なんでもありだ。

すでに90を越えた住職は声も擦れ、足元もおぼつかない。

立派な寺の内装はどれだけお金がかかっているのだろうか?
天井から下がってる金の花。
持ちきれないほど大きな木魚。
立派な祭壇には仏像が数体。

宗教って不思議な事ばかり。


数日前の新聞に1200年ぶりの和解という文字が目に入る。
真言宗の総本山、高野山金剛峯寺で来月開かれる行事に、天台宗の半田孝淳座主が参拝することになったそうだ。
天台宗トップの公式訪問は、日本に真言宗、天台宗が伝わった平安時代以来初めてだそうで…。
なんでも昔、最澄が空海に経典を貸して欲しいと申し出たところ断られてから付き合いもなくなったとかならないとか。
些細な事で1200年もの間お付き合いがなくなるというのは凄い事だ。

今では誰かが亡くなった時にしか気にしない宗派も、平安時代から続く歴史と今でも引き継いでる人がいることに、なんとなく知らないということがもったいない気がしてしまった。
少し勉強してみようかなぁ~。


「な~む~あ~み~ぃ~、だぁ~ぁぶぅ~つぅ~」

間違いなくお経ではなく歌に聞こえたぞ。
ちょっと「君が代」チックだったな。


江戸懐石とは?

2009-05-30 | 
明日は町内一斉清掃のため、11時からの営業とさせていただきます。
ご了承ください。


とうとう発売された、村上春樹さんの新刊が初日からベストセラーとなったようです。
ものすごく気になりつつも、まだまだ読む本が山積みなので…もうしばらくお預けにします。




先日、東京で祖母の1周忌の法要がありました。
亀戸天神の近くだったので、法要の後の会食は日本で唯一、境内にある日本料理店。
若福…というお店で江戸懐石なるものを頂きました。


いったい江戸懐石ってなんなんだろうか?
調べてみると茶事の時に出されるお食事の事で、主人がもてなす料理の事をいうらしい。(まぁ懐石全般のことなんだと思うけれど)
禅寺の古い習慣からくるもので、案外シンプルなもののように感じるのは私だけなのだろうか?
もてなす心が一番大切な気がする。


窓から見える赤い太鼓橋と藤棚が情緒溢れる景色に、さぞお食事も美味しかろうと期待していた。



出てくる料理は舌も驚くほど変わったものばかり。
唯一、最後に出てきたステーキと麦とろご飯は普通だったかも。
おかめの入れ物に出てきたとろろは梅干と一緒になってて、さっぱり頂く事が出来た…一口しかないのが残念!

うなぎののったホワイトソースの中に隠れた大根。
アイスクリームにはなぜか天カスがのってた。



まぁ趣向を凝らすのはいいことかもしれないけれど、記憶にまったく残らない料理も寂しいかも。
シンプルなもてなしを味わう懐石を頂いてみたいなぁ。


話に聞けば、こちらは玉子焼きが美味しいんだとか。
甘い玉子焼きが好きな私は、これだけでも十分満足できただろうに。





1Q84(1)
村上春樹
新潮社

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ミシュラン☆☆☆~陣馬山

2009-05-29 | 登山
凄い突風!
昨日から荒れた天気になっていますが、今は太陽も出て少し治まってきたかな?



最近、山登ってないなぁ~。
そんな事を思いつつ、東京に住んでいながらも一度も登った事の無い「高尾山」へ友人をさそって行ってみる事にした。
さすがに「高尾山」だけでは物足りない…思い切って「陣馬山」まで縦走してみようか?


朝5時過ぎに家を出発。
電車を乗り継ぎ高尾山口駅へ7時に到着!
今回は一応7時間の縦走になるので、バックパックにトレッキングシューズ、ポール、水1リットルなど装備もそれなりに準備した。

久しぶりに会う友人は相変わらず若くて可愛らしい。
それぞれの近況などおしゃべりしながら歩き始める。
ミシュラン三ツ星がついた「高尾山」は駅から少し行くとケーブルカー乗り場がある。
パンプスで歩けるケーブルカーコースをはじめ登山道も多く、選ぶのに悩んでしまうほど。
今回は友人が大好きな沢沿いを歩ける6号を選んでみた。

