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不定期で更新中♪

モネ展へ!

2015-11-03 | 美術館・博物館
皆様、こんばんは!
今朝は早くから雨が降り出し、寒い1日となりました。

天城では紅葉祭りが始まり、天城隧道では踊り子さんとの記念撮影ができます。
ぜひ秋の伊豆も楽しんでいただけたらと思います。


***




秋だからというわけではないが、先日久しぶりに上野の東京都美術館で開催されている「モネ展」へ行ってきた。



日曜日ということもあり、上野公園はどこも人で賑わっていた。
閉館まで2時間を切り、少しは混雑も緩和されているだろうと思っていたが甘かった…。
いやぁ~それにしても日本の企画展はいつもすごい人気だ。



入口には「入館まで20分待ち」の立て札があった。。。
人の流れに身を任せ、なんとか展示室に入ると人・人・人!
これは1枚見るのにも時間がかかりそうだ。




モネといえば、生前から成功した印象派の代表的画家であり作品「睡蓮」はあまりにも有名だ。
長生きで86歳で亡くなるまで、家族とともに自然を愛し作品を描き続けた。

マルモッタン・モネ美術館はモネのコレクションが息子ミシェルにより遺贈されているが、その中から90点が来日した。
今回は「印象派」の由来となった《印象、日の出》が期間限定で特別出展されておりラッキーなことにギリギリ見ることができた。
*12月13日までは《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》が展示されている。

私は中でも、モネの友人であったルノワールによるモネ夫妻の肖像画、またモネのコレクションであったドラクロアやシニャック、ロダンの彫刻、若かりし頃のカリカチュア(風刺画)などが印象深かった。
(やはりロダンは素晴らしい♪)

そして、白内障を患いながらも描き続けた晩年の作品はかなり抽象化され、今までの優しい色合いから濃い色彩へと変わり、筆のタッチも荒々しく激しさを感じ前衛的ともいえる。
またその当時使用していた、黄色いレンズの入った眼鏡や絵具がそのままついたパレットなども展示してあった。

閉館30分前になると少し人は減ったものの、まだまだ多くの人が名残惜しそうに絵を見つめていた。
最後の展示室を出ると、



目の前にモネが現れた!

若かりし頃は苦労も絶えなかったが、画家として成功した晩年は穏やかな人生を過ごせたのではないかと想像できる。
「睡蓮」だけではないのだが200点以上もあるだけにやはり強烈な印象がある。
パリにいたときに、オランジュリーにある「睡蓮」に圧倒されたきり、マルモッタンには足を運ぶことはなかった。
今回見ることができて良かった…でもやはり人が多すぎるな。

次回パリに行ったときに!と思うが、時間の関係上きっと他の美術館へ行くことになるかも。

今頃のパリは街路樹が色づき、焼き栗やクレープを食べながらぶらぶら歩くのが楽しいんだよな~。
行きたいなぁ。


コレクションに合わせたグッズなどのショップには長蛇の列が…とても購入する気にはなれなかった。

田辺画伯の「かっこいいモネ」も展示されていた。




すっかり疲れ果て、外に出ると美しい月が出ていた。
美術館の壁の色とライティングがまた美しい!





***


下田・上原近代美術館にもモネがある。



晩年のモネはジヴェルニーに訪ねる客人を歓迎することはなかったが、日本人は喜んで歓迎したと言われている。
モネ邸を訪れた伯爵家の黒木三次・竹子夫妻に譲られた「雪中の家とコルサース山」はその時の記念写真も一緒に展示されているのでかなり貴重である。



「ジヴェルニー付近のセーヌ川」



またゴッホの「鎌で刈る人(ミレーによる)」が凱旋展示されているので、小さい美術館でのんびり静かに鑑賞しているのはいかがでしょうか?





