The Trinity Choirの『ダイオクリージャン』体験以降、ガーディナーの録音を聴き直したりピノックのをあらたに購入したりしてしばらく『ダイオクリージャン』三昧だったのですけどね、いま改めてガーディナー盤ピノック盤を聴いてみると、また新しい発見があるのですよ。
ガーディナーのは古楽演奏のベテランをそろえて、パーセルならではの、17世紀のイギリス・バロックらしいかろやかな音響を目指していて、これがガーディナーの個性とも相まっていい効果を上げている、とわたしは見ます。たとえばパーセルの時代のロンドンの劇場て、どれくらいのキャパがあったんだろう。ピノックのを聴いてるとね、ああこりゃ大劇場向けの演奏だなと思っちゃう。たっぷり歌いすぎていて。その点ガーディナーのはよりインティメートで、じつにほどがいい。歌手たちも端正な歌いぶりで、歌いすぎない。
ピノックのは全体に響きがガーディナーよりもゴージャスですわ。ピノックを先に聴いてそのあとでガーディナーのを聴くとちょっと寂しい気がするもん。これでねえ、歌手がまちっと軽く歌ってくれていたら相当高評価になるんだけどねえ。女声はいいけど、男声の声が重い。いや、声というより、歌い方が。とくにバスは5人も出てくるんですが、古楽を歌い慣れていない人が多い。でもソプラノはいいですな。以前はアン・モノイオスに聴き惚れていたけど、今回聴き直して、ナンシー・アージェンタの円熟ぶりにおどろいた。この人の声は80年代のはじめごろのものからいろいろ聴いていますが、このパーセルがもしかしたらいちばんいいかもね。アージェンタはこのほかにもパーセルの作品ばかり録れたソロ盤を2枚録音してますね。この時期かしら。
『ダイオクリージャン』の全曲盤はこのほかにヒコックスのものも出ていて、わたし実はそれも手に入れたんですが、まだよく聴いてないのですよ。いづれ時間をつくってじっくり聴かなければ。
ガーディナーのは古楽演奏のベテランをそろえて、パーセルならではの、17世紀のイギリス・バロックらしいかろやかな音響を目指していて、これがガーディナーの個性とも相まっていい効果を上げている、とわたしは見ます。たとえばパーセルの時代のロンドンの劇場て、どれくらいのキャパがあったんだろう。ピノックのを聴いてるとね、ああこりゃ大劇場向けの演奏だなと思っちゃう。たっぷり歌いすぎていて。その点ガーディナーのはよりインティメートで、じつにほどがいい。歌手たちも端正な歌いぶりで、歌いすぎない。
ピノックのは全体に響きがガーディナーよりもゴージャスですわ。ピノックを先に聴いてそのあとでガーディナーのを聴くとちょっと寂しい気がするもん。これでねえ、歌手がまちっと軽く歌ってくれていたら相当高評価になるんだけどねえ。女声はいいけど、男声の声が重い。いや、声というより、歌い方が。とくにバスは5人も出てくるんですが、古楽を歌い慣れていない人が多い。でもソプラノはいいですな。以前はアン・モノイオスに聴き惚れていたけど、今回聴き直して、ナンシー・アージェンタの円熟ぶりにおどろいた。この人の声は80年代のはじめごろのものからいろいろ聴いていますが、このパーセルがもしかしたらいちばんいいかもね。アージェンタはこのほかにもパーセルの作品ばかり録れたソロ盤を2枚録音してますね。この時期かしら。
『ダイオクリージャン』の全曲盤はこのほかにヒコックスのものも出ていて、わたし実はそれも手に入れたんですが、まだよく聴いてないのですよ。いづれ時間をつくってじっくり聴かなければ。