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不定期で更新中♪

やっぱりちゃんと見たいから…。

2011-01-12 | 美術館・博物館
国立新美術館(東京・六本木)で昨年開催していた
「没後120年 ゴッホ展-こうして私はゴッホになった-」を観てきました。
芸術の秋~それも日曜日というもあり、凄い人でした…。
各絵画(特にゴッホの作品の前)の前には3~5列もの厚みがあり、目の前で絵を鑑賞することはいくら時間があっても足りない状況…。
海外から来る人気のある画家の展覧会はいつも混雑しててちょっとウンザリすることも多いですね。
私が外に出たときには、なんと入口で入場制限までされていました。

ゴッホの部屋が実物大で再現されていたのはなかなか楽しい企画でした!

大好きなゴッホの絵はどこにいても気になりますが、
もう十数年前に一度アムステルダムのゴッホ美術館は行ってきたものの、今回の展覧会で消化不良気味になったので…いつか必ずクレラー=ミュラー美術館とあわせて行ってこようと思います。

今年は貸し出し期間が長いようなので、行っても絵はお留守…来年以降になりそうです。


日本ではこれから
九州国立博物館 2011年1月1日(土・祝)~2月13日(日)
名古屋市美術館 2011年2月22日(火)~4月10日(日)
に巡回するそう。


今年は大好きな岡本太郎さん生誕100年の年なので、ちょっと楽しみです。
さっそく、2011年3月8日(火)~ 5月8日(日)新国立美術館にて「生誕100年岡本太郎展」開催です!(前売り買おうっと!)

神の使いと会話した?!

2011-01-11 | 旅(国内)
ねぇ!ねぇ!ちょっと写真撮ってもいいかしら?

ダメ?

そんな会話をしながら少し鹿の側にいてみることにした。

ファインダーを覗くと、やさしい目をした神様の使いたちが何を考えていらっしゃるのか…じぃ~っとしている。

屋久島で見た鹿もそうだったが、とにかくやさしい眼差しにこちらもなんだかホッとする。

・・・

・・ん!・・



そっとこちらを向いてくれた!

ちょっとだけそのままで居てね!宮島の鹿は毛艶が銀色っぽく感じる。自然の生き物は美しいなぁ。

どうもありがとう!

ねぇ、神様と会話するにはどうすればいいんですか?…なんて、お使いの鹿ともおしゃべりできないんだからねぇ。

でもなんだか少しだけ意思が通じた気がするのは私だけだろうか?


心から美しいと感じた場所♪

2011-01-10 | 旅(国内)
今朝は奉仕活動に参加してきたのですが…天城は雪景色!
それも0度という寒さで参りました。

国道沿いのガードレールの向こう側…少し崖になっているのですが、急な斜面には雪を被ったゴミがたくさん落ちていました。(みんな投げて捨てているようです)
参ったのは布団が2枚木にぶる下がってて、今回は届かないので諦めましたが本当に心無い人が多くて困ったものです。

***

宮島という場所…広島駅から路面電車に乗って、終点からフェリーで数分、対岸からも見える大きな赤い鳥居とともに奥に構える本殿。
相変わらず雲のかかった天気に寒さが堪える…。
あと数時間で東京へ戻らなければならない。
観光局の窓口で、時間がない旨を伝えお勧めコースを案内してもらった。
ちょうど1時間ほどで回れるように考えてくれました…。
大鳥居を見ながら海沿いを歩いていると人が一杯しゃがんでなにやらやっている。
なんと!「潮干狩り」だった。
ちょうど引き潮の中、大鳥居まで歩く事ができる。
大きな鳥居はすごい迫力!学生たちも賑やかに記念撮影していた。
厳島神社入口で参百円を払い中へ…前を歩く神主さんの姿…観光客はたくさんいるのに、とても不思議な空間だった。
国宝になっている小さな舞台では桃花祭の舞が行われるという…時間が無く見られないのがなんとも惜しい。
今日から3日間は能舞台で神能が行われているはず。

とにかく美しいの一言…なんともいえない厳かな雰囲気と空気に包まれて、日本の自慢できる建造物であることには間違いない。
そしてそこに生きている神々をも含めて…。



その後、財弁天の大願寺を見て、豊国神社、五重塔を見て…最後に広島最後になるだろう「焼き牡蠣」を頂き、時間通りのフェリー、路面電車で広島駅へ。
荷物をゲストハウスにピックアップしにいき、東京行きの夜行バスにギリギリ乗り込むことができた…。
私の短い山陽山陰の旅も終わりに…。

多くの神々と人との出会いに感謝!