やっぱり絵はいいな。

2015-06-26 | 美術館・博物館
皆様こんばんは。

先日久しぶりに池田20世紀美術館の「開館40周年記念 池田20世紀美術館 40年の歩み展 PART 1」を観てきました。



常設作品は何度見ても飽きない貴重な作品ばかりが並びます。



マティス・ピカソ・シャガール・ダリ・コクトー・ミロ・ルノワール・ムンク・ルオー・レジェ・ジャコメッティ…などなど。


今回紹介するのは収蔵作品展ならではの作家です。



菅創吉

1905年(明治38年)5月6日兵庫県姫路市生まれ。
生涯団体に属さず、自由な制作態度で独自の足跡を残した洋画家。
1982年4月29日午後2時57分胃ガンのため東京都港区の虎の門病院で死去。享年77。
父の影響により幼い時から画家を志し、秋吉蘇月に師事。
51歳で本格的に画家を目指す。
1963年58歳で渡米、ロサンゼルスやサンフランシスコなどで個展を開き、66年アメリカ永住権を獲得する。
82年静岡県伊東市池田20世紀美術館で「菅創吉の世界」展が開かれる。
この会期中に亡くなった。

展示されていた作品は「R」というタイトルのものでした。(写真撮れず…)




☝柏崎の展覧会から「JOY」


色彩は落ち着いていて全体的にシックなものが多い。
タッチが独特で身近で見ないとその迫力は感じられないかも。
画材や技術など枠にとらわれない作風が印象的。

ユーモラスで温かい印象を受ける。
見るとなんだかホッとする感じ。
簡略化されたそのものに込められた鋭く深い思想が感じられるのは私だけではないと思う。


この菅創吉の1枚の作品から美術館を始めた小田原にある「すどう美術館」には一度足を運んでみたいと思います。




上原近代美術館へ!

2015-06-11 | 美術館・博物館
皆様こんばんは!

今日は梅雨の合間で朝から洗濯物をたくさん干しました。
そして貴重な定休日となりました。


久しぶりに上原近代美術館へ行ってきました。
ただいま「開館15周年記念 上原コレクション名品選 Ⅰ―名画に秘められたエピソード―」が
~6月28日(日)まで開催されています。

美術館は所蔵作品をすべて見るのが難しいのですが、今回は中でも貴重な作品をたくさん見ることができました。




アンリ・ルソー「両親」1909頃 油彩、板 17.0×20.5 新収蔵作品

とても小さな作品ですが、ルソーらしい特徴のある可愛らしい作品です。




66歳で亡くなったルソーは、日曜画家としてサラリーマン時代を長く過ごします。
とても不思議な絵というイメージを持ちます。立体感がなく、人物の顔にも特徴があります。
作品には熱帯の動植物も多く登場しますが、実際には現地に行ったことはなく、植物園で描いていたとか。。。


そしてパブロ・ピカソが16歳の時に描いた「科学と博愛」は一見の価値ありです。
バルセロナ・ピカソ美術館にある同作品の習作の1つですが、幼年期の作品が日本にあるのはかなり貴重といえますね。
なんでも上原昭二さんの娘さんが直接ピカソから譲り受けたとか。


ほかにも、コロー、ピサロ、シスレー、セザンヌ、ドラン、モネ、ルノワール、 ボナール、
マティス、ルオー、ブラック、ユトリロ、シャガール、などなど見どころ満載です。




そして、次回の
「開館15周年記念 上原コレクション名品選 Ⅱ ―日本洋画の魅力―」
2015年7月11日(土)~10月25日(日)

では先日新聞でも話題になった、ゴッホ1880年頃の作品「鎌で刈る人(ミレーによる)」が凱旋展示されるそうです。
これはぜひ見に行きたいですね。


美術館から・・・

当館コレクションがベルギーのゴッホ展にて展示されました。
ゴッホはさまざまな職業を転々とした後、ベルギーのボリナージュ地方で画家となることを志します。
はじめは画家・ミレーの模写を繰り返しますが、後に自らの手でそれらを破棄します。ミレーの版画を
模写した初期デッサンの中で、唯一現存するのがこの作品といわれ、長らく所在が不明となっていま
した。
今回、ボリナージュ地方のモンスで行われているゴッホ展に、日本から幻の作品が来たということで
メディアでも大きく取り上げられました。


ぜひ皆様も足を運んで実際に目で見てくださいね!





***


絵画鑑賞を終えて、松崎まで足を延ばしました。
久しぶりにお好み焼きの「豊梅」でお昼を頂きました。




今回はお店のご主人に焼いていただき、美しい美味しいお好み焼きに大満足です!



