べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

想いは降り積む雪のよう

2009年12月19日 20時30分48秒 | 慕情

すっかり葉を落とした冬枯れの木立の下で
わたしは眠っている

わたしが心を閉ざしたのは
傷つくことも
傷つけることからも遠ざかりたかったから

だからわたしはこうして
冬枯れの裸木の下で
土に埋もれてじっと眠っているのです

風が吹きやみ
どうやら雪が降りはじめたようですね
目を閉じていても
土の冷たさでわかるのです

わたしの想いは
静かに降り積む雪のよう
人知れず 音もなく 
果てなく募ってゆくばかり

けれど季節が巡ってもしもふたたび
穏やかな陽の射すことがあったなら
わたしは小さな花を咲かせるでしょう
あなたのために
あなただけのために
優しく香る綿雪のような花を



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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (YOSHIKODOG)
2009-12-26 01:22:50
硬く、堆く積もった雪に
光が射す日は来るのでしょうか
返信する
YOSHIKODOGさんへ (べそかきアルルカン)
2009-12-26 20:24:22
来れば良いですのですが・・・。
万年雪だとツライですネ。
返信する

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