さっそく現れたのは多くの石仏たち。
愛嬌のある七福神がいい感じに出迎えてくれる。



晴天に恵まれたものの、あまりの陽の強さに登山は意外と大変な思いをするけれど、このコースは日陰が多く、隣を流れる沢の音が涼しさを感じさせてくれる。
緩やかな登りでおしゃべりは止まらず、息切れすることなくあっという間に高尾山頂上へ到着!
ゆ~っくり歩いて90分というところ。
見晴らしは良く、少しガスっていたけれどなんとか富士山も見ることが出来た。
昨年はあそこに登ったんだよなぁ~…。



疲れもあまりなかったので、少し水分を補給してからすぐに歩き始めた。
驚くのは、後ろからどんどん抜かれる今流行の「トレイルラン」をする人たち。
足取りも軽く、木の根っこも気にならないその運動能力に脱帽!
男性の中に混じり、女性の姿も…凄い!

尾根や峠を越えて行くので、登っては下り、登っては下りの繰り返し。
気温もあがり、汗が吹き出てくる。
湿気の無い爽やかな風がありがたい。

鳥の声、山の植物…気がつけば木の上に猿がいた。
見慣れてはいるものの、スルスルと降りてきたのにはちょっとドキドキしたな。
(襲ってくる事は無いと思いつつ)

途中で出会うハイカーの人たちとの会話もまた楽しい。
30分ほど一緒に歩いたおじいさんは週に1度は歩いているそうで、日本酒1合を凍らせて持って来て、いつもの場所でいつものように一杯やるのが最高の幸せなんだとか。
ちょうど飲み頃になった日本酒はさぞ美味しいだろうなぁ~。

トレイルランをしていた男性は休憩する言い訳におしゃべりさせてと言ってきた。
しばらくぶりのランで随分とタイムが落ちてしまったらしい。
それでも日常から開放されてゴールした時に飲む1杯のビールのために走っていると、とても楽しそうにおしゃべりしてたな。

地図を広げる数人の年配ハイカーの人に声をかけ、お勧めの下山方法を聞いてみた。
とても詳しく教えてくれて、助かったな。
でも「富士山は見る山だから一生登らない事にしてる!」と断言してたけれど、一度登ってみたらいいのに…と思ってしまった。

なんとか無事5時間半ほどで「陣馬山」頂上に到着!
これが有名な白い馬。



とにかく景色がいい!
眺望最高!
芝生に寝転ぶカップルがいたり、美味しそうにお弁当を食べる人あり、真剣な表情で写真を撮る人あり。

おなかが空いて…山小屋は…やってない…えっ…まさか!

あそこやってるみたい!
と、見つけた清水茶屋♪
よかった~やってて。
さぁ~食べよう!飲もう!



「こんにちは~。
 おじさん!ビール1本くださいな、グラス2つね。
 それから陣馬そば2つ!!!」

「はいよ」

テラス席からばっちり見える富士山!
なんて絶景なの♪
ビールをグラスに注ぎ「かんぱ~い!」

「うまい!美味すぎでしょ!」

「これどうぞ!」(自家製漬物付、これがまた美味しい!)

持参した柿の種とリッツをつまみにしばしぼ~っと景色を眺める。

ほどなくして出てきた「陣馬そば」がこれまた美味しい♪
山菜たっぷり!1杯550円(安っ!)



清水茶屋侮れないぞ!
帰ってきて見てみたら自分の持ってた「山小屋ごはん」に載ってた。
おすすめは「けんちん汁」だったけれど、また今度行くきっかけになったな!
おにぎりだけもって行けば言う事なし♪
ほとんどの山小屋が土日営業にもかかわらず、平日やってくれているだけで感謝!

後ろの席に座っていた親子がとてもいい感じ。
「お母さんも頑張れば来れるかな?ゆっくり歩けばいけるでしょ!」
「だって最高に気持ち良いから連れてきてあげたいね~」
と息子さんと親父さん。

「どう!もう1本ビールいっちゃう?」
「いっちゃおう♪いっちゃおう♪こんな美味いビールは初めてだよ!」

なんだかとっても羨ましい関係で友人と下山しながらもっぱらの話題のネタになってた。

おなか一杯幸せ満腹! さぁ~あとは下山するのみ。

陣馬高原下まで永遠と下る。
(これ結構脚にきた)
バスは2時40分だったよなぁ~。
「えっ!25分じゃない?」
「え~~~~~!」
なんと私は休日欄を見ていたのだった。

またしてもバス停まで1キロちょっと、走ることに…。
途中で笑ったな~。
どうしていっつもこうなるんだろうって。

普段から走っている友人のおかけでバスに少々待ってもらい無事乗車。
なんとか高尾まで戻ることができました。
(1時間に1本しかないバスって計画大事かも)

気持ちの良い休日を満喫する事が出来ました!

