案外まともな犯罪 (Hayakawa pocket mystery books) | |
ジョイス・ポーター | |
早川書房 |
ここに、なかば颯爽と登場したホン・コンほど、世の中傷と誤解に対し身に覚えのなる人間も稀であろう。この善意と悪意のないまぜになった特異な性格の持主は、過去のあらゆる天才的探偵と同様、人間離れということでヒロインの資格十分である。しかし、想像力のない住民にとっては、まったくはた迷惑な存在でもある。だが、そんなことには一向にお構いなく、市民相談所の真向いに建てられたことで、その意図をあからさまにしたコニー相談所には、今後、様々な人間が奇想天外な依頼を持ち込むであろう。全ミステリ・ファンのために!』
この主人公(オノラブル・コンスタンス・エセル・モリソン=バーク、愛称ホン・コン)の探偵(もどき)は私の堪忍袋の外にある。
小説の中ででも(ましてや現実の中では)容認できない。
「女探偵で読む!ミステリ読本」に載っていたのだが、こういうのをユーモアミステリーに入れるってどうよ?