net news 35歳貯金3000万。激務のため50歳で早期リタイヤ希望 (All About
あるじゃん 編集部 2018/03/02)
◆39歳貯金450万。3500万円の家を買って後悔しています50歳からの完全リタイアは可能でしょうか?
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、早期リタイアを希望する30代の会社員男性。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料になります)。
https://sec.allabout.co.jp/post-form/form/22
▼相談者オレンジさん(仮名)
男性/会社員/35歳
イギリス/賃貸住宅
▼家族構成妻(専業主婦/32歳)子1人(1歳)
▼相談内容会社が激務で、50歳には引退やめたいです。可能でしょうか?「完全リタイア=仕事はしない」を希望。
リタイア後は、北海道に戻ってゆっくりしたい。北海道に実家があり、そこに住むつもりです。生活費は20万円を想定。それでやりくりしたいと考えています。
▼家計収支データ
▼家計収支データ補足(1)子どもについて
第2子希望。できれば3年以内。
(2)ボーナスの使いみちについて
旅行/50万円、家電やゲーム/50万円、貯蓄/100万円
(3)加入保険について
保険料1万円の内訳と保障内容を教えてください。
・夫/医療保険(入院2万円)=保険料2000円
・夫/死亡保険(死亡保障1000万円)=保険料3000円
・その他、イギリスで保険加入。保険料は約5000円
(4)退職金について
現在の勤務先で50歳まで勤務して、退職金制度1000万円程度。
(5)公的年金について
公的年金は、日本の老齢年金(老齢厚生年金)を受給する。勤務先に日本支店があるためとのこと。
▼FP深野康彦からの2つのアドバイス
アドバイス1 90歳の時点で2400万円近くが手元に残る
アドバイス2 生活費によってはリタイア後も働くことが必要
アドバイス2 生活費によってはリタイア後も働くことが必要
◆アドバイス1 90歳の時点で2400万円近くが手元に残る
50歳での早期リタイア(一切働かないフルリタイヤ)についてのご相談ですが、結論から言えば、ほぼ問題なくできると考えます。
50歳での早期リタイア(一切働かないフルリタイヤ)についてのご相談ですが、結論から言えば、ほぼ問題なくできると考えます。
貯蓄ペースが毎月30万円にボーナスから100万円とのことですから、年間貯蓄額は460万円。これを50歳まで継続すれば6900万円。このうち、お子さんが2人となった場合の養育費(教育費を含めた、子育てすべてにかかる費用)を差し引きます。
その額は進路によって大きく異なりますが、高めに設定して1人2000万円とすると、2人で4000万円。結果、実際に貯蓄できるのは2900万円ということになります。
これに退職金1000万円と、今ある金融資産の3000万円(貯蓄、投資とも目減りしないと仮定)を加算した6900万円が、50歳以降の生活資金ということになるわけです。
一方支出ですが、リタイア後の毎月の生活費は月20万円を想定されているので、老齢年金が支給されるまでの15年間で3600万円。
その時点で、残りの手持ち資金は3300万円となります。65歳以降は老齢厚生年金が支給されます。その額はこの場で算出できませんが、仮に20万円とします(夫は50歳まで厚生年金加入。
妻は老齢基礎年金を満額受給と想定)。実際は、そこから税金や健康保険料が差し引かれますので、それを3万円とすれば、結果、毎期3万円が不足します。
オレンジさんが90歳まで生きるとすれば、65歳から25年間で不足額の合計は900万円。したがって、90歳を迎えた時点で2400万円が残ります。
あとは、奥様も含め、長生きによる追加の生活費、一般的な病気や介護の費用、自宅にかかる費用(修繕、改築等)が発生する可能性がありますが、それらを考慮しても、足りなくて困るということは考えにくい。
したがって、希望されるリタイヤについて計算上は可能ということになります。
◆アドバイス2 生活費によってはリタイヤ後も働くことが必要
では、懸念部分はまったくないかと言えば、2点ほどあります。まず、リタイヤ後の生活費です。現在の生活費から、家賃を差し引くと33万円となります。
では、懸念部分はまったくないかと言えば、2点ほどあります。まず、リタイヤ後の生活費です。現在の生活費から、家賃を差し引くと33万円となります。
また、ボーナスから100万円を支出していますから、それを月割りし加算すれば41万円となります。
対して、50歳以降は20万円で生活するということですから、21万円削減する必要があります。
これは、それだけ生活をダウンサイジングする=レベルを下げるということを意味しますが、そう容易ではありません。
ちなみに、もし41万円で生活をすれば1億80万円、先の試算に生活コストを加算しなくてはいけません。
そうなると、オレンジさんが64歳のとき、資産は底をつきます。
もちろん、会社員として暮らすイギリスとリタイヤ後の地元・北海道での生活が、同じコストとは考えにくいですが、本当に生活費の半減は可能か。
あるいは、どの程度までなら可能なのか。まだ先の話ではありますが、単なるイメージではなく、細かく試算しておく必要はあるかと思います。
また、もしリタイヤ後、想定以上に生活費がかさむということになったら、対処法としては、働くしかありません。アルバイトで構いません。
月収で6~7万円でも、家計にとっては大きなプラス。また、働くことで、新しい環境により早く慣れるという効果もあります。
オレンジさんは完全リタイヤを希望されていますが、場合によってはそういう選択肢もあるということを、頭の隅に置いておくべきでしょう。
もう一つが、50歳まで勤務できるかどうか、ということです。リタイヤの理由は「仕事が激務」ということ。
それがどの程度かは不明ですが、まだ30代で、リタイヤを意識するほどハードに感じているわけです。
しかも、希望するリタイヤまで、まだ16年もあります。相当に激務であれば、途中で健康を害する可能性も否定できません。
仮に、そのために収入が途絶えたら、リタイヤ計画そのものが白紙となります。ご自身の健康管理には十分に気をつけてほしいと思います。
教えてくれたのは……深野 康彦さん
マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。
取材・文/清水京武
北海道は、極寒の地、避けた方が無難。
30分、屋外で寝たら凍死する。
数年に1回、猛吹雪が到来、吹雪で凍死する事故が結構ある。
灯油代など冬の経費が、結構必要。
月額20万円では無理。
私の場合、自ら選択して北海道に居住していない。
(内地への引越し代が負担)
先祖が、明治のころに、富山県から北海道開拓のため入植。
子供のころは、農業に従事していたが、私と兄は公務員になった。
全道を転勤し、リタイア。
北海道は、どこに住んでも極寒の地。
仕事で⇒小樽市⇒札幌市⇒小樽市⇒三笠市⇒苫小牧市⇒根室市⇒斜里町⇒三笠市⇒岩見沢市
根室市は、夏でも半袖を着なかったくらい、肌寒い。
斜里町は、冬に流氷が着岸したら、-20度になる。
小樽市、札幌市、三笠市、岩見沢市は、降雪が多い。
三笠市、岩見沢市は、豪雪地帯、除雪が大変、雪に埋もれる。
自ら選択可能なら、温暖な地域を勧める。
さらに、インフラが整備された都会。
田舎は、意外とコストがかかる。
1 温暖なこと
2 インフラが整備されていること
3 都会であること(100万人以上⇒政令指定都市)
以上私の意見。
現実は、全く逆の所に居住している私の考え…