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秋篠宮紀子さまのお父様の記事がありました。
18年は長いと思います。
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「村人から学ぶ」タイで支援18年・・紀子さま父・川嶋さん発案、養蜂復活
朝日新聞2015・03・05
タイ北部の山岳少数民族の村に20年近く通って、土木作業や養蜂技術の指導に汗を流すボランティアグループがある。
率いるのは秋篠宮妃紀子さまの父、川嶋辰彦・学習院大名誉教授(74)。
今年も先月、現地入りした。
「与えるのではなく、村人から学ぶ」姿勢に徹した支援は、互いの言語を学び合う活動へと広がっている。
NPO法人「草の根国際協力研修プログラム」の頭文字から「GONGOVA」(ゴンゴバ)と呼ぶ活動。
1997年に学習院大の課外活動プログラムとして川嶋さんが始めた。
当初は研究室の学生や卒業生が中心だったが、2011年の退任後は、参加者は全国へ広がり、今回は東京、大阪、埼玉、山口、沖縄などから15人が参加。
2月20日に日本を発って、現地に入った。
活動先は、数十人から100人前後が自給自足で暮らす、カレン族の村落。
川嶋さんがトレッキングでタイを訪れた際、ガイドから水くみが大変だという話を聞いたのがきっかけだった。
村の技術を使い、村人とともに、村に水洗トイレを整備し、共同の給水施設を造る。
校舎の建設や太陽光パネルの設置もする。
地元で途絶えていた養蜂も東洋ミツバチの導入と技術指導で復活させ、主要産業の一つに育てた。
資金は日本での募金で集め、資材は主にタイで調達して村人に工賃や食費を払う形で、18年間に10村以上で活動してきた。
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活動拠点の一つホエヒンラートナイ村に滞在して5年になる川嶋研究室出身の富田育磨さん(42)は「村の生活と村人の意欲を徹底して尊重して、村の技術を使って村人と一緒に進める。だから喜ばれ、継続するのでは」と話す。
この1、2年は村人の間で日本語学習熱が高まり、富田さんが夜、村の長老の家などで村人に漢字や仮名を教えるようになった。
今では、会話ができる人も数人いるという。
参加する日本の学生にも現地語である白カレン語の習得を目指す人が増え、互いに学び合っている。
「言葉を学ぶということは、相手をより深く知りたいという思いの発露。活動が受け入れられてきた成果でしょう」と富田さん。
昨年参加して白カレン語を学び、今回も参加している東京女子大2年の塩原佑実さん(19)は
「現地の言葉で話すことで、村人がより身近になる。ゴンゴバに参加して、どこに住んでいても人は皆同じなんだと実感しました」という。
下準備や引率で毎年数回現地入りし「タツ」の愛称で村人や学生に親しまれている川嶋さんは
「ともに喜び合うボランティア。ぼくらが学ぶチャンスを村にいただいています」と話す。
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「〝大学発″の先駆け」
放送大学の「国際ボランティアの世紀」という講座でゴンゴバの活動も紹介している山田恒夫・同大教授の話。
約10年前から現地での活動を数回視察してきたが、衛生状態の改善から始まって生活環境の整備、産業の育成、さらに語学や文化交流まで、村のニーズの変化をよく把握し20年近く続けている点で特筆すべき活動だ。
日本語熱の高まりは、支援が村人にとてもよく受け入れられてきた証しで、国際ボランティア団体としては未踏の領域に入っている。
「大学発」の国際ボランティアの先駆けであり、経験は非常に貴重だ。
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