ありがとう♪心からありがとう♪



山小屋ごはん
松本 理恵
山と溪谷社

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寿命と健康…

2009-05-28 | 
今日はずいぶんと荒れ模様で…店の扉も飛んでしまいそうな勢いです。


実はお休みの間、車で長野まで旅行に行く計画を立ててたものの、バーニーズの調子がいまいちだったので、思い切って2頭とも健康診断をしてきました。

少し前から右足をかばうようにビッコを引き始め…これはどこか痛めたのだろうか?
と、足をさわってチェックしても、痛がる様子は無く、足の裏などに傷なども見当たらない。
これはレントゲンを撮ったほうがいかも。
シーズーは右目が白く濁ってしまうのが続いてました。
抗生物質を飲ませ、餌を替えてもあまり状況が変わらなかったので、一度見てもらおう。


東京の実家近くにご夫婦で獣医さんの動物病院があります。
昔、飼ってた犬もずいぶんとお世話になったものです。
いつも患者が多く、親身になって話をしてくれるので、待ち時間は相当…しかしとてもよく見てくださるし、アドバイスもたくさんいただけます。

まずはシーズー。
6歳という年齢はまだまだ若い。
この犬種は長生きできるので、目も大切にしてあげたいものです。
アレルギーを起こしやすいというので、餌を替えてみたものの、どうも濁りが治まらない。
ルーペなどで眼球を良く見てもらうと、たくさんの逆さまつ毛を発見!
こりゃ痒いわ。
そこで、毛抜きで一本一本抜いていきます。
おとなしく出来ない場合は全身麻酔で手術する事もあるんだそうです。
うちのは案外大人しくしているので、無事に処置することができました。
目薬を2種類もらって、気長に治していく事になりました。


バーニーズはもうすぐ8歳。
この犬種は7歳が鬼門でだいたい8~10歳という短い寿命が特徴で特に癌になりやすい。
すでに老犬になろうとしています。
たしかに7歳になって乳腺(乳がん)手術を2度やり、これからもっと増えていくだろうと言われました。
さて、右足ですが先生が見ても痛がることはなくやはり理由が分からない。
そこで私も手伝ってレントゲンを3枚撮りました。
脚2枚と胸1枚。

脚は関節痛ということが判明。
ずいぶんと酷使している右ひじは磨り減ってきっと痛いだろうなぁ~と想像できた。
炎症薬などのお薬のほかに補助薬としてサプリメントを出してもらいました。

息があがるのが早いので、胸のレントゲンと心電図で確認とったところ、とりあえず癌などの転移はないようだったので、脚の痛みから来てるのかもという診断でした。


これから暑くなる季節…なるべく無理しないように自分の足で歩けるようにしてあげたいものです。
そして出来るだけ長生きしてくれると嬉しいなぁ~。
一緒に頑張ろうね♪



ほたるの季節に!

2009-05-23 | 伊豆
紫外線が強い…ちょっと痛いくらいです。
きっと肌には悪いんだろうな。
ついつい日焼け止めをさぼってしまいます。


6月が近づくと「ほたる」の季節がやってきます。
伊豆には見られるところが多く残っていますので、ぜひ一度鑑賞してみませんか?

とても幻想的で…日常では味わえない雰囲気です。


天城ほたる祭り

ほたる鑑賞の夕べ

幻想のほたる鑑賞






■お知らせ■
5月24日(日)~5月27日(水)までお店をお休みさせていただきます。




見たら食べたくなる…

2009-05-22 | 
今週の「3ヶ月英会話」ではサンフランシスコを紹介していました。

広いカリフォルニアの中でも、この町の独特な雰囲気が好きでとても記憶に残っています。

やはり私もビジターセンターでケーブルカーなどの乗り放題チケットを購入して、あちこち出かけたのですが、ちょうど行ったことのあるフィッシャーマンズワーフで「クラムチャウダー」を注文したではないですか!