食後には手作りの紫蘇ジュースと甘夏ピールを美しい紫陽花とともに振る舞っていただきました。
ごちそうさまでした♪




お土産に清水屋さんでパンを購入、楽しくお店の方のお話を伺うことができて嬉しかったです。


松崎はとても楽しいし素敵な人がたくさんいます。
ぜひ皆様も遊びに行ってくださいね~。




チューリヒ美術館展へ

2015-01-11 | 美術館・博物館
今朝はお正月のお飾りを燃やす「どんど焼き」が行なわれていました。
かなりここのところ乾燥していたので、あっという間に燃え尽きましたが…最後の鎮火までは消防団の人が残っていました。
御苦労さまでした。

少しずつ正月の雰囲気も無くなっていきますね。


***


先月、チューリヒ美術館展へ行ってきました。
大好きなゴッホの2作品を見たかったからです。

チューリヒは20年ほど前に1度訪れたことがあります。
この時はドイツからオーストリアへ行くのに、列車の乗り換えで半日ほど滞在しただけでした。
残念ながらこのチューリヒ美術館へは行くことが出来ませんでした。


今回、調整しながらなんとか六本木へ行く事が出来てラッキーでした。

大好きな画家も多く、見ていて充実感ある展覧会でしたね。
特にゴッホの「タチアオイ」は想像していたよりもずっと素晴らしかったです!



やはり絵画は生で観るのが一番です。

今月末から神戸での開催になるようなので、機会があればぜひ見ていただきたいものです。


*当時の日記から*

1996年12月4日…ドイツ・バーデンバーデンのホテルで朝食を食べ、スイスへ向う列車に乗る。
途中、シュヴァルツヴァルト(黒い森)を通る。
鬱蒼とした黒い森に真っ白な雪がかぶり、それはそれは凄い景色だった。
グネグネと路線も曲り、途中で列車の客席を仕切るドアが外れるハプニング!
車掌がそれを両手でもぎ取り、トイレに放り込んだ!!!
ありえん。。。

シンゲン駅でチューリヒ行きの列車に乗り換える。
さらにチューリヒで寝台列車へと乗り込む予定なのだ。

スイスでの滞在は乗車時間までの間だけ。

お金を両替する。(当時はユーロではなかったので、国ごとの両替で手間がかかった)
ここスイスは世界的にも銀行が有名だが、小銭まで両替してくれたのには驚いた。

12月ともなればヨーロッパはクリスマスモード。
町を走るトラムも可愛いクリスマスデザインになっていた。



無計画のまま、チューリヒ湖で遊覧船に乗ってみることにした。



遊覧船から見る景色は壮大でスイスの山岳地帯も良く見えた。
12月のヨーロッパは寒い…とにかく寒いのだ。
これから向うオーストリアはきっともっと寒いのだろうな。

遊覧船はなんとチューリヒの中心街から遠く離れた港に着くらしい。
途中で気が付き、あわてて下車する。
そこから列車でチューリヒ駅まで戻るハメになった。

旅行中は2ヶ月有効のユーレイルパスを持っていたので、遊覧船も列車もチケットを見せれば乗れた。
このパスで船に乗ったのはこれ1度きりだった。

予約していなかった寝台列車だったが、無事にチケットを購入することができた。
特急や寝台列車は別料金が必要となる。

駅はとても近代的で広く感じた。
ハブステーションで利用する人も多いようだ。


駅近くのレストランに入り、夕食を食べる。
ちゃんとした食事をするときは大抵ワインを飲みながら。

チーズフォンデュ、ミネストローネ、ボロネーゼ…そして白ワイン。

チーズフォンデュにもたっぷりのワインが入っていたらしく、ずいぶん酔っ払ったきがした。

これで寝台列車に乗ればあっという間にウィーンへ着くだろう。
なぜか私は寝台列車では熟睡できるのだ。


当時の記録はすべてアナログ。
もちろんデジカメなんて無い時代だ。
すべてフィルムで撮影するのだが、何十本と日本から持ってきたフィルムには限度があるため、記録として残した写真はあまりない。
そんな中で、衝撃的だったのだろう…巨大な自動販売機を写していた。



ジュースからサンドウィッチまでかなりの品数を24時間販売!とうたっていた。



チューリヒでの思い出…綺麗な町並み、美しい自然、整然とした生活(上手く表現できないが)、チーズフォンデュは酔っ払う。


ジョルジョ・デ・キリコを観に浜松へ!

