とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

資本主義に関するメモ

2018-05-13 09:07:28 | 貨幣・財政・会計・経済
メモ。
資本主義とは何か。

私が考えるに、私有財産を制限なく増殖させることを社会的に肯定した思想と、その社会体制のことであろうと考えている。
この場合、様々な派生する社会形態が、自然発生的にかつ、歴史的に累積した総体が資本主義である、とも言えよう。

この体制は、社会における商業体制、銀行体制のちょっと進んだ形からスタートし、次第に工業を巻き込み、経営手法を巻き込み、社会体制を巻き込み、科学・技術を巻き込み、学術と大学を巻き込んで、現在は情報産業とMBAを巻き込んでいる。

それまで商業における経営選択としては、「今までこうであったから、そのフィードバックとして今度はこうしよう」と言う過去志向であったものから、「将来的にはこうなるから、それを踏まえて先はこうしよう」と言う未来志向へ変化した。


「資本主義の世界史」(ミシェル・ボー)を読んでいる。
資本主義の総体と本質を追うために読んでいるのだが、少し失望している。

この本の前文においては、本当に大変な労力が必要になるほど機知に富んだ文章があったが、それではいざ本文を読み進めようとすると、中世欧州のことから記載しはじめている。

元々著者のミシェル・ボーはフランス人なので、フランス史観中心になってしまうのは仕方のないことなのかもしれないが、人類社会を通観するに当って、可能であればイタリアのジェノバ、あるいはデンマーク、あるいは私有財産の認められていたギリシャ・アテネから言及すべきなのではないか。あるいはその対比として、私有財産は無かったが、会計が始まった原初としてメソポタミアの小麦決済まで遡るべきなのではないか。

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1 コメント

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Unknown (booter)
2018-05-13 14:41:13
34ページに書いてあった。。。
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