思わず食べたいなぁ~と英語どころでは無かったです…。


シーフードレストランもたくさんあるし屋台もたくさん出ているので、どこで食べるかとても迷ってしまって…。
友人と違う店で買って食べ比べてみる事に。

これまた味がまったく違うんですよ!
クラムチャウダーとはいえ、具材が全然違う。
クラム(二枚貝)がふんだんに入って、魚貝のダシで食べるタイプとジャガイモやセロリなどの野菜がたくさん入ったクリーミーな味。
どちらも美味しかったのですが、とにかく量が多い。
サンフランシスコ名物という事で、両方ともブレッドカップにしてしまったのが失敗でした。
サワーブレッドの大きさも半端ないんです。

潮風に吹かれながら食べる熱々のクラムチャウダー…美味しかったな♪


作っても簡単なクラムチャウダーですが、手っ取り早く美味しく食べるのならキャンベルのクラムチャウダーがお勧め♪
お子様がいらっしゃる方はパン屋さんで好みのパンを購入し、刳り貫いてスープを入れて食べてみて!
ちょっと楽しく食べられますよ。
また簡単にトマト缶で作るマンハッタン風クラムチャウダーもさっぱりしてて夏にはお勧めです♪


■お知らせ■
5月24日(日)~5月27日(水)までお店をお休みさせていただきます。



久々のフランス映画★

2009-05-21 | 映画
昨日も終日暑い一日になりました。
車での移動もエアコンが必要になりましたが…嫌いな私は風に打たれながら運転しています。
(気持ち良いのですが結構疲れます)



なんだかフランス映画が見たくて「スイミングプール」という作品を観てみました。

一応ミステリーというカテゴリらしいけれど、単なるミステリーではないので期待してると良い意味で裏切られます。



スランプ気味のイギリス人女流作家は編集長の持つ南仏の田舎にある別荘を訪れる。
イギリスとは違う気候の良さにリフレッシュされて、作品を書き始めるが…。

ある日、編集長の娘がやってくる。
天真爛漫な彼女の言動に最初はイラついていたが、ある時から異常なほど湧きあがる創作意欲でさらに生活に充実さが溢れ出す。

そして突然起こる殺人事件。

想像と妄想と現実が絡み合って、その中で開花していく女性の性。

たくさんの伏線に隠された内容におもわず考え込んでしまいそう。

カフェに行って「何か軽いものを!」と頼む彼女。
ウエイターの男性は「レモンソーダ?アペリティフ?」と言うが、
「アン・テ!シュルブプレ」…結局紅茶かい!
なんとなくイギリスとフランスの文化の違いもチラッとみえたりする。

細かいところが洒落てていいな。
会話も。
プールの水が青すぎないところとか。
こっそりフォアグラを食べる姿とか。

女性が輝いている瞬間…それを思い出させてくれる作品です。
ぜひ大人の女性に見ていただきたいなぁ。




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5月24日(日)~5月27日(水)までお店をお休みさせていただきます。





スイミング・プール 無修正版 [DVD]

東北新社

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美味しいアップルパイ♪

2009-05-19 | 
よく食べるなぁ~。
本当に食べる話題が多いような気がします。

今日はサクッとアップルパイの話題。


パイって好みがあると思うのですが、中でも素材がりんごだと好き嫌いもありますよね。
焼いたりんごってどうなの?って。

下田のケセラセラさんのアップルパイはとても美味しいですよ!
中にカスタードが入ったちょっと繊細な感じ。

焼き菓子のアップルパイは素朴なものが多い中、こちらのは絶妙なバランスで、頂いて食べた時の感動は凄かったです。


ご馳走様でした~!


そういえば、近所の焼きたてパン屋さんで注文したピザの中心に、ソテーしたシナモンアップルがのってて最高に美味しかった!
チーズとトマトソースと焼き豚と…りんご。
絶品でした♪



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弁天島を一周

2009-05-17 | 伊豆
今日は黒船祭り最終日。
朝の強い雨も止んで良かった!


