裏取りなしメモ。
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欧米人「なぜキリスト教国ではない日本が先進文明国になれたのか」
1:名無し募集中。。。:2013/10/03(木) 18:50:52.15 ID:0
この話題いまだに議論されているらしいよ
7:名無し募集中。。。:2013/10/03(木) 18:54:07.59 ID:0
日本において自由主義がどこで養われたのかってのは
すごく興味がある
豪商だとかそういう話になるのかもしれんけど
887:名無し募集中。。。:2013/10/04(金) 01:29:13.68 ID:0
>>7
江戸時代
8:名無し募集中。。。:2013/10/03(木) 18:54:50.52 ID:0
別に宗教は関係ないって気づかないのが宗教バカの悲しいとこね
104:名無し募集中。。。:2013/10/03(木) 19:24:57.20 ID:0
>>8で答えが出てた
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答えはNo。宗教は知的社会の構築に対し、影響を与える場合がある。
まずはマイナス面から。
・知が悪と認識されるロシア正教分離派は、知の蓄積を否定した。
・ギリシャ時代は、地球が球体であるという認識がなされていたが、キリスト教コスマス僧が6世紀にキリスト教地誌学を描いた時には、地球平面説以下の認識に後退していた。せっかく地球が球体であるという認識があったものが、知体系の後退が見られたのである。中空に球体が浮かんでいるのではなく、四角の箱状の幕屋に全世界が納められている、そういった宇宙の理論的モデルを描いた。聖書に書かれていることが全て真実だという信念を基点として、世界像を描いたからであり、コスマスにとってはそれが全てだった。
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世論〈上〉-岩波文庫-W-
http://www.amazon.co.jp/dp/400342221X
科学的学識にかけて著名であったコスマスという僧が、キリスト教地誌学、すなわち『世界に関するキリスト教者の見解』を書くように委任された。(中略)彼が出した結論は、すべて自分の読んでいた聖書に拠っていた。
それによれば、世界は平坦な平行四辺形で、東西は南北の二倍ある。中央には陸地があって大洋に囲まれている。その大洋はさらにもう一つの陸地に囲まれているが、そこは大洪水以前に人間が住んでいた。この、網一つの陸地はノアが方舟で脱出したところであった。北には高い円錐状の山があり、その周囲を太陽と月がめぐっている。太陽が山に隠れたときが夜である。空は外側の陸地の端にはりついている。空は四つの高い壁からなり、その四つの壁はドーム状の屋根につながる。
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・エホバの証人は、その高等教育、大学教育を否定する。見かけだけの物質的富裕に堕落することを戒め、それよりも神の「み言葉」を信じることの方がより人間として行うべきことであると信じるからである。
・アメリカのドイツ系移民の宗教集団、アーミッシュ達は農耕や牧畜によって自給自足生活をしており、現在に至っても一切の機械・電気類を身につけていなかったが、最近、彼らの馬車がウィンカーをつけていないという点で道路交通法に引っかかるとのことで、仕方なしに電池式のウィンカーをようやっとつけたとのことである。
・作家の佐藤優氏はISILを論ずる際のイスラムを「下降史観」と評する(文藝春秋三月特別号 109P)。後に私から補足するがひとまず記載しておこう。
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彼らの歴史の考え方は「進歩史観」でなく、「下降史観」です。社会は時間が経てば経つほど悪くなる。近代的な価値観はなく、昔ほどいいと考える。
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このように、宗教史観が科学史観の基礎的根源部分に影響を及ぼしてしまうことが分かる。
それでは次にプラス面だ。
上記ではイスラムの考え方と科学史観は一致しないとの見方であるが、これはISILを考察する為の切り口である。
・実はイスラムと科学は親和的だ。
ローマ数字に変わるイスラム数字はゼロを持っており、それがヨーロッパ、次いで世界に波及した。
chemica(錬金術)の語源は「الكيمياء, al-kīmiyā’」とされる。アルコール、アルカリの「アル」もイスラム語源という。
イスラーム黄金時代では
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イスラーム黄金時代 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E9%BB%84%E9%87%91%E6%99%82%E4%BB%A3
アッバース朝の学問に対する姿勢は「学者のインクは殉教者の血よりも尊い」といった、知識の価値を強調するクルアーンの訓戒やハディースの姿勢に大きく影響を受けた[2]。」
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とされる。この為、社会基盤を支える科学が発達したというのだ。
詳しく見ると、
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イスラム科学 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E7%A7%91%E5%AD%A6
「イスラム科学」と呼ばれるが、ムスリム(イスラム教徒)だけが築き上げたのではなく、ユダヤ教徒やキリスト教徒など、様々な宗教に属する人々によって発達させられてきた。
また「アラビア科学」とも呼ばれることがあるが、アラビア半島を中心とする地名としてのアラビアでのみで発達したわけではなく、東は中央アジアから西はイベリア半島までいたる地域的な広がりをもっていた。
また、「アラブ科学」とも呼ばれることがあるが、ペルシア人、トルコ人など様々な出自の学者たちが活躍した。
法学・神学・語学・文学などのアラブ人伝来の「固有の学問」があったが、これに対し、上記のようにしてイスラム世界にもたらされた学問には哲学、論理学、幾何学、天文学、医学、錬金術などがあり、博物学、地誌学などとともに「外来の学問」と呼ばれた。ただし、外来の学問であっても正確な知識を求めることはハディースに照らしても神の意思を知るためのイスラムに相応しい行為とされ、「固有の学問」を修める学者が「外来の学問」を兼修することはまったく珍しいことではなかった。
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ということで、外来の学問を貪欲に修学して吸収し、帝国主義的に出自を問わない形で自国の力にするというのは、現代アメリカや、ローマ帝国、マケドニア時代の力の源泉であり、イスラムはこれを宗教面から規定していたと読める。
知識の吸収規定が宗教によって肯定されると、それが社会基盤の底上げに繋がるのである。
・ユダヤは自らの民族的特徴として、宗教と並行して、タルムードに知体系を残すようにした民族的習慣がある。町ごと全滅させられた時には、教室だけは残してくれと懇願し、そしてそれはかなえられ、後の世に莫大な恩恵を授けた。知体系とその伝達形態が残ったからだ。
知体系とは、「何らかの方法でことを為す術」のことである。
イスラエルでの果樹園が成功しているのも知体系の為せるわざではないだろうか。
その他、学術研究、軍事、外交などで見張るべきものがある。
次いでキリスト教であるが、私はこれが分からない。
錬金術は化学を発展させたが、キリスト教と親和的でなかった。
逆になぜキリスト教があると社会が発達するのだろうか?
ただ、宗教思想的教条が、先進的科学を発達させるのに有用であり、尚且つ逆の効果もある、という点においてはここに言及しておきたいと思う。