人間の尊厳と八〇〇メートル (創元推理文庫) | |
深水 黎一郎 | |
東京創元社 |
読みながら著者の名前を確認したほど意外な作品群。
いちおうミステリーらしいので個別詳細にコメントするのは避けるが、意外性はないし、モラルとしてどうかと思う。
帯、小鷹信光さんの解説の一部『私にとって最大のミステリーは、「この作者の頭の中はいったいどうなっているの?」だった。』の言葉が褒め言葉ではないことに気づくのにそう時間はかからない。
小鷹さんは『人間の尊厳と八〇〇メートル』を日本推理作家協会賞短編部門に推奨したおひとりだったらしいが、それを後悔しているのではないか。