2014-10-20 | 美術館・博物館
今日は朝から気持ちよく晴れました。
海岸付近を散歩しながら四つ葉のクローバーを見つけ、なんだか得した気分♪
小型版に変えたいつもの手帳に挟み、良い事がありますように!と願ってみました。
ここ数週間は失明してしまったシーズーのきんめさんとのんびり歩く散歩がとても楽しいです。
いつまでも続くといいなぁ~。


***

昨日会期末を向えた「ジョルジョ・デ・キリコ展」を観に、先日浜松市美術館へ行ってきました。
(学生証を提示して学割にしていただきました)

今月25日からは汐留ミュージアムにて「ジョルジョ・デ・キリコ -変遷と回帰-」展として開催されます。


デ・キリコは多くの美術館で数点ずつ見てきましたが、今回のように100点もが一堂に集る機会はそうありません。
なんとも贅沢な展覧会です。

亡くなる数年前のインタビューフィルムも見る事ができました。
う~ん、やはり謎多き画家です。
上手いこと質問をはぐらかし、本質に近づくことさえ出来ないインタビュアー…手ごわい相手です。

彼の形而上絵画は多くのシュルレアリスムの世界に影響を与えましたが、その後古典主義へと回帰しその期待を裏切り失望させます。
しかし、新形而上絵画として復活させたパワフルな作品たちはデ・キリコの印象を深く位置づけるものとなりました。

とにかく面白い!



《燃えつきた太陽のあるイタリア広場、神秘的な広場》1971年
パリ市立近代美術館 ©Musée d'Art Moderne de la Ville de Paris / Roger-Viollet

ギリシャで生まれローマでの生活により神話や古典の影響を多く受け、作品に奥深さを与えているような気がします。
見えているものの裏側にある「何か?」を表現している作品たち…皆さんは何を感じることができるでしょうか?


日本で初公開される作品がほとんどです。
機会があればぜひご覧になって見てくださいね。


***

浜松市美術館のすぐ隣には浜松城があります。
ゆるきゃらは最近よく見る「家康くん」ですね。



可愛らしいお城ですが天守閣まで上ることができます。
若かりし頃家康公がいた城とあって、平成27年(2015年)の徳川家康公薨去四百年で盛り上がりを見せつつあります。

当時の石垣もそのまま残してある部分がありましたよ。




浜松といえば、先日のノーベル賞物理学賞受章された天野浩氏が出身者ということでおめでたいことです。
私は…といえば、やはり浜松餃子にうなぎでしょうか?

餃子も美味しくいただきましたし、うなぎまぶしという名古屋の名物ひつまぶしと同じ食べ方をするお料理をいただいてきました!



贅沢でしたが、とても美味しかったです♪

ついでに浜名湖も見てきました。



潮干狩りで有名なんですね!


同じ静岡県ですが浜松は新幹線で行けば案外近かったです。

お土産に買った「トリイのソース」が美味しかったなぁ。
また機会があれば遊びに行ってみたいものです。



金澤翔子さん♪

2013-09-24 | 美術館・博物館
朝晩の気温差に体が追いついていきません。
この過ごしやすい気持ち良い季節を楽しく過ごす為に、体調管理にはくれぐれも気をつけたいものです。

先日戴いた唐辛子をテラスに干してみました…が、あまりの風の強さに吹っ飛んでしまったので只今店内にて乾燥中です。
赤と緑のコントラストがとても美しく、目で楽しむことができます。





今夏の終わりに車の点検に出しました。
(クーラーが効かなくなったので…)
8万キロを越えているこの車も12月が車検…まだなんとか乗れそうなので、もう一度車検を通すことに決めました。
数年前に、友人が詳しく教えてくれた車検についての手書きの手引きを引っ張り出し、12月には沼津まで再チャレンジしてきます!



