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昨日のブログに掲げた“いわゆる地球環境問題”とは、 日本の行政機関が環境行政上の枠組みとして、その現象面に注目して設けた問題群で、日本独自の概念です。
スウェーデンの王立科学アカデミーが、1972年の「国連人間環境会議」(ストックホルム会議)を記念して創刊した国際的環境問題の専門誌『AMBIO』のVol.18,No.6(1989年)によれば、1989年秋、スウェーデンのヨッテボリィで開催された「エコロジー89会議」で議論の末に提起された“地球的規模の環境問題”とは、次のとおりであったと報告しています。
(1) 人口の増加
(2) 生物多様性とその保全
(3) 気候変動
(4) 森林の減少
(5) 有害廃棄物
(6) 土壌の劣化
(7) バイオ・テクノロジーに由来する危険性
(8) 環境悪化を進めるエネルギー生産
(9) 人間の無知と変化への恐怖
(10)南北の対立
(11)対立する政府の政策
(12)軍事的不安定と民主主義の欠如
(13)危険性の認知
(14)病原体
(15)都市環境
(16)労働環境
(17)資源の消失
ここで提起された“地球的規模の環境問題”は、日本の“地球環境問題”をはるかに超えた「日常的な国際問題」そのものであることがわかります。また、このような環境問題に対して「技術による対応」には、限界があることも理解できるはずです
地球的規模の環境問題に対する認識で、日本と国際社会の間に大きな落差があることがおわかりいただけるでしょう。
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