みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

日曜日は中野。

2006-12-13 00:18:21 | 雑記
 俺にしては久しぶりに、金・土と二日続けて飲んだためにちょっとお疲れながら、昼前にダラダラと中野駅に向かった。

 この日は、桜井麻美さんと柳下美恵さんという、それぞれ活弁士と無声映画の伴奏ピアニストというちょっと珍しいお仕事をされている二人のバースデーライブというのがある、というので行ってきたのである。
 きっかけは、とりあえず桜井さんの活弁は前に聴いたことがあり、その後に当ブログにコメント頂いたという感じでまだ面と向かって挨拶もしていなかったし、こないだ桜井さんのブログに別の機会に「行くかも」とコメントして行けなかったといういきさつもあり、まして今回は日曜という好条件だったので是非行ってみようと思った次第だ。


 で、何を思ったか朝目覚めた時に「そうだ…花買わにゃ…」と思いつきで某ホームセンターのガーデンコーナーで安い花を買い持参の上、サンプラザを尻目になかの小劇場に赴いた。

 最初の演目は、実は以前も桜井さんの活弁で観た事がある「極地探検」という昔の作品。まだ飛行機というものが生まれて間もない頃に、想像力が爆発しちゃった(笑)感じのハチャメチャな作品。桜井さんの教訓「万国共通、酔っ払いに怖いものなし」を二度聞けたのも有難い経験であるな。

 続いては桜井さんというか柳下さんのシークレットライブ。これがまた凄かった。曲調はというと70年代GS調だったりするのだが、ここで得た教訓と言えば「人間誰しも年に一度くらいはハジけたくなるもんだ」といった所か(笑)。どっちかというとなかの小劇場よりはゴールデン街のお店でやった方が合ってそうなノリだったかな…<ほめ言葉?


 そんなハジけっぷりの後は、無声映画としては大作の部類に入る、約2時間の作品第七天国(The Seventh Heaven)の上演。
 簡単に筋を書くと、お互い決して恵まれているとは言えない環境下の二人が出会い、やがて結ばれるのだがそこに第一次世界大戦の波が押し寄せ…という話。

 俺は主人公の男チコが、出征を前にヒロインに愛を告げるシーンでいたく感動した。というのは俺の柄じゃないと思うんだけど(笑)。
 桜井さんが演じるヒロイン、ディアンヌの声がまた可愛らしさと切なさを合わせ持ってていいのだよ。柳下さんのピアノも素敵だし、もしかするとここまでの感動は桜井さん+柳下さんのコンビでないと生まれないのかも知れない。これは生の活弁ならではだね。いずれにせよ初代アカデミー賞(主演女優賞他3部門)に輝いたというだけあって名作である。機会あらば、是非活弁にてご鑑賞されたし。


 で、挨拶がてら桜井さんに花を渡して会場を後にし、中野の商店街で団子などを食って帰った。流石にこの日は酒抜きであったな(笑)。

 まあ、しかしよくもまあこれだけベクトルの向きがこれでもかという位違う三つのライブに続けざま鑑賞したもんだな…今度の週末こそは予定入れないでおこっと

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