1854年、吉田松陰が黒船で密航しようとこの弁天島の祠に隠れていたという有名な話。
結局、乗船したものの密航は失敗に終わるのですが…。

小さな島は1周するのに3分というところでしょうか?
自然のままの凄い岩肌と神社。
まるで昔話に出てくるような場所です。



途中でくぐるようになっているところもあり…。
(現在は通り抜け禁止という看板がありますが)



無料の駐車場とトイレ。
東屋と広場。
そして海に向かったベンチたち。



こんなベンチで読書したら気持ちいいだろうなぁ~。
ちょっと陽に焼けそうだけど…。


この日は練馬から子供たちが体験なのでしょうか?
釣りをしてました。
「おぉ~鯛釣れたよ♪」
「えぇ~こっちは何も釣れないよ~」
と、なかなか楽しそうな子供たち。
やはり自然の中で遊ぶのはいいことですね。



ハリスの小径(2)

2009-05-16 | 伊豆
今週末は下田で黒船祭りが行われています。
なんだか雲行きが怪しいですね…。
せっかくなので、天気がもってくれればいいのですが。



昨日のつづき…。

寝姿山の姿を見ながら遊歩道を進むと石碑と一緒に大きな穴が見えてきました。

石碑の内容は1945年3月に「藤沢海軍航空隊」より、若干14歳の特別年少兵200数十名が、はるばるこの地に派遣され、昼夜を徹して壕堀りに従事させられた。という内容が掘り込まれています。

実はこの穴、終戦間近の1945年、本土決戦を前提にこの下田に配備された海軍の有翼特殊潜航艇「海龍」の格納壕だったそうで、伊豆には今もこのような格納壕がいくつも残されているそうです。



垣根があって良く見えないのですが、この遊歩道沿いには落盤した穴も含めてかなりの数があるらしいです。
(私が確認できたのは3つでした)


海龍とは、全長約17mの魚雷2発を積んだ2人乗りの有翼潜水艇で、名目上は、敵艦に近づき魚雷にて攻撃をしかけたのち帰還するというものでしたが、実際にはその構造的欠陥や、終戦間近のこの時期に魚雷が不足していたことから、爆弾を積んだ特攻兵器とされていたようです。

人間魚雷…悲しい歴史です。

以前観た「出口のない海」で衝撃を得たのも記憶に新しいので、この歴史遺産はかなり怖く感じました。
映画に出てきたのは一人乗り人間魚雷「回天」でした。
その「回天」よりも性能が格段に悪い「海龍」は魚雷を積むどころか爆弾を抱えて特攻するにあたっても役立つ事はなかっただろうと言われています。
辛すぎますね。

昭和20年に熱海市網代にて引き上げられた「海龍」の様子↓



今現在は広島県呉市にある「大和ミュージアム」に展示されているそうです。
この博物館、開館5周年を迎えたそうで…一度見に行かなくてはいけないですね。



時代によって使われ方も違う小径散策でしたが、伊豆の歴史を感じる良い場所だと思います。

これは海に突き出た石柱に見えましたが、何かに使われていたものなのでしょうか?




最近では、戦争体験された方々が後世に残そうとHPを作られています。
そこから学ぶ事は多く、辛い体験を克明に残されている事に心から尊敬します。

ハリスの小径(1)

2009-05-15 | 伊豆
なんだかちょっと肌寒いかも。
昨晩は新鮮なソラマメを剥いて、秋田のおじさんからいただいた美味しいお米と一緒(塩・酒)に炊き込んでみました。
炊いてる時から良い香り~♪
豆ご飯好きにはたまらない夕食になりました。


さて、定休日の午前中はまだ一度も歩いた事の無かった「ハリスの小径」へ行って見ました。
前日に、下田のS氏より詳しい情報をいただいたのでずいぶんと助かりました。
ありがとうございます!


