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フィギュアスケートペア

2006年02月14日 07時18分35秒 | トリノ五輪
様々な意味でフィギュアスケートという競技の魅力、楽しさ、感動、ドラマを味合わせてくれた内容だった。

優勝はロシアが牙城を守った。Tatiana TOTMIANINA / Maxim MARININ 組は、新採点システムとなり、優勝争いが熾烈になる中でも、「強さ」というものを見せ付けてくれた。フィギュアスケートがジャンプなどの技の羅列ではなく、高度な技術なども含めて組み上げられたパフォーマンスであると改めて思い知らされる演技だった。中国勢の猛烈な追い上げの中で、重圧は想像を絶するほどだっただろうが、それを乗り越える強さに感銘を受けた。

銀メダルは中国、張丹 / 張昊 組。最終演者ということで、金メダルを目指しスロー4回転サルコーに挑むが転倒し、張丹は左ひざを痛めて演技を中断。誰もが棄権すると思ったが、彼女は演技を続けることを決断し、張昊が気遣いながらサポートして見事な滑りを見せ、2位となった。その得点は高過ぎると思うが、見るものにそれで納得させる演技だった。

銅メダルも中国、申雪 / 趙宏博 組。趙宏博は昨年夏にアキレス腱断裂。決して万全ではない中で、このベテランのペアは観客を魅了する演技でメダルを獲得した。

新採点システムにより、上位8組に優勝、そしてメダルのチャンスがある熾烈な争いの中、個々の技の優劣というよりも、4分半の中で観客に訴えかけるものが強かったペアがメダルを手にすることになった。それは、フィギュアの魅力を存分に堪能することができた幸せな時間だった。

注目のアメリカ代表、井上怜奈 / John BALDWIN 組は7位。ショートプログラムではほぼ完璧な内容だったが、この日はスロートリプルアクセルに失敗。それでも優勝候補に挙げられていなかったこの組の活躍には拍手を贈りたい。


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