やっぱり旅はいいなぁ~またどこかに行きたくなってきた。

世界の平和を祈る…。

2011-01-09 | 旅(国内)
3連休の中日、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日はとてもよい天気ですが、昨夜から強風が吹き続けています。
お手伝いからの帰り道、橋を渡るときに思わず飛ばされそうになりました…。
きっと車も影響されやすいと思われます、気をつけて運転してくださいね。

***

冷たい空気を感じながら平和記念資料館へ向かう。

公園内には多くの学生や外国人で溢れ、先ほどの小学校とは雲泥の差。
観光ツアーで来ればなかなか時間も取れないとは思うが…一番目立ったのは旗を持つ添乗員についてぞろぞろ歩くツアー客だった。
入館料はわずか50円。
中に入ると真剣な顔をした人が一心に説明文を読んでいた。
館内にはガイドさんがいて、何でも答えてくれる。
小学生たちはその説明を聞いてノートに一生懸命何やら書いていた。
広島という町の歴史と戦争との関わり…原爆投下…終戦…その後の平和活動など分かりやすく説明がつづく。
その後、資料館では原爆の恐ろしさを詳しい説明と現物とで展示されていた…衝撃的な内容ばかり。
写真は何に見えるだろうか?
これは壁に残った「黒い雨」…この雨を求めて水溜りに人が溢れたと説明してあった。
長崎でも同じだったが「水をくれ!」という人々の苦しむ声の記録が記憶に残る。
すでに戦後65年…人々の記憶を記録として残す活動はますます進んでいる。
体験者の証言…また語り部として活動をする人々。
記憶は薄れていく…しかし体験者の記憶は薄れることなく、それを引き継ごうとする気持ちとともに貴重な資料として記録されていくことになる。

資料館を後にして向かったのは、「原爆ドーム」…世界的にも貴重な資料そのものである負の世界遺産。
ポーランドにあるアウシュビッツ同様に時間と共に老朽化が進み、保存していくことも難しいのが現状だ。
しかし、この負の世界遺産が残る限り、人々が平和を願う気持ちが無くなる事はないだろう。そして、平和であることの幸せさを心から感謝する瞬間だった…。

あぁ…ポーランドもなるべく早く行ってみなくてはいけないなぁ。

この原爆ドームの前から路面電車に乗り、宮島へ向かった…今日2箇所目の世界遺産へ。


袋町小学校平和資料館

2011-01-08 | 旅(国内)
この旅の目的は個人的な理由も多々あったが、数年前から日本でここ広島を見ておかないとという思いが強く今回訪れる事が出来て少しホッとしているのが正直なところ…それくらい脅迫めいた思いを持ち続けていた。
初日に周るはずが天気の関係で最終日となってしまった…でもこれで良かったのかもしれない。

どうしても行きたかった「袋町小学校」へ歩きながら向かう。
ここには当時、救護所として使われていた貴重な建物が一部保存されているのだ。
「袋町小学校平和資料館」へ入ると下駄箱でスリッパに履き替え、名前をノートに記す。
この日は私が一番のりだったようだ。
おじさんが一人受付に座ってて、「狭い資料館ですが、階段上の踊り場までと、地下に証言者の話もありますのでゆっくり見てってください」と説明してくれた。
ギシギシなる木の床…当時の物と新たな物が混在する建物…複雑な思い。被爆した壁に残された伝言の数々…どんな思いで刻まれたのか…考えるだけでも胸が締め付けられる思い。
外からの日差しが差し込む地下の部屋で一人ビデオを見ていると、自分がそこに居る事が信じられなくなってきた。
訪れた方は、ぜひこのビデオを見てから見学して欲しい。
結局私は2度も見て周ることになった。
この建物を保存する活動をした人々に敬意を表す。

