一度は観てみたいと思っていたスーパー歌舞伎、
ついにその日がやって来ました。
歌舞伎、テレビドラマ、映画、現代劇、バラエティ番組にも
多数く出演し、表現力に定評のある市川猿之助、
イケメン歌舞伎俳優の中村隼人が小栗判官役交互出演。
新橋演舞場初の客席左右同時宙乗り
開場前に劇場近くのカフェで喉を潤します。
蜂蜜アップルティーが喉に優しい
聞こえてくる会話に耳を傾けてみれば、
これから同じ場所に行くのは間違いなし、
静かになったのは、劇場へ向かったからでしょう。
まるみも席を立たなくては・・・。
煌びやかな衣装と最新の照明や舞台装置も
楽しみなスーパー歌舞伎です。
開演前に
花道近くの一階前方の席が取れたので、
ワクワク感も一入なのでした。
古典歌舞伎としても愛され続けている小栗判官の物語。
小栗判官が辿る数奇な運命を歌舞伎とは異なる
演出による現代風歌舞伎で、宙乗りや派手な立ち回り、
雄大な音楽などで、現代劇と古典歌舞伎が融合しています。
歌舞伎役者に加えて、浅野和之、石橋正次など、
現代劇やミュージカルの舞台で活躍している役者たちも加わり、
「今」を感じさせる世界観、スペクタクルがあふれる
エンタテインメントに富んだ超大作と呼ぶに相応しい作品。
小栗判官、遊行上人の存在感と演技力はもちろんのこと、
真っ直ぐにオグリへの愛と、己の心とを信じて
生き抜いていく照手姫に感動し、
金坊の愛らしさといじらしさ、
母を思う心に打たれました。
ひとりひとりの確かな演技力があるからこその
涙あり笑いありのスーパー歌舞伎を堪能しました。
1等席は16,500円という価格ではありますが、
この素晴らしい感動の舞台を観た後、
改めて考えるとオトク感さえも覚えます。
演劇もいろいろと観てきましたが、
まるみが観てきた中では、ナンバーワンです。
新橋演舞場
2019.11.12