2003年の日本映画です(2020年にアニメ映画化されましたが、未見です)。
ノーテンキな大学生の主人公と、足が悪くてほとんど外出せずに暮らしている少女ジョゼとの出会いと別れを、時には純愛風に、時にはエロチックに描いた恋愛映画です。
妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里といった、当時売り出しの若手俳優たちが生き生きと等身大の若者を演じています。
特に、池脇千鶴の文字通り体当たりの演技が、この映画の成功を支えています。
食事などの生活シーンのリアリティと、学校にすら通ったことのない少女といったファンタジー的な要素が、うまくバランスを取っています。
それを表現するのに、主人公を取り合う二人の女性を、いかにも健康的な上野樹里と病的な池脇千鶴が演じていて、成功しています。