***


今日の定休日は、畑仕事を終えて午後から銀座金沢翔子美術館の別館である指月荘の美術館に行ってきました。



作品は修善寺温泉郷にある源頼家の墓近くの「指月荘」(元旅館)に常設展示してあります。

入館料350円(割引券を持っていくと300円になります)
作品は今週金曜日に入替えされると言うことで、またぜひ行ってみたいと思いました。





「鐵牛之機(てつぎゅうのき)」「久遠實成(くおんじつじょう)」など屏風5点。




忘れない東北」「無心」など小品4点を展示。


どの書も迫力のある温かいその文字に生き方を考えさせられます。


ぜひ一度ご覧になってみてくださいね!


場所:〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺928-1
電話:0558-73-2900
時間:10:00 - 16:00


世界報道写真展2013

2013-07-18 | 美術館・博物館
先日、いつも楽しみにしている「世界報道写真展」を観に行ってきました。
土曜日の午後ということもあってか、会場はかなりの混雑振り。
若い人が多かったように思います。

毎年機会があれば必ず観に行くようにしているのですが、毎回見ごたえのある作品ばかり。
今年はチラシにも載っていたダニエル・ベレフラクさんの「津波の爪痕」は見た瞬間に写真の凄さを感じました。



津波ではなくても、流木はたくさん流れてきますが…このような状態のものはあまりみたことがありません。

私がいつも見て考えさせられるのは「現代社会の問題」部門の作品です。
画で見ると「一般ニュース」で取上げられる内戦や紛争の写真が衝撃的ですが、自分のいる現状とかけ離れている為なかなか実感することはできません。
しかし、「現代社会の問題」は1枚の写真の中にあるその問題がとても身近なものが多く、毎回考えさせられてしまいます。

大賞はポール・ハンセンさんのパレスチナ自治区での1枚が選ばれました。



世界中で起きている「今」を知るきっかけになる良い写真展です。
ぜひ機会があれば8月4日まで東京都写真美術館で行われていますので、足を運んでみてください。

池田20世紀美術館へ

2013-01-08 | 美術館・博物館
毎日寒くて冷えますね~。。。
正月休みが明けてからのお仕事お疲れ様です。
寒さと乾燥で風邪にはくれぐれもご注意くださいね。

今日は朝の散歩後、畑を耕してから、久しぶりに一碧湖まで行ってみました。

もう十数回足を運んでいる池田20世紀美術館の企画展「イタリアの詩 鈴木 力 展」を観てきました。

優しい色合いの作品でイタリアの景色や可愛らしい動植物のモチーフが描かれています。
…テンペラの技法が気になって受付のお姉さんに質問してみたところ、
「よかったら先生がいらっしゃるので直接伺ってみては?」と言うではないですか!
振り向くとちょうど私の後に鈴木力さんが。。。

質問に優しく答えていただき、いろんなお話をしてしてくださいました。
思い出にと一緒に写真も撮らせていただきました(^^)

楽しいポピーのエピソード本当にありがとうございました♪

モダン・アート、アメリカン♪

2011-09-29 | 美術館・博物館
昨日はあんなに涼しかったのに…今日は暑く感じます。
週末のお天気がイマイチなので、お掃除やお洗濯などをするには最高ですね。


***


昨年、ゴッホ展を観に行って以来、久しぶりに国立新美術館に行ってきました。

今回開催されているのは「モダン・アート、アメリカン」-珠玉のフィリップス・コレクション-です。
なんと初日でした!
全然気にせず、割引チケットを持って行ったのですがラッキーなことに、今回監修しているフィリップ・コレクション学芸員の方の講演があり参加する事が出来ました。

ちなみに、10月16日(日)は元慶應義塾大学教授の松本典久氏の講演があります。
これもぜひ聴いてみたいものです。

モダンアートというと、やっぱりNYのMOMAがあり、パリのポンピドゥーがあり、フランクフルトがあり、日本では東京現代美術館や森美術館といったところでしょうか。
私はワシントンD.Cにはまだ行った事が無いので、このフィリップス・コレクションには訪れた事はありません。
現代美術館としてはアメリカで一番古いんだそうで…ちょっと驚きました。

