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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

シング

2023-06-04 13:50:33 | 映画

 オーディションを題材にした動物アニメです。
 他の記事にも書きましたが、実写映画の場合はCGを使った場面は嘘っぽく見えるのですが、アニメの場合は逆にCGがまるで実写のように感じられて作品のリアリティを向上させる効果があります。
 動物の特性を生かしつつ、登場人物(?)のキャラがそれぞれたっていて、物語を楽しめました。
 日本と違って、アメリカではアメリカンアイドルなどのオーディション番組が盛んで、この物語のようにすごい歌唱力を持った素人が、ルックスとは関係なくメジャーデビューできるので、作品のリアリティを保証しています。
 「モアナと不思議な海」の記事でも書きましたが、この映画でも日本語吹き替えのメンバーが歌でも健闘しているので、吹き替え版でも十分に楽しめました。

 

 

シング-オリジナル・サウンドトラック
クリエーター情報なし
Universal Music =music=
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トップガン マーヴェリック

2023-05-25 17:04:18 | 映画

 2022年公開のアメリカ映画です。

 1986年公開の映画、「トップガン」の主人公、マーヴェリックのその後を描いた作品です。

 36年後も、彼は現役のパイロットをしていて、テストパイロットとしてマッハ10の壁を突破して見せます。

 そうです。

 マーヴェリックは、海軍パイロットにおけるトム・クルーズなのです。

 還暦近くなっても、できるだけスタントは使わずに頑張り続けているトム・クルーズ以外に、この役をこなせる人はありません。

 ストーリー自体は、アメリカの仮想敵国に作られつつある核施設を、ウランが運び込まれる前にジェット戦闘機で急襲するという他愛のないものですが、ジェット戦闘機の操縦シーンなどは、さすがに36年前よりは進歩していて、迫力満点です。

 まあ、テーマパークのアトラクションのつもりで見れば、どんなに荒唐無稽(主人公も、かつての戦友の息子も、敵に撃墜されますが、ともに無傷で、相手の旧式ジェット戦闘機を奪って、空母に帰還します。その間、追跡してきた敵の最新鋭ジェット戦闘機と空中戦をしますが、二世代以上古いオンボロジェット戦闘機で見事に撃墜します)でも、腹は立ちません。

 

 

 

 

 

 

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ミッション:インポッシブル

2023-05-15 15:10:20 | 映画

 1996年のアメリカ映画です。

 トム・クルーズを主演にした人気テレビシリーズの映画化です。

 テレビシリーズは、心理の盲点を突くようなトリックが大評判で、長く続きました(日本でも放映されました)が、この映画はどちらかというとアクション映画で、そのため評価は賛否が分かれたようです。

 しかし、興行的には大成功し、シリーズ化されて続編が長い期間、作られ続けています(その記事を参照してください)。

 このシリーズの売りは、主人公のイーサン・ハントの超人的な活躍で、それを主演のトム・クルーズができるだけスタントやCGを使わずに演じていることでしょう。

 そういった意味では、テレビ・シリーズとは違った、娯楽アクション映画を一作目から目指していたものと思われます。

 ちなみに、トム・クルーズはプロデュースにも加わっているので、彼の意志が反映されたものかもしれません。

 

 

 

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ボディーガード

2023-05-14 10:17:12 | 映画

 1992年公開のアメリカ映画です。

 謎の脅迫者に狙われている歌手で俳優のスーパースターと、彼女のために雇われたボディーガードとの恋と別れを素晴らしい音楽をバックに描きます。

 スーパースター役のホイットニー・ヒューストンは、当時彼女自身がスーパースターだったせいか、意外と自然に演じています。

 ボディーガード役のケビン・コスナーは、かつてこの映画が企画されたときにこの役をやるはずだったスティーブ・マックイーンを意識していて、いつもよりクールでタフな雰囲気をだそうとしています。

 サスペンスとしては、犯人の設定に無理があっていまいちですが、全編に流れるホイットニーの歌声はさすがに魅力的です(サントラ盤は大ヒットしました)。

 

 

 

 

 