国道より綺麗に整備された「ハリスの小径」に歩いてはいると、石畳と美しいヨットハーバーにまるで外国にいるかのようでした。
しかしこの道には多くの歴史が残っていました。


まず見えてくるのは石で出来た桟橋跡です。
遊歩道脇に手作りの説明板がありました。



石炭庫跡は分からなかったのですが、この石炭積み出し桟橋跡はとてもよく目立ちます。

かつて海軍の石炭積み出しに使われた桟橋の跡だそうで…歴史遺産ですね。
 
その先に見えるのが、下田湾に浮かぶ小さな島「今根島」通称「潮神さん」と言われています。
西側に、石の祠があり、そこに潮神様が祀られているそうなのですが、見えませんでした。
 



さらに少し歩くと道の反対側に「帆船時代の水汲み場跡」という案内板があり、茂みの奥には枯れそうな岩清水がありました。



そして遊歩道沿いからず~っと見えていた「寝姿山」は、この案内板とともに「おぉ!納得!」だって街中から見ても寝姿には見えないですもの。
ここからはちゃんと女性の寝ている姿に見えました!




今時期、こんな可愛らしい花が咲いていたのですが、さすがに5月ともなれば雑草も生えそろって…本当に毛虫だらけ。
なんだかゾクゾクしてきました。



椿の生垣の裏側には岩を刳り貫いた穴があちこち見え隠れしていました。
雑草越しだったので、数はよくわかりませんでしたが…。

明日はこの穴について紹介します。


山奥のつつじを見に♪

2009-05-14 | 伊豆
久しぶりの定休日。
少し霧雨が降っている。
午後からは晴れるだろうと、家を出る。

下田を経由して、南伊豆のつつじを見に行ってきた。

まず寄り道したのは「南伊豆観光協会」で、山ツツジ祭りの場所を教えてもらう。
とても丁寧に親切に教えてくれて、助かりました。

ちょっと「湯の花直売店」を覘いてみる。



みかんはニューサマーと甘夏が中心で、新玉ねぎやソラマメ・グリンピースなど食べたいものだらけ。干物からパンまで何でもあります。
中でもこのアロエは地元ならでは!

下賀茂から蛇石方面へ、天神原へ向かう。
教えてもらったとおりに迷うことなく到着!

この時点で晴天になり、結構な暑さ…車を日陰へ止めると、
「こんにちは!お帰り方法の説明をさせていただきますね」と女性の方が案内図を渡してくれる。
一方通行にしてある狭い道を戻るのではなくぐる~っと回ってお帰りください。

公園内の散策の仕方を丁寧に教えてもらって…いい人だなぁ~。

お腹が空いたので、朝とりあえず詰めてきた弁当を広げる。
自家製キャラブキに鮭、大好物の鹿児島黒豚味噌。
ソーセージ・サラダ・ダシ巻・チビメンチ。
頂き物のフルーツケーキをデザートに♪
ちょっと食べ過ぎかも。
(弁当箱はタイで買ってきた三段ステンレス製)
外ご飯は美味しい!

さっそく腹ごなしに歩き始める。
いきなり現れて目を奪われたのが「蟻の行進」。
ついつい見入ってしまった。
人の歩く道を横断しているその姿は見てて飽きない。
行ったり来たりどういった仕組みなのか?



ゆるやかな道を少し行けば、ツツジの群生地にたどり着く。
ここで引き返す人も多いんだとか。
斜面にはところどころに岩があって、なんとも荒涼とした雰囲気の中、優しいツツジの色が引き立つ。



バーニーズのシェラはすっかり暑さにやられ気味。
途中、ベンチのある木陰で休憩させておき、私は頂上の展望台へ!
トレイルラン状態で、一気に駆け上がる。



開けた頂上!気持ちいいです。
残念ながら期待した富士山は見えなかったけれど、ちょっとした運動になりました。

途中に咲いてた種類の違うツツジがまた綺麗だったな。



駐車場にもどると、案内してくれた女性が「早かったですね!」「こちらでめかぶのご試食どうぞ~」と言ってくれたんだけど、下田で待合せ時間まで30分を切ってた。
「ごめんなさい、時間が無くなってしまって」
「ところで途中に何本もある桜は何桜ですか?」
「えっとあれは…」
「大島ですね!たぶん全部大島だと思いますよ」と若い男性が答えてくれた。

「今度は桜も見に来ます」と言い残し、駐車場を後にする。
そのときに皆さんで手を振って送ってくれた。

なんかとってもいい感じ♪

ボランティアの方なんですよね…何かお土産でも買えれば良かったのに…ごめんなさい。
今度はゆっくり行かせていただきますので…。

5月20日まで祭り開催中です!
ちょっと凄いところですけど、秘境っぽくてお勧めですよ!


