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アルゼンチン戦歴史的勝利

2010年10月09日 00時43分59秒 | スポーツ
ホームでのテストマッチとはいえ、世界トップクラスのアルゼンチンを相手に1-0と完勝した日本代表。ザッケローニを新監督に迎え、最高の滑り出しを見せることが出来た。

見たのは前半16分頃から。序盤はアルゼンチンが押していたというが、見始めてからは日本の方が押している印象を受けた。攻撃の意識が高く、特に本田と香川の二人はプレッシャーを感じていないくらいの余裕がうかがえた。仕掛けもアイディアがあり、見ていて楽しめた。アルゼンチンはメッシはキレのよいプレーを見せていたが、周囲ともうひとつかみ合っていないように見えた。

長谷部のミドルシュートをGKがはじいたところを岡崎が詰めて先制。本田と香川は直接得点には絡まなかったが、その後も再三チャンスを作り、アルゼンチンゴールを脅かした。

後半、アルゼンチンが猛攻を見せる。しかし、決定的な場面はそれほど生まれなかった。ただ、日本がメンバー交代を始めてからは攻撃の形がなかなか作れなくなり、特に香川を替えてからは本田が孤立する場面も見られた。後半に関しては攻撃的意識が十分に見られたとは言えず、やや残念な内容。それでも、アルゼンチン相手、しかも、メッシ、テベスといった豪華メンバー相手に完封したのは見事だった。

W杯とは打って変わって、4-2-3-1の攻撃的布陣。サイドバックやボランチの攻撃参加も特に前半は多く見られた。セレッソ大阪も4-2-3-1でアイディア溢れるファンタジスティックな攻撃を見せているが、MFに優秀な人材の多い日本人には合った布陣だと思う。もちろん、ザッケローニが得意とする3-4-3を今後採っていく可能性も高いが。

大きな舞台で今日のような攻撃的姿勢を取るのは難しい。W杯では多くのチームが守備的な戦いを見せたのは記憶に新しい。だが、攻撃力を磨くことは戦術の多様性を高めてくれる。また、相手の攻撃意識を削ぐことにもなる。ファンに見たいと思わせることもプロだから大切だ。

日本代表の欠点のひとつに、好不調の波の大きさが挙げられる。先日もパラグアイ戦では素晴らしい試合を見せたのにグァテマラ戦ではひどい試合内容だった。日本代表に限らず、好不調の波はどんなチームにも存在するが、その大きさがよくサッカーで使われる「経験不足」と指摘される点だろう。次の韓国戦が非常に注目となるのはまさにそれがどれだけ改善されるかの試金石になるからだ。

選手層については次回W杯に向けて言えばまだとやかく言う段階ではない。この試合で先発した選手たちは全体に高いレベルのパフォーマンスをしてみせた。怪我などで欠場した主力選手もいるし、途中交代で結果を示した選手もいた。それでも選手層は厚いとは言えず、4年後に向けてはもっと激しい競争が必要となってくるだろう。ベストな状態の本田や香川をベンチに座らせるような選手が出て来ることを期待したい。