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恋に落ちたら…

2023-05-12 11:37:01 | 映画

 1993年公開のアメリカ映画です。

 臆病な刑事を主役にしたロマンティック・コメディです。

 ひょんなことからギャングのボスを助けた主人公は、お礼に彼が支配している美女を一週間提供されます。

 彼女は、兄弟の借金の肩代わりとして、ギャングのボスの命ずるまま、いろいろな男の所へ派遣されています。

 一週間の間に彼女と恋に落ちた刑事とボスの間でもめ事が起きますが、最後は意外とあっさりとボスが彼女を取り戻すのをあきらめ、刑事と彼女はハッピーエンドを迎えます。

 途中で起きる殺人事件などの伏線が回収されずに、やや拍子抜けな終わり方でしたが、主人公を演じたロバート・デ・ニーロやボス役のビル・マーレイはさすがの演技を見せています。

 

 

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ミッション:インポッシブル/フォールアウト

2023-05-09 11:41:41 | 映画

 トム・クルーズ主演の人気シリーズの第六作です。
 基本的には現在の映画の主流であるアクション映画なのですが、他の作品と大きく違う点はCGだけに頼らずに生身の俳優(特に主演のトム・クルーズ)のアクションにこだわっている点です。
 他の記事にも書きましたが、CGだけに頼った映画ではそれこそなんでもありで、どんなにすごいシーンでも「どうせCGだから」と少しもハラハラしないのですが、生身の俳優(もちろんスタントマンも含めて)の命がけの演技とCGをうまく合成すると、「どうやって撮影したのか?」と驚嘆させられるようなシーンを作ることができるようです。
 この映画では、私が高所恐怖症であることを差し引いても、思わず目を手で覆うようななスリルに富んだシーンがいくつもありました。
 それにしても、五十代も半ばを過ぎて、かつてのイケメン俳優(当時はまだハンサムと言う言葉が使われていました)のトム・クルーズの顔にも、隠しきれない年輪が感じられるのですが、相変わらず体を張ってがんばっている姿には感心させられました。
 このシリーズの第一作は1996年公開なのですが、今は日本に一つもなくなったドライブインシアター(屋外のスクリーンに映し出された映像を車の中から見て、音声はカーステレオで聴きます)のMOVIX多摩(京王相模原線の南大沢駅近くの、現在はアウトレットモールがある場所です。ちなみに同じ松竹系ですが、現在シネコンを展開しているMOVIXとは別会社だったそうです)で、妻や幼かった息子たちと一緒に見たことが懐かしく思い出されます。

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雑魚どもよ、大志を抱け!

2023-05-08 10:02:26 | 映画

 2023年公開の日本映画です。

 地方都市に暮らす小学六年生の男の子を主人公にして、彼の周辺の人物(家族、クラスメイト、他のクラスの不良たち、学校の教師など)を描いた群像劇です。

 友人たちの家庭崩壊(父親が暴力団員で暴力を振るわれていたり、母親が宗教にはまって家族を顧みなかったりなど、いろいろな家庭の子供が登場します)や家族の病気(主人公の母親は乳がんにかかっています)や転校する親友との別れなど、様々な問題を通して、主人公の成長が描かれています。

 戯画的に誇張されすぎている面(主人公たちの非行(?)の様子や、学校の教師たちや、主人公たちを陰で支配している中学生の番長の描き方など)もありますが、少年たちの日常が生き生きと描かれていて好感が持てました。

 少年たちを演じている子役たちが、小学生にしてはやや老けた感じがするので、設定を中学生にしても良かったかなとも思いました。

 

 

 

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しあわせの隠れ場所

2023-04-22 09:40:06 | 映画

 2009年公開のアメリカ映画です。

 恵まれない環境で育った黒人の少年が、裕福な白人一家の支援(後見人になった主役の女性は自分のことを少年にママと呼ばせています)によって、アメリカン・フットボールの才能を開花させていく姿(大学からの奨学金の申し込みが殺到します)を描いています。

 原作のノンフィクションでは、その後NFLの選手になったマイケル・オアーの半生を描いているのですが、映画では彼を育てたリー・アンを中心に描いているために、全体としてはできすぎの美談になってしまっています。