このあと、平和記念公園、資料館、原爆ドームへ向かった……。


最後はやっぱり♪

2011-01-07 | 旅(国内)
今朝は小雪がちらつきましたよ!
凄く寒いですねぇ~。きっと天城は雪が積ってそうだなぁ。
もう年が明けて1週間…そろそろ「去年は、」という言い方になれてきた気がします。

***

ひろしま美術館を後にして、広島城をちら見しつつ、ゆっくりご飯を食べられるのもきっとこれが最後だと思い、昼にお邪魔したのは…行きの夜行バスで隣になった女性から教えてもらったお好み焼き屋さん。
「みっちゃん総本店」はかなりの有名店らしく、開店と同時に入れたのはラッキーだった。
昼前にはサラリーマンで一杯に…。ここでもやはり定番の「肉そば」を注文、ちょっと食べ比べてみたい。
お皿で運ばれていたお好み焼きはすでにヘラで切れ目が入り、割り箸で頂く。これまた美味いし、ボリュームがある。

だれが食べても「美味しい」といえる気がする広島お好み焼きは、お腹一杯になりながらもあまりもたれることがないのがいい。今回思ったのはやっぱり鉄板の前に座って、熱々を食べ続けるほうが美味しい気がする。
個人的な好みでソースは少なめがいいかも。
地元人は塗ってあるお好みに、さらにたっぷりどっぷりかけてるのをかなり目撃した…恐るべしおたふくソース!


広島美術館♪

2011-01-06 | 旅(国内)
今回の広島旅行、実は初日に周るはずが天気の関係で最終日となってしまった…でもこれで良かったのかもしれない。
早朝、同室の2人が出かけていき、一人残して私はリビングで珈琲を淹れてパンを食べながら、友人にメールを打っていると次から次へと人がやってきて挨拶の言葉も多国籍だ。
町を歩いてて思ったことはとにかくフランス語とドイツ語をよく耳にしたこと。実際ガイドさんも本当に「フランスの人が多くってね」と十数人のフランス人グループに「ボンジュ~!ムシュ~マダ~ン♪」とガイドを始めた…凄いなぁ~。ここ広島のガイドさんはいったい何ヶ国語話せるんだろうか?

外出前にチェックアウトし、荷物を預かってもらう。
足を伸ばして宮島にも行くつもりでいたので、広電と松大汽船の1日乗車券を購入(840円)←これはとても便利な切符♪
広島駅前から、最初にきた路面電車に乗ってみる。
途中でふと思い立ち「ひろしま美術館」へ行ってみることに…ここには大好きなゴッホの「ドービニーの庭」という作品があるのだ。
謎が多い作品とされるだけあって、できればスイスの同作品も見てみたいなぁ。
ちょうど美術館ではアントワープ王立美術館展をやっていて、十数年前に行って素晴らしい美術館だった事を思い出した。
静かで穏やかな室内…とても落ち着く。
印象派好きにはたまらない空間…所蔵作品の素晴らしさに感激しながら思った以上に時間をかけてしまった。
そうそう、ここで「学生証」での割引を体験!「学割」が利くなんてラッキー!

まるびやへ

2011-01-05 | 旅(国内)
石見銀山からのバスを待つ間に絵葉書を購入し友人に便りを出した。
広島駅までのバスに乗ったところ、終点まで行くのは私だけだった。
途中、道の駅で休憩するのも1人…寂しいなぁ。
無事に広島駅に着き、初日にお世話になったゲストハウスにチェックイン。
「ただいま~!」というと「おかえりなさい!」という温かい言葉が返ってきた。
荷物を部屋に入れて、お勧めの店を受付の可愛い女性に聞いて、早速行ってみる事に!

