読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

だれもがポオを愛していた

2011-07-08 | 国内ミステリー
だれもがポオを愛していた (創元推理文庫)
平石 貴樹
東京創元社
『諸君はアッシャー家の崩壊を見いだすだろう―予告の電話は真実を告げていた。錦秋のボルティモア郊外で、日系人兄妹の住む館が爆発し傍の沼に崩れ去った。妹は謎めいた言葉をのこして息絶え、兄の遺体もまた水中深くに。ほどなく、棺に横たわった美女の歯が無惨に折り取られる『ペレニス』、斧で頭を割られた被害者が片目の黒猫ともども壁に塗り込められる『黒猫』、各々の小説に見立てた死体が発見され、事件は更なる混迷を呈していく…。E・A・ポオ終焉の地で、デュパンの直系というにふさわしい探偵が本領を顕わす。ポオの言祝ぎが聞こえる、オールタイムベスト級本格ミステリ。 』


やっと読了。実に読みづらい。

本格ミステリだという触れ込みで、表紙をめくるとまずは登場人物欄が目に入る…探偵役が更科丹希(さらしなにき=更級日記)、語り手がナゲット・マクドナルドで、ケロッグ警視に刑事がナビスコ、バドワイザー、キャンベル、マコーミック、ハインツ、ロンとヤース(しかもゲイ)…。
すでにこの段階でうんざり。

で、文体は下手な翻訳調を真似ているへんな日本語。
マイルドセブンを"穏やかな七"と直訳する態をとっているに至っては…
下手な訳者には泣かされているが、何故日本人作家のそんな真似っ子で泣かされなくてはいけない??(著者は東大教授らしい)

著者のゆがんだユーモア感覚にはほとほと嫌気がさした。
トリック自体がそれほど悪くはなかっただけに惜しまれる。

あ、そうそう、人物造形も下手。
本書の更科丹希をみていると、西之園萌絵ちゃんはかわいかったなぁと『すべてがFになる』を読み返したくなって困った。


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