 この映画で、リー・アンを演じたサンドラ・ブロックは、アカデミー賞の主演女優賞を獲得するのですが、彼女にオスカーを取らせるために周到に練り上げられた映画だと揶揄する声もあります。

 

 

 

 

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ディーパンの闘い

2023-04-15 10:26:21 | 映画

 2015年公開のフランス映画です。

 内戦の続くスリランカから、難民としてフランスに渡った偽装家族(兵士だった夫と妻と娘はそれぞれまったくの他人)の物語です。

 夫は、郊外の団地の管理人の仕事を、妻は団地内で老人の世話をする仕事を得ます。

 娘は、学校で外国人用のクラスに入ります。

 三人三様の家族としての関係を築いていく様子と、フランス社会に適応していく様子が描かれています。

 しかし、ラストでは、突然、夫と麻薬の売人たちの銃撃戦が描かれ、さらにその後で、イギリスで真の家族(夫はタクシー運転手になり、夫婦には赤ちゃんができています)として幸福に暮らす様子のエンディングがあって、かなり面食らいます。

 この映画は、カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞したのですが、その発表の時に拍手とともにブーイングがあったそうですが、わかるような気がします。

 

 

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キングダム

2023-04-09 16:41:52 | 映画

 2019年公開の日本映画です。

 人気コミックスの実写映画化で、描かれているのは原作の1巻から5巻までです(このペースでやるとキングダム10以上が必要です)。

 非常に原作に忠実で、エピソードもキャラクターもあまり割愛しないで描かれています。

 中国の春秋戦国時代を背景に、みなしごの信が、剣の力で、大将軍を目指してのし上がっていく姿が描かれます。

 この回では、弟に王位を追われた、のちに中国を統一した秦の始皇帝になる人物と出会って、彼を助けて秦の王位を奪還するまでが描かれています。

 主演の信の山崎賢人も、相手役の嬴政 / 漂の吉沢亮も熱演で、なかなか見せます。

 他のキャラクターでは、楊端和の長澤まさみ、河了貂の橋本環奈、成蟜本郷奏多、王騎の大沢たかおなどが原作の味を出すのに成功しています。

 激しい戦闘シーンがあるのですが、流血は最小限に抑えて、あまりグロテスクにならないように配慮されています。

 ただ、予算の関係だと思われるのですが、多人数での戦闘シーンはロード・オブ・ザ・リング(その記事を参照してください)などのハリウッド映画に比べると、やや迫力に欠けます。

 

 

 

 

 

 

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老後の資金がありません!

2023-03-14 16:13:04 | 映画

 2021年公開の日本映画です。

 舅の葬式、夫や妻の失業、娘の派手婚、姑との同居、特殊詐欺被害などで、貯金を切り崩していく中年夫婦(特に妻)の奮闘を描いたコメディです。

 主演の天海祐希が、難関にバイタリティで立ち向かう妻役を熱演しています。

 その他の出演者も芸達者ばかりなので、安心して見られます。

 持ち家を売却してシェアハウスに引っ越すというイージーな解決策の提示のラストですが、その過程ではしみじみと共感できる部分もあって楽しめます。

 九十歳近い草笛光子が、姑をすごく魅力的に演じていて、感心させられます。

 

 

 

 

 

 

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小説家を見つけたら

2023-02-13 17:24:38 | 映画

 2000年公開のアメリカ映画です。

 ブロンクスに住む16歳の文才のある黒人少年が、隠棲している老作家と、ひょんなことから知り合います。

 成績もよく、バスケットボールの才能もある少年は、学費免除で私立の名門校に通うことになります。

 しかし、あまりに文章がうますぎることに疑念を抱いた教師に、作文コンクールで剽窃の疑いをかけられてしまいます。

 退校の危機に瀕した少年を、外出の禁を破ってあらわれた老作家が、感動的なスピーチをして救います。

 故郷のスコットランドへ戻った老作家は癌のために亡くなりますが、少年に彼のアパートメントと新作の原稿を残します。

 年の離れた二人の友情が感動的で、老作家役のショーン・コネリーがさすがの演技を見せています。

 