駅から歩いて数分の愛友市場内に「まるびや」というカウンターだけの小さな居酒屋がある。
暖簾をくぐるとすでに満席なのを無理やり一人分空けてくれた。
カウンター内には男性2人、他にも女性と男性がホールにいる。(どうも今日は2階で宴会があるらしい)
ここのお店の売りが良く分からないというのも、宿の人にはホルモンが一人でも食べられる店を教えてもらったつもりだった。
「ホルモンありますか?」と聞くと
「いやぁ~うちは串揚げなんだよね!」って。
こりゃ申し訳なかった…、さっそく生ビールとおまかせ串揚げ5本セットを頼んでみる。

隣に座っていたおじさんに美味しい物を聞いてみるが、何を食べてもここの大将は上手だよ!という御墨付き。
「お腹がすいてるのでご飯食べたいんですけど」というと
「あらだきお勧めだよ!」というのでさっそくいただくことに…。
あぁ~ご飯が山盛り過ぎて半分にしてもらう。一人で居るとたくさん頼めないのが残念でならない。
タラの芽やチーズなどの串揚げを一口ずつ隣のおじさんに分けてもらう♪タラの芽美味しかったなぁ~。
もっとゆっくり飲んでみたかった…御刺身もとても美味しそうだったし!(これは宴会用の御刺身の盛り合わせだったみたい)

大将の外見からは想像できないカラフルな刺身の盛り合わせ♪この店のセンスがイケてる証拠だ。

■まるびや
広島市南区松原町4-1 愛友市場内
℡082-264-3345

飲んで帰ってからリビングでメールなどをしていると、相変わらず宿には外国人ばかり…、目の前にはフランス語を話す男性2人、英語を話す男性2人(ビールとカップラーメンの夕食中)、そして美しいタイの女の子。それぞれ好きなことをして過ごしている…面白い。明日は旅の最終日、広島をできるだけ観たい!



石見銀山♪

2011-01-04 | 旅(国内)
とうとう、お正月も終わり…日常が戻ってきますね。
明日からお仕事の人…今日からの人もいるでしょうか?
また今年1年頑張りましょう!

***

昨日冷えた為なのか、起きると頭が痛い…。
無料の朝食とはいえ、ドリンクは販売機から無料で飲めるし、しじみ汁が自慢の和食や洋食共にお腹一杯食べられる品揃いだった。
朝食を頂いた後すぐに薬を飲む。
部屋に戻りパッキングを終え、チェックアウトして駅へ。
(駅は目の前…便利だったなぁ)

出雲駅から小さい可愛らしい列車に乗り、日本海を見ながら短い旅を楽しむ。
手作りのお弁当を楽しむご夫婦がいたり…出勤時間とは思えない風景。
いい感じだなぁ~♪
大田市駅からバスで移動。石見銀山の観光拠点「大森代官所前」で降りるのが普通らしいが、私はまだ新しい「世界遺産センター」まで行く事にした。
バスで最後一緒に降りたおじいさんは今日2日目でここを見たあと、すぐに海岸沿いの町へ移動すると言ってたなぁ。
この石見銀山を2日見る人はあまりいないような気がするのだが…旅は人それぞれ楽しみ方がある。
新しい施設というのがひと目で分かる作り。荷物を預かってもらって、さっそく石見銀山について学ぶことに。
前日、島根県立古代出雲歴史博物館で学んだ事をさらに歴史と共に詳しく展示してあり、石見銀山全体模型やよく出来た間歩の復元展示などなかなか楽しめるものだった。

隣の売店で芋ラガーなる地ビールも気になりつつ、焼き芋を買い、食べながら山間の小道を歩いて大森の観光センターに行ってみることにした。
実は山の上まで歩けるコースもあったのだが、さすがに時間が足りず…もう少し歩きたいなぁ~と思いながらお散歩を楽しんだ。
今回のメインに考えていた観光センターで龍源寺間歩までの無料ガイドツアーを申し込む。
私はなんと1番のりだった。そのツアーは間歩まで往復を3時間で歩くというもので、その間にガイドさんからの説明を受ける事ができる。
まだ時間があったので時間つぶしにぶらぶらしつつ、地元ならではのお弁当などを食べて過ごす。
ガイドさんはとても説明上手で質問にもどんどん答えてくれた。
一緒にツアーに参加したのは京都からの年配女性2人と東京からの老夫婦、途中で別れた女性。とにかく石見という場所、石見銀山の凄さ、昔の優れた仕組みや人々の暮らし…想像以上の待遇のよさに驚いた。
石見銀山に行かれる方はぜひこのツアーに参加することをお勧めしたい。

ツアーの後、広島まで戻るバスの時間まで町中をぶらぶらする。
そこで見かけた風景…世界遺産を抱えた町の現状の厳しさだったりした。
素晴らしい環境…素晴らしい人々、観光で訪れる私にはこんなに素敵な場所はないと思うが、なかなか難しいこともたくさんあるようだ。

少し見ることができた青空と小さな花(町の人の優しさ)そんな写真を載せてみた。

出雲でラーメン!

