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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝34

2008-03-17 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝34」

バーサーカー・ビー

キラー・ビーと呼ばれる
攻撃性の高いミツバチが居ることは有名だが
この種と比べて更に攻撃的なものが
このバーサーカー・ビーである
ミツバチの一種とされているが
最近の研究によって
分類の仕方を根本から見直すことになりそうな
昆虫である

普段は花の蜜を食料として
普通のミツバチの様に穏やかに過ごしている

自分たちのテリトリーに動物が侵入すると
その名の通り
狂戦士のごとく攻撃に移る
このとき攻撃に参加するのは働き蜂であり
女王と親衛隊たちは繁殖に専念し始める
攻撃に参加した働き蜂たちは
全て死亡する為
減少する個体数を補うための行動であると
推測されている

しかし
如何に繁殖行動を行おうと
一匹の女王から増える個体数は限られており
蜜を集める働き蜂の居なくなった状況では
その継続にも限界がある
ここでこのバーサーカー・ビーの
驚くべき特徴が現れる
親衛隊であった固体のうち数匹が
女王としての能力を発揮し
倒した動物の死体に産卵する
死体に産み付けられた卵からかえった幼虫は
食性も変化し肉食となり
動物の死骸を餌に成長する
こうして成長した固体であっても
成虫になった時点で
またミツバチの行動形態をとるのである

今現在はミツバチの一種として分類されているが
もう少し研究が進捗すれば
ニクバエの仲間として分類される可能性がある
立場の微妙な昆虫である
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この文章は全てフィクションです

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