現実の恐ろしさ。

2009-05-12 | 映画
どうもガスってる気がします。
今夜は雨だというのに…2台も車を水洗いしてみました。


ポール・ハギス監督2作目「告発のとき」を観ました。
なんでこのタイトルなんだろう?
ちょっと分かりませんでしたが…。


この監督さんは以前ブログでも書いた「クラッシュ」という映画でアカデミー賞を受賞されてます。
その作品が好きだったので今回も観る事にしたのですが…。

イラク戦争から帰還した若い兵隊たちの姿と、イラク戦争で起きている事。
現実に起きた実話を元に作られたそうです。

戦争映画なんですけど、淡々と現実的な問題を描いているそんな映画なだけに、アメリカではきっとタブーな問題にも触れてる気がします。

何のための戦争なのか?
実際は政治的な理由が大きいんだと思いますが、戦地へ行く若い兵隊は人格を破壊され帰還しても社会生活するのにも大変な思いをしている。

帰還後行方不明になった息子を探しにトミーリージョーンズは翻弄する。
死体となって発見されるも、本当の理由は組織によって隠されていた。

ハリウッド映画のパターンだと、ここでかなりの陰謀説が浮上し、バックには大物政治家がいたとか、そんなどんでん返しのようなストーリーが多い。
しかし、この映画は淡々としたストーリーが続く。

自分の息子の本当の姿を知っていくうちに、潔癖なまでの日常生活を崩している事さえ気がつかない父親…戦地での経験で息子が変わり、どうしてそんなことになってしまったのか?

…人間って変わるんだ。

なんとなくこの監督の本質がそこにあるような気がする。


携帯に残された動画や写真。
今の若い兵隊たちの戦地での姿が想像できた。


何のための戦争なのか?
そんな理由はいらない。
戦争はぜったいに始めてはいけない事なのだから…。


*世界中で紛争状態にある国はまだ多い。
 多くの市民・子供たちが早く安全で暮らせる世界を祈っています。




ダシが決めて!

2009-05-11 | 
近所では庭仕事に精が出てるようです。
雑草も随分伸びてきました…草刈り機を購入するべきなのか?
真剣に悩んでいます。
手で刈ると絶対に虫にやられるんですよ。



なんだか突然のように食べたくなるものがあります。
それは、ダシの利いた「PHO(フォー)」です。
鶏でも牛でも何でもいいのですが、ベトナムで食べた美味しいスープが飲みたいです。

つるっつるの麺がまたのど越しいいんですよね。

香菜もたくさんのせて!

レトルトでもスープが出てますが、やはり鶏でダシとったほうが間違いなく美味しいです。
どうせなら、丸鶏をそのまま茹でて、ダシをとって…
半分は海南鶏飯・タイで言うカオマンガイにして、残りをPHOにする。
贅沢ですが、鶏肉もたくさん食べられますからちょっとしたパーティーにいいかもしれません。






手放せない思い出…

2009-05-10 | 
テラスでモーニングのお客様。
とっても気持ち良さそうで、珈琲のお代わりも注文いただきました!
なんだかちょっぴり羨ましいなぁ。


最近、本の整理をしているのですが…。


どうしても処分できない本が昨日出てきました。

ディヴィット・アンソニー「真夜中の女」
角川書店 角川文庫 昭和53年刊

なんて事ないハードボイルドの長編小説なのですが、
思い出があるんですよね。

パリに滞在しているときに、日本語に飢えて古本屋に行きました。
フランス語の中に埋もれて、この本を発見したときの嬉しさは今でも忘れられません。
現在パリにはブックオフがあったりするので、古本がすぐに手に入りそうですよね。
なんといっても新品は日本の3倍の値段はするんですよ…貧乏旅行では買えませんでしたから。

とにかく長持ちしそうな分厚い本で、奥付の上に書かれた15F(当時で300円ほど)で決めました!

これがまた面白くて…イタリアへの列車旅に持って出たのはいいのですが、すぐに読み終わってしまって。それでも帰国するときに、まとめて送った本の中にこっそり忍ばせて置いたんですねぇ。
あれから一度も読んでませんが…またゆっくり読んでみたいと思います。

あぁ~読みたい本だらけで困ってしまうな。



現在は絶版状態のようです。