2011-01-03 | 旅(国内)
今日でお正月気分もほぼ終わり…すでに帰省ラッシュを迎えているようですね。
天気は生憎の曇り空ですが、お仕事前にのんびりおうちで過ごすのも良いものです。
私も旅館の手伝いが今夜で終わる予定なので、今年初のビールを頂こうかな?

***

博物館を後にして、出雲大社の参道を歩きながらバス停に向かうがとにかく寒い…。
ぜんざいでも食べようかと目の前の店に行く前に時刻表を見ると…あと15分かぁ。
微妙な時間のため、バスを待つことにした。
う~風が冷たい。
一緒に待つことになった親子3人とおしゃべりしながら、時間通りに来たバスに乗って出雲駅へ向かう。
駅で荷物をピックアップして今夜の宿「スーパーホテル出雲駅前」へチェックイン。
システマチックなホテルでかなり機能的。
部屋も広くて1人ではちょっと寂しいくらい。
女性フロアには廊下に選べるシャンプーやボディータオル、基礎化粧品セット、フェイシャルパックシート、入浴剤などなどアメニティグッズが山のように置かれて…便利としかいいようが無い。
部屋でお茶を入れて少し休憩した後、夕食を食べに出かけることに。
体が冷え切っていたので、温かいラーメンでもと思い駅近くの「エトアール」という店に行ってみることにした。

店内はこざっぱりしていて、お客様は1組…開店が17時~2時と書いてあった。
おすすめの塩ラーメン(600円)手作り餃子(350円)を注文。
作ってくれるのは女性だった。(ちょっと珍しいかも)
あっという間に出来上がり、普通に美味しいラーメンと餃子に満足!

ホテルに戻る前にコンビニでビールを買い、一杯飲みながら就寝。
明日は楽しみにしていた石見銀山へ向かう。



島根県立古代出雲歴史博物館♪

2011-01-02 | 旅(国内)
山陰地方…特に島根県では今までに無い大雪の影響で孤立している町村出てきたとのニュースにとても心配しています。
(ネットが繋がらないのもその影響なのかしら?)
…早急な復旧とこれ以上天候が酷くならない事を祈っています。

***


ちょっぴり元気を頂いた後、境内を一度出て住宅地を散策し始めると小さな看板を発見!
「島根県立古代出雲歴史博物館→」とあった。
宝物殿での出会いに救われたのもあり、暖かい場所にいたかったのもあり、ぜひ行ってみようと矢印の方向へ歩いていくと…!これはデカイ!
広大な敷地に建つあまりにも立派な超近代的建造物に驚いた。
ガラス張りの庭園入口から入り、チケットを学割で購入(今はちょっと訳あって学生なんです)…見学順路などを案内されてさっそく展示室へ。

いきなり現れたガラスケースに収められた巨大な切り株?

「これが有名な宇豆柱かぁ~!」と驚嘆していたところ、係員の人が
「こちらは写真にお撮りいただいても結構ですよ」と声をかけてくれた。
この柱はなんでも鎌倉時代前半1248年に造営された本殿を支えていたものだという。
760年も前の物ってことか…。
杉の大木3本を一組にし直径3mにもなる巨大な柱…これがいったいどんな建物を支えていたのかというと!

