わたしはものすごく気になっています。1970年代の末、ガーディナーが、モダン・オケから時代楽器のオケに移行したのは、厳密にどの録音からか、ということに。これまでは、Monteverdi Orchestra名義ならモダンで、移行したEnglish Baroque Soloistsが時代楽器、と認識していたんですが、どうもそうすっぱりとはいかないらしい。
公式には、ガーディナーが時代楽器に移行するのは、1978年2月にアルヒーフに録音した『エイシスとガラテア』以降ということになっています。これが、ガーディナーのアルヒーフへのデビューでもありました。わたしはそのころのことを知らないんですが、ま、アルヒーフとしては大きな話題にしたい出来事ではあったでしょう。なにしろ、ガーディナーはのちに、アルヒーフにおいてリヒター以来のバッハ指揮者になっていくわけですからね。
で、この時期のガーディナーの録音がうちにはわりとありましてね、書き出すとこんな感じです。年月はCDの冊子等に記載されている録音年月。MOはMonteverdi Orchestra、EBSはEnglish Baroque Soloists。
1978年1月、『キャロライン王妃の葬送アンセム』(エラート)(MO)
1978年2月、『エイシスとガラテア』(アルヒーフ)(EBS)
1978年10月、『エジプトのイスラエル人』(エラート)(MO)
1979年2月、『テンペスト』(エラート)(MO)
1979年2月、『インドの女王』(エラート)(EBS)
78年1月録音の『葬送アンセム』は、たしかにどう聴いてもこれはモダン・オケの音です。ちょっと閉口するほどの、ぬめぬめした音。それが翌月には『エイシスとガラテア』なんだから、たいへんだったろうなあ。で、問題はさらにその後なんです。78年10月の『エジプトのイスラエル人』と翌年2月の『テンペスト』まで、ふたたびガーディナーの指揮するオケは「モンテベルディ・オーケストラ」に逆戻りするんです。さらに、その、『テンペスト』と同じ79年2月に録音されたことになっている『インドの女王』で、ようやくエラートでも「イングリッシュ・バロック・ソロイスツ」のオーケストラ名が解禁されるのです。
78年2月に時代楽器に移行したガーディナーが、その年の10月にもういっぺんモダン楽器を使って録音したりするものでしょうか。さらに翌年の2月に、モダン・オケと時代楽器のオケを使い分けて、それも同じパーセルの曲を振り分けたりするでしょうか。たいへん怪しいとおもいます。
モンテベルディ合唱団の公式サイトに行くと、創立者であり指揮者であるガーディナーのディスコグラフィがいちおう載っていますが、作曲家のアルファベット順に、曲目とレコード(CD)番号だけをリストにした簡単なもので、録音年もソリストもわかりません。つまり、この場合、役に立たない。
公式には、ガーディナーが時代楽器に移行するのは、1978年2月にアルヒーフに録音した『エイシスとガラテア』以降ということになっています。これが、ガーディナーのアルヒーフへのデビューでもありました。わたしはそのころのことを知らないんですが、ま、アルヒーフとしては大きな話題にしたい出来事ではあったでしょう。なにしろ、ガーディナーはのちに、アルヒーフにおいてリヒター以来のバッハ指揮者になっていくわけですからね。
で、この時期のガーディナーの録音がうちにはわりとありましてね、書き出すとこんな感じです。年月はCDの冊子等に記載されている録音年月。MOはMonteverdi Orchestra、EBSはEnglish Baroque Soloists。
1978年1月、『キャロライン王妃の葬送アンセム』(エラート)(MO)
1978年2月、『エイシスとガラテア』(アルヒーフ)(EBS)
1978年10月、『エジプトのイスラエル人』(エラート)(MO)
1979年2月、『テンペスト』(エラート)(MO)
1979年2月、『インドの女王』(エラート)(EBS)
78年1月録音の『葬送アンセム』は、たしかにどう聴いてもこれはモダン・オケの音です。ちょっと閉口するほどの、ぬめぬめした音。それが翌月には『エイシスとガラテア』なんだから、たいへんだったろうなあ。で、問題はさらにその後なんです。78年10月の『エジプトのイスラエル人』と翌年2月の『テンペスト』まで、ふたたびガーディナーの指揮するオケは「モンテベルディ・オーケストラ」に逆戻りするんです。さらに、その、『テンペスト』と同じ79年2月に録音されたことになっている『インドの女王』で、ようやくエラートでも「イングリッシュ・バロック・ソロイスツ」のオーケストラ名が解禁されるのです。
78年2月に時代楽器に移行したガーディナーが、その年の10月にもういっぺんモダン楽器を使って録音したりするものでしょうか。さらに翌年の2月に、モダン・オケと時代楽器のオケを使い分けて、それも同じパーセルの曲を振り分けたりするでしょうか。たいへん怪しいとおもいます。
モンテベルディ合唱団の公式サイトに行くと、創立者であり指揮者であるガーディナーのディスコグラフィがいちおう載っていますが、作曲家のアルファベット順に、曲目とレコード(CD)番号だけをリストにした簡単なもので、録音年もソリストもわかりません。つまり、この場合、役に立たない。