ダンカン・フィリップスのアートに対する考え方はとても個性的で、コレクションもまた一般的な現代アートで有名な画家の作品はあまりありません。
たとえば、アンディ・ウォーホールとかクレス・オルデンバーグ、ロイ・ リヒテンシュタイン、バスキア、ジャクソン・ポロックなど有名画家の作品はすぐに思い浮かびますが、今回のフィリップスコレクションには数人以外はほとんど知らないアーティストでした。

なので、とても面白かったですし、鑑賞ガイドとして置いてあった(子供向け?)ものが、旅をするように作品を鑑賞するというものでなかなか素敵な企画だと思いました。

平日初日ということもあり、のんびりゆったり鑑賞できてとても良い時間を過ごす事が出来ました。


***


久しぶりの六本木でしたので、昔良く通っていた「HAVANA CAFE」でランチをいただきました♪



中南米の雰囲気や味もボリュームも変わらずで、本当に美味しかったです。
なんだか、懐かしかったなぁ。

大好きなブリトー(ビーフ&チーズ)は¥890(ドリンクお代わりできます)
ミッドタウンやヒルズは1人ではちょっと寂しい感じがしたので、とても過ごしやすくて助かりました。


いろんな意味で思い出深い六本木…随分街も変わってしまいました。



福が来るといいなぁ~。

2011-09-23 | 美術館・博物館
今日はすっかり秋の気配で過ごしやすいです。
皆様、3連休の週末はいかがお過ごしですか?

御彼岸ということもあり、お墓参りをする方、台風の後片付けをされている方、山に登っている人も多いかと思います。
ご来店いただいた観光で訪れていらっしゃる方にも落ち着いた雰囲気が漂っていますよ。
秋なんですね…。


***

週末、24日25日に愛知県瀬戸市で「来る福招き猫まつり」が行なわれます。

お近くにお越しの際は、ぜひ招き猫を愛でつつ、福を呼んでみるのはいかがですか?

今年は昨年の「招き猫大賞」を受賞された、はら・かおりさんの個展も開催中です。
(9/24(土)~10/10(月・祝)まで展示)

残念ながら私は伺う事が叶いませんでした…。
仕方がないので、いつもお散歩で会う「みぃ~ちゃん」に福を呼んでもらえないだろうか?





スペイン絵画(ムリーリョ)

2011-09-01 | 美術館・博物館
今日から9月になりました。
皆様いかがお過ごしですか?
朝、防災訓練のサイレンが鳴り、台風の影響が出始めている中訓練が行なわれたようです。

雨も風も突然強くなり、散歩中に全身ずぶ濡れになってしまいました。
それでもセミの鳴声は止まず、最後の夏を惜しんでいるようです。


***


今秋は「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」10/22~が国立西洋美術館にやってきます。
日本ではゴヤは人気のある画家のようですね。
40年ぶりの「着衣のマハ」を待っていた人も多いのではないでしょうか?

スペインへ旅したのはもう15年も前のこと…滞在期間も短い中、2週間でバルセロナ・フィゲラス・マドリード・セゴビア・グラナダなど列車で旅したのを思い出します。
当時から現代美術が好きだった私は、マドリードではプラド美術館ではなくソフィア王妃芸術センターを見に行きました。
だって、あの「ゲルニカ」があるんですもの…。


しかし、今回大学の講義で「西洋美術史」を選択し、せっかくなのでとゴヤの影響もあって(先生が今回の展覧会カタログの翻訳を担当されたんだとか)スペイン・フランスを中心に古典美術を学びました。
イタリア・ルネッサンスや古代ローマ・ギリシャの影響が大きいのが特徴です。
(ちなみに今は「古代ギリシャ展」を開催中です)

古典…ちょっと苦手だったんですよ。
宗教画・物語画・肖像画・静物画など、どれも凄い!の一言で終わっていたような気がします。
でも、かなり面白くなりました。
私は絵画に対してどちらかというと、作風よりも人物そのものに魅力を感じるので、やはりイタリアのカラヴァッジョに興味を覚えました。
たくさん観ていたはずなんですけどねぇ~宗教画にはほんとに興味が無くて…今となっては残念な思いでいっぱいです。

