笠地蔵

日本人の本質（やさしさ）がぐっと伝わってくる、笠地蔵の話が好きです。

ある年の暮れのこと、貧乏だけで心優しい老夫婦が住んでおったそうな。

老夫婦は笠を作り、爺さんは五個の笠を売って年越しのお餅を買うため吹雪の中、街を目指して山道を歩いて行ったと。

暫く吹雪の中を歩いてると六体の地蔵様が寒そうに道端に鎮座していたと。

優しい爺さんは持っていた五個の笠を地蔵様に被せてあげたが、一個笠が足りません。

爺さんは自分の笠を最後の一体に被せてあげ家に帰ったと。年越しの餅ならず自分の笠もあげてしまってさぞかしばあさんは悲しむじゃろうな。

「爺様笠も被らずどうなされたんじゃ？」事情を爺様から聞くと「それは良いことをされた」（ここのばあさんの言葉にグッときます）

さて、日本の政治もこんなやさしさに包まれた事にならないかな　　忖度している場合じゃないぞ！