●「Dr.コトー診療所 2006」第9話
仲依ミナ(蒼井優)には、そういう秘密があったんですね。
名字に愛着がなさそうだったので、僕は、てっきり生い立ちに
秘密があるのかと思ってました。
剛利(時任三郎)さんの件では、話を聞くだけで、
ほとんど何も言葉を発しなかったコトー先生ですが、
今回、仲依知明(忍成修吾)には、はっきりと言葉にしましたね。
「知明さん。治そうという強い意志があれば、病はきっとよくなります。
身体の病だけじゃない。心の病も。でもそれは医者が治すのでも
周囲の人間が治すのでもない。その人自身が病に立ち向かおうという
気持ちがあって初めて、僕らはその手助けが出来るんです。
自分自身と向き合ってください。とことん向き合って闘ってください。」
前回8話の坂野ゆかり(桜井幸子)さんのお話では、奇蹟が起きる条件が、
整っていく過程を見せてくれてたように思ってるんですが、
そのお話があったからこそ、今回のこのコトー先生の言葉も
活きてきてるんじゃないかと感じています。
この流れは、彩佳(柴咲コウ)さんの治療へと、
つながっていくんでしょうか。
ミナの亭主・仲依知明役の忍成修吾クン、僕が初めて見たのは、
「さよなら、小津先生」ですが、最近ドラマ出演が相次いでますね。
映画版「アキハバラ@DEEP」のボックス役もしてるんですね。
お、こりゃ見てみないといけん(笑)
モデル出身の端正な顔だち。今はどっちかっていうとヒールっぽい
個性的な役柄が多いですが、いつか自分のポジションを持てる
渋い役者になりそうな気がします。
●「14才の母」第9話
公式サイトの、プロデューサー日記にもありましたが、
志田未来の演技は圧巻でした。
僕は仕事しながら、ビデオを流して音声だけ聴いてる事が多いんですが、
声の間隔や強弱など、これ以上ないと思えるくらい迫真の演技だったと思います。
事情はどうであれ、出産の過酷さ神聖さは、充分過ぎるほど伝わってきました。
ただ、どうしても考えてしまうのは、桐野親子の事です。
会社は倒産、負債額82億でしたか。今は、身を隠してる状況ですよね。
身を隠してるのならば、当然、智志(三浦春馬)は、
学校にも行けてない状態でしょう。
で、発端はあの「週刊トップ」の記事なんですが、加奈子(田中美佐子)も
波多野(北村一輝)に詰め寄ってたように、未希は手術せず、
産む決意をしてるし、記事的に、大事な部分は間違った内容なんですよね。
じゃあ桐野静香(室井滋)と智志は、どう立ちふるまえば
この状況を回避できたんだろう?
誠心誠意、一ノ瀬家に対処しておけば回避出来た事なんでしょうか。
それとも静香の智志の育て方まで遡らないと、
防ぎようがなかった事なんでしょうか。
14才での妊娠・出産は、ちゃんとした恋愛の結果であっても、世間の目は
「そう」は見てくれない、という教訓は浮かび上がってくるんですが、
どうも頭の中が、こんがらがってくるんですよね。
ドラマの展開について、「たられば」で語るのも、おかしな事なんですが
かなり波多野(北村一輝)の責任も、重い気がします。
ドラマはあと残り2回ですか。ドラマのバランスをとるためにも
波多野の役割は、大きいんじゃないかと思っています。
来週は、NICU担当の土田太郎という小児科医が登場ということですが、
誰がキャスティングされてるかは、まだ発表されてないんですよね。
もしかしたらかなりの大物なんでしょうか?