今回取り上げるのはカラバッジョ派の影響を受けたスペインバロック・セビーリャ派の中から、柔らかく温かく優美な作風のバルトロメ・エステバン・ムリーリョについて。



↑「自画像」

17世紀当時のスペインはペストが大流行し、人口12万人の半分が亡くなりました。
国内では物価上昇などから暴動が起こり、社会全体が暗く人も荒んでいきました。

そんな中、人びとは優しく温かい美術を好むようになります。

この風俗画「蚤をとる少年 (Niño espulgándone)」…いいですよねぇ~。
柔らかい光がスポットライトのように外から注ぎ込んで、少年を照らしています。



セビーリャ派の得意とするカラヴァッジョ派のテネブリズム(明暗対比による劇的な表現手法)を用い、細部にわたる写実的表現は本当に素晴らしいです。


宗教画が主な作品ですが、子供をペストで5人も亡くしたというムリーリョが描く、子供達の絵(風俗画)には愛情が溢れているような気がします。

そして、どの作品も全体的にとにかく優しいんです♪癒されます。

この作品はルーブル美術館に展示されていますので、ぜひ足を運ばれた際には近づいて写実性に優れた作品を堪能してみてくださいね。



なんだぁこれ?

2011-08-05 | 美術館・博物館
この蒸し暑さ…ウンザリしますね。
暑いのはいいとしても、湿度は体力を消耗します。
気づけば脱水症状になりがちに…皆様も体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。


***


清里フォトアートミュージアム「K☆MoPA」へ行ってきました♪

一度観てみたかったオロトーン!!!
期待以上の凄い迫力でした。
カーティスの作品は100年も前の物なのに、プラチナプリント&オロトーンともに本当に美しい。
そして、そこに映る人物や風景は今では見ることの難しい、何ともいえない迫力がある。

人間って美しいなぁ~と素直に思える作品たち。



シワの一つ一つに刻まれた人生は日本でも容易に見る事が出来ます。
働く人の顔や手は本当に美しいものです。
そんな風に歳をとっていきたいなぁ。

八木さんの写真は壮大な風景が印象的で、自分で見ることのできないその景色に感激!
こだわり続けるプラチナプリントの素晴らしさを見る事ができました。

アフカミさんはほんとに見てて飽きない作品ばかり。
人間と動物が共存するその姿が画面いっぱいに溢れています。
…愛を感じました。


***




ちょうど敷地内で「feel 清里現代彫刻展」も行なわれてました。

最初の写真は「繭」という作品。
2年間、屋外に置いたままにしておいた繭玉をこれから貼り直していくんだとか。

入口にあったのは…



増えていくって!!!



面白い!
10月10日までにいったい何本の死線が増え続けるのだろう?


現代アート大好きな私にはとてもラッキーな開催に遭遇できました。

今…森美術館でもやってるんですよねぇ~。
「フレンチ・ウィンドウ展」…今月28日までかぁ~残念だわ。






吉祥寺のギャラリーへ♪

2011-06-24 | 美術館・博物館
1週間のお仕事、お疲れ様でした。
明日は雨の予報で気温もぐっと下がるようです。
過ごしやすい1日…何をして過ごしますか?


***


今日は仕事帰りに自転車で吉祥寺まで遊びに行ってきました。
陶作家の「はらかおり」さんの個展を見るのが目的です。

場所は東急から程近い【monoギャラリー】さんです。


東急の駐輪場は500円のお買い物をすれば3時間無料でとめることができますが、夜は8時10分には出さなければならないので要注意です。

それにしても…暑いですねぇ~。
自転車を降りるとどっと汗が噴出します。


monoギャラリーではお客様が次から次へといらっしゃってて、平日とはいえ活気がありました。
はらさんの作品にはすでに赤シールがいくつもあり、なかなか盛況のようです。

代表作となっている「猫」の作品たちも多く、また、今回はテラコッタの実用的な作品もありました。



植木鉢になっていて、素焼きにはもってこいの実用性!
それもモチーフがとてもユニークで楽しくなります。


月曜日までやってますので、週末吉祥寺へお出かけの方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ギャラリーには伊豆で制作されているフリーパーパーなどもありますよ。






世界報道写真展2011

2011-06-17 | 美術館・博物館
1週間のお仕事お疲れ様でした。
そして、週末お仕事の方!頑張ってくださいね。


朝の出勤時に、前からきた自転車に乗ったおにいさんのポケットから黒い二つ折りの財布が、私の目の前でポトッと落ちました!!!

