寒い日が続きますねぇ。
伊豆地方は雪はあまり降らないのですが、昨日は修善寺方面は雪が降っていたようです(お客様情報)。
また天城を抜ける道は凍結しているので、車で来られる方はご注意くださいね。
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さて、今日はマレーシアからシンガポールへ寝台列車で移動する日。
午後は念願だったちょっと変わったスポットへ出かけてみることに。
行き方が良く分からないので、バス乗り場へ行ってみる。
途中で見かけた居眠りするおっちゃんは警備員の制服を着ていた…。
たくさんのバスが横切る停留所…どんな仕組みなのかなぁ~。
よく見てみると、バスの会社名が違ったりするし、バス停も何箇所もあって番号もたくさん…わからん。
とりあえず、バスを待ってそうな人に声をかけてみた。
「すみません!バトゥケイブを知ってますか?」
「あぁ、バトゥケイブね、知ってるよ」
「何番のバスで行けますか?」
「う~ん分からないなぁ~、とりあえずあそこにバス会社の人がいるから聞いてみたら?」
「おぉ~ありがとうございます」
と、人ダマリを見つけて近寄ってみる。
「あの~すみません、私はバトゥケイブに行きたいのですが…」
「どこ?あぁ~バトゥケイブね!ちょっと待ってな」
とおもむろにポケットからタバコを取り出し、中の紙を破って取り出した。
そして何やら文字と番号を書き出す…。
「B101-TITMMANSSA U6-B.CAVE」
「これね!まずはここからB101に乗ってTITMMANSSAへ行く。そしてU6に乗り換えればバトゥケイブまで行けるから」
「どうもありがとう!」とその紙を頂き、いったいどれくらいの時間がかかるんだろ?
う~ん不安だ…。
すでに12時になろうとしていたので、移動に1時間以上かかることは予想できたからまずは腹ごしらえ!
今度はマレー料理をいただくことに。
たくさんの御惣菜の中から好きなものをチョイス!
ご飯も私が選んだはナシビリヤニと言った気がしたんだけど…まぁピラフかな。
それにチキンの煮込みとインゲンときゅうり。
とにかく蒸し暑かったのでアイスコピを注文!
全部で200円くらい。
目の前が有名な土産市場の観光スポットなので場所が場所だけに欧米人の観光客も多く、かといって現地の人もたくさん食べてた。
マレー料理は万人受けする味だと思う。
分かりやすいというか…辛いのが苦手という人意外は大抵いけるんじゃないかなぁ。
お腹一杯になったので、さっそく行動を!
まずはバスを待つ…それだけ。
なんと!奇跡か?5分ほどでB101というバスがやってきた。
一応バスの運ちゃんに「バトゥケイブに行く?」と聞くと「大丈夫だよ、乗んな!」と言ってくれた。(RM1=30円ほど)
かといってかなり不安なので、隣に座っていたインド系のおっちゃんに、紙切れを渡して「バトゥケイブに行きたいんです」と言ってみた。
↑右にいるおっちゃんはたまにポケットから香辛料のようなものを取り出して、鼻から吸ってた…何を吸ってたのか気になるなぁ~。
すると、親切に「終点で降りて、このU6というバスに乗り換えるんだよ」と教えてくれた。
私は安心しきってのんびりローカルバスの旅を楽しんだ。
途中でおっちゃんは「ここで降りるけど、君は終点だからね!」と最後まで親切に…ありがとう!
渋滞もあって、かなり時間はかかったけど(ここまで電車来ればよかったかも)終点に到着。
運ちゃんに乗り換えのバス停の場所を聞いて降りた。
この停留所凄い!
次から次にバスがやってきて、長~い停留所に何台もとまるの。
私の乗ろうとしているバスはなかなかやってこない。
最初は立ってまっていたものの、あまりにも来ないのでベンチに腰掛けて待つ事に…。
なんだかんだで1時間…待ったなぁ~。
やっと来た。
バスに乗って「バトゥケイブまで」と言うとRM2(=60円ほど)を支払い「着いたら教えてください」とお願いしてから席に着いた。
ここからがまた長かったなぁ~。
川を渡り、住宅地を通り、イスラムモスクの前を通り…。
「着いたよ、ここだよバトゥケイブ!」
「ありがとう!」といいバスを降りる。
すると目の前に現れたヒンドゥーの寺「バトゥケイブだ!」
門をくぐり近づいてくると巨大な神様に驚いた!
「でかっ!」
そんでもって知ってはいたものの凄い段数の階段!
その先の鍾乳洞の中が寺院になってるの。
来るまでに時間がかかったので、さっそく階段を登り始めた。
親切に段数を書いてくれてるの…途中からかなり凹むけど…。
暑いよ~キツイよ~。
年配の人は階段に座ってすっかり諦めモード。
途中に猿がいっぱいいた。
(可愛いけどやっぱ怖い野生動物…インドでの恐怖が甦る)
やった~!272段登りきった!
もう汗だく…息切れも酷い。
すご~い!
ここすご~い!
ってずっと感激しっぱなし。
あちこちに神様がいるんだけど、とにかく巨大な鍾乳洞に感激したなぁ。
歩いて抜けるとさらに吹き抜けで空が見える。
この迫力を写真でお伝えできずに残念だなぁ。
中にはなぜか鶏と猿がたくさんいた。
しばらく鍾乳洞の中でのんびり過ごし、さて!帰らなければ…5時までには宿へ戻って寝台列車に乗るために。
上からの眺めは意外と普通の町並みが。
言うまでも無く、下りの階段も膝にくるねぇ。
気になる背中…彼の背中にはなぜか「マーガリン」という文字が!!!
ちなみに日本の方ではありませんでした。
カタカナってデザイン的に海外で人気があるのよね。
でも「マーガリン」って…。
お土産屋さんに寄って絵葉書や飲み物を買い、外にある巨大なトイレにチップを払い貸してもらう。(ここで2箇所も蚊に刺された!)
いざ、門を出ようとしたときにタクシーの運ちゃんに声をかけられた。
「どこまで行くの?」
「チャイナタウンまで」
「じゃぁ20で行ってあげるけよ!」
「ごめんなさい、私バスに乗りたいの」
「え~バス時間かかるよ!それにタクシー安いと思うけど」
「うん、安いと思うけど私はバスに乗りたいの。バス停の場所教えてくれる?」
「OK!じゃぁおじさんが教えてあげよう!こっちおいで」
とバス停の方向が分かるように門の外まで一緒に出てくれた。
マレーシア良い国だ…ほんとにそう思うよ。
インドでの経験はやはり特殊なものだったんだなぁ。
「ありがとう!おっちゃん!」と手を振りながらバス停を目指す。
バス停無いよ…とスナックなどを売るスタンドがあったので掃除中のお兄さんに
「バス停どこですか?」と聞くと、
「どこまで?」
「チャイナタウン」
「じゃぁここで待ってれば来るよ」と教えてくれる。
私はお店の軒先の縁石に腰掛、ジュースを飲みながら気長に待つ事にした。
行きで1時間待ったからなぁ。
10分過ぎ…さらに10分過ぎ…西日がキツくなってきたなぁなんて思っていたとき、やってきた「11D」というバスが!
これに乗ればそのまま宿のあるチャイナタウンに帰れるのだ!
帰りのバスはRM2(60円ほど)ですっかり満喫させてもらった小冒険となった。
誕生日の晩餐は超感動的な出来事に遭遇するこに…つづく。