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すでに述べたように、今日の市場経済システムでは、消費者は市場にあふれる、企業が生産した製品や提供するサービスのなかから、必要や欲求に応じて必要なものを選択して購入し、日々の生活を維持しています。購入の決定は消費者の意思によるものですが、現実には、生産者や販売者側(共に企業)のマーケティングの影響を大きく受けています。
企業が生産活動を続けるかぎり、次の図のように、かならず生産工程から、「製品」とともに「廃棄物(産業廃棄物)」が排出されます。加えて製品もまた、生産者から流通業者(販売業者)を経て、消費者にわたり、消費活動の結果として、「廃棄物(一般廃棄物)」となるのは自明の理です。建設構造物も廃棄物の例外ではありません。
つまり、人工構造物はすべて将来廃棄物になるのです。
スウェーデンの廃棄物政策のキー・ワードは「今日の製品は、明日の廃棄物」という言葉に凝縮されていることをすでに、1月2日のブログでお話しました。
このことが理解できれば、今日の市場経済システムでは、製品の製造者(主として企業)は「廃棄物の製造者」でもあることが、容易に理解できるでしょう。
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