すぐに拾って振り返り際「おにいさん!お財布落ちましたよ~!」と大声で叫びましたが、彼の耳には大きなヘッドホンが…。

どんどん自転車は遠ざかってしまうし…全力疾走で走りながら「おにいさ~ん!」と何度か叫ぶとやっと止まって振り返ってくれました。

無事にお財布を渡す事が出来てホッとしたと同時に、どうして若者はお尻のポケットにお財布を入れるんでしょ?という疑問から思わず、
「ポッケに入れないほうが良いと思いますよ」
と言ってしまったのですが…彼は笑いながら
「どうもすみません…気をつけます」と言ってくれました。
素直な青年でちょっと嬉しくなりました。


***


先日の岡本太郎記念館から徒歩で恵比寿にある「東京都写真美術館」へ行ってきました。
目的は「世界報道写真展2011」を観るためです。


毎年、この写真たちを見ると世界が広く、多くの人が生きているということを学ぶ事ができます。
今回も少しだけ紹介してみたいと思います。




世界報道写真大賞2010 ジョディ・ビーバー

[夫の暴力に耐えかねて嫁ぎ先から実家に逃げ戻ったビビ・アイシャ(18)は、逃亡の罪でタリバーンの指揮官に刑を宣告され、夫によって耳と鼻を削ぎ落とされた。その後、保護されたビビはカブールの女性保護施設に一時匿われた後、アメリカに渡ってカウンセリングと再生手術を受けた。]

・・・

衝撃的な写真ですが、彼女の目が力強く未来を見ているような気がしてなりません。


そして、「一般ニュース」の部 組写真1位 オリヴィエ・ラバン=マッテイ、フランス、AFP通信
地震後のハイチで、遺体保管所に死体を放り投げる男性(上)



昨年の1月12日にハイチで起きたマグネチュード7の大地震では、32万人の死者を出した。
その背景には地震だけはなく、国の政情不安などが大きな要因となってしまったのもニュースで連日報道されていたのも記憶に新しい。


そして、今回特別展示されていたのは「東日本大震災」の写真のスライドだった。
坂本龍一さんの音楽にのせて被災地の現状を映し出していた。




3/11 Tsunami Photo Project
このプロジェクトはiPhoneやiPadでのアプリの売り上げやイベントなどで集まった義援金を被災者の救済に充てるというもの。
興味のある方はぜひ一度見てみてくださいね。



さすがに多くの人が集まり、真剣な面持ちで見入っていた。
ここにはテレビなどの映像では見られない現地を感じる事が出来ると思う。










アトリエに遊びに行ってみる♪③

2011-06-15 | 美術館・博物館
今日は職場で献血をする機会があり、もちろん参加してきました。
1階から6階まで階段をあがるのですが…やはり思ったとおり、ずいぶんと血圧の数値が高くて驚きました。
(気をつけなきゃなぁ)


***



「爆発だ~!」という大きな声が庭に響きました。

年配のご夫婦が楽しそうに庭を散策してるではないですか…いいですねぇ。



この鐘を「ゴ~~ン」と鳴らしては「爆発だ~!」を繰り返すその姿を若いカップルが楽しそうに眺めてました。



庭は溢れんばかりの太郎の作品で埋め尽くされています。
まるでかくれんぼをしているような、その愛くるしい作品たちを見ていると子供に戻るような気持ちになってきました。



なぜか数本のバナナの樹…すっかり実はありませんでしたが、実際に生っていたようです。



いいなぁ~この美術館…とっても癒されます。

室内に展示されていた食器たちがまた可愛くて♪

そういえば、椅子が置いてあるのですが、実際に座ってみると…う~ん座ってられない。
すわり心地最悪の椅子たちも太郎の遊び心でいっぱいです。




表参道から数分…疲れたら、心を癒しに行ってみてはいかがでしょうか?

私はこの後、「世界報道写真展2011」を目指して恵比寿まで歩いてみることにしました。