その謎解きに挑むべく、現代を代表する5人の建築学者と共同研究を進め、推定復元された模型がそれぞれ展示してあった。もちろん昔の文献や絵画をもとに学術的に研究されたものだとはいえ、5人それぞれに特徴があり、色、形、大きさもまったくといって良いほど違うのが面白い。

よく見ると宇豆柱が9本もある構造…いったいこんな巨大な杉をどこからみつけてきたのだろうか?建築方法については詳しく説明してくれる展示やビデオによって理解する事はできたが…それにしても凄い迫力。隣には平安時代の出雲大社の模型、さらに大きいものが展示してあった。天高くそびえる社殿はまさに「神に会いに行く」という当時の様子が想像できた。

ここで声をかけてくれたボランティアガイドさんに伺ってみた。
「あなたはどの建物が一番近いと思われますか?」すると、
「やはりこの右から2つのどちらかだと思います」とご自身の意見を聞かせてくれた。

ここからがこの博物館の素晴らしさをさらに知る事になったのだが…出雲大社だけではない、出雲風土記からなる出雲の歴史や神話をはじめ、国宝の数々、遺跡から出土する品は想像以上だった。
さらには島根の歴史、「四隅突出型墳丘墓」「出雲の玉作」「石見銀山」「たたら製鉄」などの詳しい説明展示もあり、この後行く予定だった石見銀山の勉強にもなった。
すべてガイドさんの説明を聞きながら、また質問をたくさんしながら見学できたことが何十倍もの貴重な経験となった。
ガイドさんはまだ現役を引退されて2年…
「出雲の歴史を学び始めて2年まだまだですよ…」とおっしゃったその充実したお顔を忘れる事ができない。
銅鐸に触れじっさいに鳴らす事が出来た経験…あの美しい音色も忘れられない。
そうそう小学生の時から教科書で見てきた「銅鏡」が裏面しか写真で見たことが無かったので使い方が分からなかった。
「この鏡はどのように使うのでしょうか?」と恥ずかしながらガイドさんに聞いてみると、
「こちらへいらしてください」と促され、なんとピカピカに磨かれた表側も展示してあったのだ。
「これで納得です!どうして教科書にはこのような写真を載せないのかな?」と子供のような感想を述べて人生の中での大きな疑問をすっきり解決させてもらった。

ちょうど私が訪れた時、企画展「BATADEN」が開催されていた。
この「BATADEN(一畑電車)」は現在、島根に唯一存在している私鉄会社で、明治45年(1912)に一畑軽便鉄道株式会社が創設されてほぼ1世紀となるそうだ。
ちょうど昨年公開の「RAILWAYS」中井貴一さん主演の映画でも実際に使われた日本最古の現役車両が展示され、実際に触れてみる事ができた。

出雲へ行ったときにはぜひこの「島根県立古代出雲歴史博物館」へ足を運んでください。そして必ずガイドさんとお話してみてくださいね。

今年もよろしくお願いいたします!

2011-01-01 | CAFE
今朝は寒かったけど、美しい初日の出を拝むことができた。
海には多くの人が出て、真っ赤な昇る太陽を見つめていた。

あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


開店と同時にモーニングを食べにきてくださった今年第一号のお客様…ありがとうございます。

正月の期間中、縁起もので2日前から仕込んでいた「黒豆」を添えています。
伊豆(静岡県)では「働き者」の事を「まめたい」「まめったい」といいますが、「健康」という意味もあります。
「1年健康で働けますように」そんな願いを込めました。

大晦日の晩は、友人の旅館の手伝いを終え、年越し蕎麦を食べて0時前に地元にある「来宮神社」へ初詣に出かけました。
御賽銭をポケットに入れ、コートに大判ストールを頭から巻き、腰にはホカロン、首からカメラをぶら下げて行ってみると、最初は少なかった人も気が付くと長い列が…。
「ジプシーみたい…」なんて言われて、ちょっと変な恰好なのかも?と初めて気が付いた。
独特な空間…茅の輪には人形が吊るされ、人がくぐるのを待ち構えている。
ちょっと神聖な空気が流れていた。

大晦日に行なわれる大祓は、日常生活の中で知らず知らずのうちに犯している、自分自身の罪穢れを祓い清め、身も心も清く明るく立ち返り、再び健康に明るく正しい生活を取戻すための行事だそうで、地域や神社によって多少意味や作法が違うと思います。

小さな声のカウントダウンとともに0時になり、握手しながら新年の挨拶をしつつ、友人と腕を組みながら、同時に輪をくぐり抜け、お参りをして御神酒をいただきました。



本年も元気に楽しく過ごせますようにお祈り申し上げます!