みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

嵐の湘南自転車組

2009-04-05 23:26:37 | 自転車
 3月22日。
 折りしもこの日は春の嵐到来、少々天気に不安を抱きつつ、東海道線にて平塚駅へと俺は向かった。

 2年前から毎年この時期に平塚競輪場で開催されている、湘南バイシクルフェスというイベントを見に行ったのである。


 白の中にグレーが渦巻く空の下、海に近い土地柄もあってか時折強い風が吹き付ける中、平塚駅から徒歩10分程度で現場に到着。


 普段、俺はまず競輪場という所に行くことがない。

 なので「普段の競輪場」というのは判らんが、この日は2年前と同じように入り口付近でBMXのトリックをキメてる人達がいて、中では諸々自転車関連の出店が軒を連ねており中々よい感じであった。
 よい感じ、というのはつまり自転車関係の品物が色々安く買えそうだなという感じだが…

 そんな貧乏人丸出しの俺だが、まずは自転車本体を並べているブースではそれのほとんどに試乗ができるため、早速春の試乗まつりin湘南バンクということで、試乗会場たる競輪場のバンクにイザ突入。


 …雨だな。

 といっても、最初のうちはそれ程ひどい状態ではなく、何とかバンク…を尻目にそのふもとの平らな部分をトロトロと試乗することができた。

 だが、まあ一周400mのバンク一周は試乗コースとしては文句はない規模だし、ロープーでないとまず走れないコースをド素人関東代表の俺が走れるだけでも貴重な体験ではある。


 今回乗った中で、ロード以外で特筆モンだったのは台湾のメーカーGIANT(ジャイアント)社のクロスバイク、「SEEK R1」
 まずカラーリング。グレーのフレームに赤色のホイール(ありそうでなかなか無い気がする)・フレームをカバーするパッド類という2色のコントラストがオサレ、というか今までありそうで無かったぽいアプローチである。
 そして、変速機はSRAMの中堅クラスで、少なくとも街中の使用では問題なさそうだし、ブレーキは前後ともディスクブレーキ。ビシッと止まるし雨でも心配×ゴム用○御無用(この誤変換はひどすぎるな…)だが、半面この装備の扱いを考えると中級者以上向けのマシンと言えるかな。

 街乗り自転車の新しいカタチを模索した結果らしいが、個人的には評価したいし、これ以外にも女性向け自転車とか、色々と裾野の広がりを見せる自転車の数々。
 本気になり始めてたかだか数年の俺でも、ここ最近の飛躍的な自転車の進化は嬉しく思う。


 そうこうしているうちに、気象状況は悪化しつつありバンクの試乗中止、再開などありつつ、競輪およびチームスプリントのデモレースなども開催。
 まずあのにしか見えない斜面を走行するだけでも十分尊敬に値するのに、目の前を風のように通り過ぎる選手の自転車にエンジンがついてないのが不思議な位に思える猿人もとい俺。
 普段競輪場に行くことの無い俺だが、でかいレースなんかある時は一遍行ってみると面白いかも、と思った。


 このイベント、2年前からメインMCを務めているのが絹代さんである。
 ここんとこしばらく会ってなかったばかりか、去年のサイクルモードで一瞬たりとも姿を拝見することがなかったので、一度お目にかかりたいという動機も今回あったのだな。

 イベントの合間、ステージ裏で声をかけ、軽く自転車の話などさせてもらった。
 彼女は去年位から花粉症らしいのだが、よく効くサプリがあるという話をしていて、それで思い出したのか?後日ブログでも紹介されていた。今シーズン導入するか分かんないけどチェックさせて頂く事に。

 実は、絹代さんは俺と同い年だったり、他にもここでは書けない共通項があったりする(一部知人にこないだ新年会で話したコトね)のだが、そんな事は微塵も感じさせない才色兼備ぶりで、つくづく出来が違うなあと思い知らされる。ただ今回やたらテンションが高かった気はするな…
 見ていて、彼女は一体どんな人と結婚するんだろうなあとつくづく考えたりする。


 一方、平成二十一年卯月現在で結婚する予定の全く無い俺はアパレル系、パーツ系などを格安販売しているブースに食指を伸ばす。そらもうビローンとな

 なかなか着用する機会が増えないが裾長(冬用)のレーパンと、ロード用のタイヤ2本を購入しホクホク。
 何しろ、パナのスリックタイヤが一本1,000円だったからね。普通ロードのタイヤって一本4千くらいは当たり前の世界だからいかに激安だったかということだよ。ただ20Cと今はいているもの(23C)より細いため、敢えて大人買いはしなかったチキンなんだがね…

 そろそろ帰ろうかと思った俺の目に、あのコルナゴの金ピカのロードバイクが飛び込んできた。
 え…これ普通に置いてあるんだけど試乗できるのかよ?

 例年サイクルモードで何十分という行列をこさえるこの超高級バイクに、サラっと試乗できるとは…もうかなり天候は悪くなってきたが、乗った。

 下手すっと読者の方がお乗りになられている車よりお高いこの「EPS」、見られる人は左記リンク先を見て悶絶して頂ければと。63万とあるはフレームだけの値段なのでご注意を。


 えびす顔で?競輪場を出た時にはもう嵐の真っ只中、BMXはとっくに中止になっていた。
 雨粒もろとも吹き付ける強風の中を飛ばされないように歩き、駅前でそばを食い、よせばいいのに駅ナカの塩大福なんぞを食いつつおウチに帰った俺であった。

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