脚
PK戦にもつれ込む激戦の末、チェコに敗れたU-20代表。結果的には2年前と同じベスト16止まりでこの世界大会から姿を消すことになった。
彼らはこの試合に勝つべきだった。しかしながら2度にわたるPK献上とPK戦のミスが響いた。内容的には苦言を呈する所を最小限に抑え「善戦」したと捉えるべきだろうか。後半中盤まで欧州相手に2-0で試合を運んだ。それでもこの僅差の敗北は悔しさ余りあるところだ。
日本はこれまで左足を痛めていた柏木がようやく「らしさ」を取り戻した矢先の敗北だった。青山隼も非常にいい動きをしていたし、延長後半より投入された香川もチャンスメイクに絡んだ。退場によって1人少なくなった相手から勝ち越し点を奪えなかったのが悔やまれるところで、PK戦は極力避けたかったが、これも真剣勝負の無情さ。必ずこの経験は彼らの今後に生かされるだろう。今回のU-20代表は所属チームでもトップで活躍している選手が多い。このまま五輪代表やA代表へのステップアップには十分繋がるはずだ。
チェコ戦に勝利すれば、次戦はスペインとブラジルの勝者であったわけだが、この試合はスペインが延長戦の2得点でブラジルの息の根を止めた。ブラジルも注目のアレシャンドレ・パトは活躍したが、チーム自体の調子が上がらず、今大会の戦いぶりを象徴する敗北となった形である。南米選手権でA代表は決勝へと進んだが対極的にU-20チームはベスト16で世界の舞台から姿を消すことになった。1次リーグで首位を走れば、決勝トーナメント初戦でウルグアイと対戦する組み合わせになったものの、それ以外では2位に着けたとしても決勝トーナメントの1戦目からブラジルVSアルゼンチンの黄金カードが実現していた。ブラジルにとってはどの道険しい道のりだったのかもしれないが、1次リーグの低調さが必然的に早期敗退を招く原因だったと考えてもいいだろう。
アジア勢では唯一決勝トーナメントに残った日本。2年前は2分1敗でかろうじて決勝トーナメントに進み、モロッコに敗れた。その時に比べれば1次リーグからの堂々とした戦いぶりを評価されるべきであるし、彼らは大きなエネルギーを感じさせるメンバーであった。ベスト8までは最低でも進みたいラインだったが、「惨敗」と称される負け方ではない。下を向かず堂々と帰国してきてもらいたい。センセーショナルを巻き起こした彼らが再びJの舞台で活躍してくれることを祈る。
ちなみにこの大会、役者の揃うメキシコとアルゼンチン両雄が順当に進めばベスト8で潰し合うことになる。この大会一番のハイライトになる可能性が高い。前回大会はアルゼンチンの優勝、その中心的な選手となったメッシの大会となった。今回もまたアルゼンチンの優勝は濃厚。07年大会はアグエロの大会になると見ていいかもしれない。
PK戦にもつれ込む激戦の末、チェコに敗れたU-20代表。結果的には2年前と同じベスト16止まりでこの世界大会から姿を消すことになった。
彼らはこの試合に勝つべきだった。しかしながら2度にわたるPK献上とPK戦のミスが響いた。内容的には苦言を呈する所を最小限に抑え「善戦」したと捉えるべきだろうか。後半中盤まで欧州相手に2-0で試合を運んだ。それでもこの僅差の敗北は悔しさ余りあるところだ。
日本はこれまで左足を痛めていた柏木がようやく「らしさ」を取り戻した矢先の敗北だった。青山隼も非常にいい動きをしていたし、延長後半より投入された香川もチャンスメイクに絡んだ。退場によって1人少なくなった相手から勝ち越し点を奪えなかったのが悔やまれるところで、PK戦は極力避けたかったが、これも真剣勝負の無情さ。必ずこの経験は彼らの今後に生かされるだろう。今回のU-20代表は所属チームでもトップで活躍している選手が多い。このまま五輪代表やA代表へのステップアップには十分繋がるはずだ。
チェコ戦に勝利すれば、次戦はスペインとブラジルの勝者であったわけだが、この試合はスペインが延長戦の2得点でブラジルの息の根を止めた。ブラジルも注目のアレシャンドレ・パトは活躍したが、チーム自体の調子が上がらず、今大会の戦いぶりを象徴する敗北となった形である。南米選手権でA代表は決勝へと進んだが対極的にU-20チームはベスト16で世界の舞台から姿を消すことになった。1次リーグで首位を走れば、決勝トーナメント初戦でウルグアイと対戦する組み合わせになったものの、それ以外では2位に着けたとしても決勝トーナメントの1戦目からブラジルVSアルゼンチンの黄金カードが実現していた。ブラジルにとってはどの道険しい道のりだったのかもしれないが、1次リーグの低調さが必然的に早期敗退を招く原因だったと考えてもいいだろう。
アジア勢では唯一決勝トーナメントに残った日本。2年前は2分1敗でかろうじて決勝トーナメントに進み、モロッコに敗れた。その時に比べれば1次リーグからの堂々とした戦いぶりを評価されるべきであるし、彼らは大きなエネルギーを感じさせるメンバーであった。ベスト8までは最低でも進みたいラインだったが、「惨敗」と称される負け方ではない。下を向かず堂々と帰国してきてもらいたい。センセーショナルを巻き起こした彼らが再びJの舞台で活躍してくれることを祈る。
ちなみにこの大会、役者の揃うメキシコとアルゼンチン両雄が順当に進めばベスト8で潰し合うことになる。この大会一番のハイライトになる可能性が高い。前回大会はアルゼンチンの優勝、その中心的な選手となったメッシの大会となった。今回もまたアルゼンチンの優勝は濃厚。07年大会はアグエロの大会になると見ていいかもしれない。