べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

帰路

2007年06月03日 14時38分07秒 | 慕情

ひとつてまえの駅で おりて歩こう
夜のしじまに 新緑の街路樹が香しいから

ひとつてまえの駅で おりて歩こう
あの日 あの頃のことを忘れないために

ひとつてまえの駅で おりて歩こう
あの小さな星の瞬きを
あなたがどこか遠くの街で
見上げているかも しれないのだから

ひとつてまえの駅で おりて歩こう
あなたの愛らしい仕草や
なにげないひとことをふり返るために

ひとつてまえの駅で おりて歩こう
少しばかり雨にぬれても 気にはならない
あなたのことで 頭の中がいっぱいだから

ひとつてまえの駅で おりて歩こう
あなたにとってなんでもない
ぼくのたいせつな想い出を 胸に抱いて







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