脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

大阪ダービーを制し、Jユース杯を制す!

2008年12月27日 | 脚で語るガンバ大阪
 今年のJユースカップ決勝は、C大阪U-18とG大阪ユースの対決。この大阪ダービーを0-2からの大逆転で4-2と勝利したG大阪ユース(以下G大阪Y)が4度目の大会優勝を果たした。

 

 G大阪Yは、前半C大阪U-18に先制され、後半の立ち上がり49分にも1点を失うが、51分に宇佐美の突破から得たPKを大塚が決めると、その直後には田中が右サイドの山田からのクロスを頭で決めて同点に追いつく。勢いにのったG大阪Yは、72分に1年生の大森が逆転弾となるシュートを決めると、77分にはわずか16歳ながら来季からのトップ昇格が決まっている宇佐美のミドルシュートが決まって勝負を決めた。

 
 舞台は長居 久々のダービー アウェイの雰囲気が漂う

 
 トップ昇格内定の大塚、菅沼、宇佐美を擁するG大阪ユース

 
 プリンスリーグでは苦杯を舐めさせられた相手 気合いが入る

 
 ユースの対決ながら久々のダービーにスタジアムもヒートアップ

 
 主将としてチームを引っ張る大塚(左)と守護神の森廣

 
 登録はなんとDF 果敢にシュートを狙うC大阪U-18のFW中東

 
 会場の注目を集めたのは、この年代のスター宇佐美貴史

 
 G大阪Yの攻撃を凌ぎ、C大阪U-18が果敢に仕掛ける

 
 中東とのマッチアップに燃えた菅沼 フィジカルでは負けない

 
 G大阪Yを陰で支えるボランチ田中

 
 0-2で迎えた51分、宇佐美がエリア内で倒されPKを得る

 
 これを大塚が難なく決めて反撃の狼煙が上がった

 
 その直後の52分に山田のクロスを詰めていた田中が頭で押し込む

 
 諦めない!巻き起こる歓喜 G大阪Yに火が着いた

 
 攻守のバランサーとして君臨 1年生MF水野

 
 72分には交代出場の1年生大森(#17)が逆転ゴールを決める

 
 来季トップ昇格へ名刺代わりの1発! 77分に宇佐美がゴール!

 
 途中から入って、試合のリズムを変えたMF大森 来季以降のキーマン

 
 ゴールは無かったが、3点目と4点目をお膳立てのブルーノ

 
 末恐ろしい16歳 宇佐美の圧倒的技術に会場は沸いた

 
 そしてタイムアップ G大阪Y4度目のJユースカップ優勝!

 
 途中で下がった宇佐美がなぜか試合終了の挨拶時にピッチ上に・・・
 大物の器を感じさせるおっちょこちょいさ

 
 久々の松波コールにノリノリの松波監督 就任1年目で結果を出した

 
 予選からの10試合で35得点7失点という強さで走り抜けた

 
 1年目の松波監督を支えた前監督の島田コーチ 彼の力は大きい

 
 G大阪育成部門最大の功労者である上野山氏はJリーグへの出向が決定
 有終の美を飾り、教え子たちより大きな門出祝いをもらった

 圧巻の攻撃力を示したG大阪Y。宇佐美をはじめ、大塚、菅沼らが来季トップでどれだけできるかが楽しみになってきた。そして、何よりもこの日は久々の大阪ダービー。昨年の決勝を遙かに上回る観衆が訪れ、試合後に行われたサポーターのエール交換は珍しい光景でありながら、実に清々しく、歴代の決勝戦最大のハイライトとなっただろう。