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今日の市場経済社会では、商品やサービスを組織的・計画的に運営し、販売しているのは企業です。企業は徹底的な市場調査を行ない、消費者の形にあらわれていない欲望まで見つけ出し、それを商品化しています。ですから、先進工業国では、企業が環境問題に最も大きな役割を演じていることは明らかです。
消費者は市場にあふれる商品やサービス群のなかから、個人の必要や要求に基づき、商品やサービスを選択し、購入しているにすぎません。大量消費・大量廃棄を推し進めているのは、大量生産をしている企業であることも明らかです。
日本最大の広告会社・電通のPRセンターがつくった「戦略十訓」はよく知られているところです。この戦略に象徴される「大量消費・大量廃棄」のすすめは、きれいで購買意欲をそそる美しいキャッチ・コピーに形を変えて消費活動を助長し、ついに日本を米国に次ぐ「世界第二の経済大国」にまで押し上げたのです。

経済拡大に成功した当時の日本の企業経営者の多くは、「われわれはもはや世界に学ぶものはない」などと豪語していました。
一般に、企業の目的は「利潤追求」だといわれていますが、ほんとうでしょうか。利潤追求は市場で企業がどれだけ顧客を創造したかの尺度にすぎません。そうでなければ、なぜ、赤字企業は赤字経営のままでも存続し続けようとするのでしょうか。

企業の本来の目的は、「顧客の創造」だと思います。顧客を創造する目的で企業が行なうことは「マーケティング(市場開拓)」と「イノベーション(技術革新)」です。企業はマーケティングとイノベーションによって「自己の持続・存続・発展」を求め、利潤を上げ、納税し、雇用創出などの形で社会に貢献しているのです。

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