日本初演となる待望の新作ブロードウェイミュージカルが、
日本人キャストで3月1日に初日を迎える予定が、
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止が決定。
休演中に劇場内各所の重点消毒が行われ、
サーモグラフィの設置や客席内の換気強化、
塩素系薬剤等による清掃強化、劇場内飲食提供の中止など
様々な対策に最大限取り組まれ、
3月9日に初日を迎えましたが、再び休演。
まるみの持っているチケットは3月25日。
休演でなくてもこのご時世で、チケット代は返金されます。
3月20日から再び上演が始まり、悩みに悩みました。
休演ならまた会場までの移動時間が長ければ、
キッパリと諦められます。
当日も悩んで、自宅を出たのは開場時間も過ぎていました。
久し振りに走って、マスクの中も汗びっしょり。
劇場エントランスでは一人ずつ体温を測定、
無事に通過、消毒液を抱えたスタッフの消毒を受け、
ギリギリの着席でした。
厳戒態勢の中でのミュージカル鑑賞は初めてですが、
絶対に感染させないという主催者の思いが伝わります。
空席もありましたが、このような中でも
演劇鑑賞をしたいという人々の熱い思いも感じました。
1997年のアニメ映画をもとにしたミュージカルですが、
歴史上の謎と言われる「アナスタシア伝説」の実話がベース。
1956年の映画『追想』(原題: Anastasia)では、
イングリット・バーグマンに魅了され、
この伝説を信じたいと思うようになりました。
最後のロシア皇帝ニコライ2世の末娘皇女アナスタシア。
彼女も家族と一緒に殺されたと科学は証明していますが・・・。
記憶を失った少女が本当の自分と
大切な家族を取り戻すために勇気を出して歩みだすー
感情移入して涙もキラリ
やはり、アーニャはアナスタシア。
愛する人と幸せになってと願わずにはいられません。
アーニャ(アナスタシア)を演じるのは木下晴香さん。
これほどまでに歌唱力と存在感のある女優さんとは、
驚きもし、これからもとても楽しみです。
マリア皇太后を演じた麻実れいさんの存在感も
ロシアの雪深い窓辺、宮殿内の舞踏会の華麗さ、
列車の車窓やパリの街並みの美しさ、「白鳥の湖」のバレエ、
壮大なスケールで描く愛と冒険のミュージカルに拍手喝采。
再演をし、多くの人が観られますように。
脚本:テレンス・マクナリー
演出:ダルコ・トレスニャク
出演:木下晴香/相葉裕樹・/山本耕史/大澄賢也
堀内敬子/麻実れい
東急シアターオーブ
2020.3.25
思い切って観に行って良かったと思いましたが、
感染でもしていたらと思うとドキドキでした。
オリンピックの延期が発表の翌日で、
新型コロナウィルス感染拡大の局面が変わった時期です。
元通りの生活に戻れる日は遠いようですが、
せめて緊急事態宣言が解除されることを願っています。