 

 

 

 

 

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恋愛小説家

2023-02-12 16:59:13 | 映画

 1997年公開のアメリカ映画です。

 マンハッタンの広いアパートメントに住む変人の恋愛小説家が、周囲の人たちとの交流でだんだん人間性を回復していく話です。

 主人公は、隣人(ゲイの画家です)の飼い犬が共有スペースでおしっこをしただけで、ダストシュートに放り込むような偏屈な人間です。

 孤独な生活を送る彼が唯一人と交流するのは、行きつけの食堂のウエイトレスとだけです。

 彼女は母親と一人息子と三人で暮らすシングルマザーです。

 そんな彼女が病気がちな息子の看病のためにレストランを欠勤したために、主人公は食堂で問題を起こして追い出されてしまいます。

 早く彼女に復帰してもらいたい主人公は、彼女の家にまで押しかけ、さらに事情を知ると自分のお金で医師や看護師まで派遣します。

 そんなことで、彼女と知り合いますが、偏屈な主人公は、なかなか彼女とうまくいきません。

 一方、主人公は、ひょんなことから隣人の飼い犬を預かることになり、すっかり気に入ってしまいます。

 犬の方でも、飼い主より主人公になついています。

 その隣人の画家が、強盗傷害と個展の失敗のために破産してしまいます。

 ひょんなことから、画家が仲たがいしている両親に援助を求める小旅行に、主人公は付き添うことになります。

 その小旅行に、ウエイトレスも同行することになります。

 結果的に、その小旅行は成功し、画家はウエイトレスにミューズを見出して立ち直り、主人公とウエイトレスの間もぎこちないながらも進展します。

 最後に、二人が結ばれることを予感させながら、ハッピーエンドを迎えます。

 主演のジャック・ニコルソンと相手役のヘレン・ハントは、この演技でアカデミー賞の主演男優賞と主演女優賞を受賞しました。

 主人公がだんだんまともな人間になっていくとともに、決して美人とは言えないヘレン・ハントがだんだん魅力的な女性に感じられていくのは、二人の演技力もさることながら、監督のジェームズ・L・ブルックスの腕前でしょう。

 

 

 

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ニューヨークの恋人

2023-02-09 09:17:03 | 映画

 2001年公開のアメリカ映画です。

 現代のキャリアウーマンと、19世紀からタイムスリップしてきた英国貴族とのロマンチック・コメディです。

 主演のメグ・ライアンはかわいいし、相手役のヒュー・ジャックマンもかっこいいのですが、もうひとつ盛り上がりに欠けます。

 それは、二人の恋愛にこれといった障害がなく、ラストのハッピーエンドも予定調和だったからではないでしょうか。

 コメディだったら、もっとハッチャけた作りになっていた方が良かったかもしれません。

 

 

 

 

 

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シン・ゴジラ

2023-02-08 14:27:15 | 映画

 2016年公開のゴジラ映画です。
 1954年のオリジナルの「ゴジラ」が訴えた、核兵器の恐ろしさや人間の愚かさへの警告といった、原点に回帰しています。
 それを象徴するように、エンディング曲に伊福部昭作曲の重厚なオリジナルのゴジラのテーマ曲が使われています。
 最近の怪獣映画にありがちな家族や男女の愛情劇や子役の起用などを廃して、ゴジラ対人類の対決に的を絞って描いています。
 最新のCGなどの特撮映画の技術をフルに動員して、特撮映画ファン(特に男の子)には垂涎ものの作品に仕上がっています。
 その分マニア的過ぎて、一般の映画ファン、特に女性にはうけないかもしれないので、興業的には少し心配です。
 また、ゴジラに対して活躍するのが、政治家や官僚、自衛隊、米軍なので、一般庶民には共感が持ちにくいでしょう。
 また、官僚主義や省庁間の壁など、日本ならではの特殊事情がわかりにくく、海外での興業の成功も難しいかもしれません。
 ただ、特殊効果や撮影は素晴らしいので、そういった部門での受賞は期待できそうです。

 

 

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