環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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『成長の限界』の著者、メドウズ名誉教授に09年の日本国際賞を授与

2009-01-16 13:59:19 | 環境問題総論/経済的手法
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今朝の朝日新聞が「米2博士に日本国際賞」という小さな記事を掲げました。


「成長の限界」の報告書に対する受賞です。受賞者のデニス・メドウズさんが報告書を公表したのは1972年でしたから、基本的には36年前の業績が評価されたということなのでしょう。つい最近、私たちは同じようなシーンを見たような気がします。そうです、昨年、日本の研究者(物理学賞の南部洋一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんおよび化学賞の下村 脩さんの4人)が受賞したノーベル賞も過去のすばらしい業績が評価されたものでした。

36年前に出版された『成長の限界』に続いて20年後の1992年に出版された同じ著者による『限界を超えて』(ダイヤモンド社 1992年)から、私が今なおその通りだと思うことを紹介しましょう。それは、「人類社会がとりうる対応が3つある」ということです。







日本の対策は①あるいは②であるように、私は思います。私の環境論では、③を重視していますし、スウェーデン政府の環境政策も同様です。どうも日本の環境政策は別の方向へ向かっているように思います。いま日本で、成長の限界論をまじめにそして真剣にフォローしておられるのは『地球温暖化対策が日本を滅ぼす』(PHP 2008年10月発行)の著者でおなじみの東京工業大学大学院理工学研究科の丸山茂徳さんだけなのでしょうか?

丸山さんは、『地球温暖化対策が日本を滅ぼす』の第4章「21世紀 地球を襲う本当の危機」で、ローマクラブ「成長の限界」が現実となるとし、ご主張を展開されています。


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