Dunstable
Motets
The Hilliard Ensemble
CC33-3313
1982年録音。53分41秒。EMI(現Virgin)。国内盤の新譜CDが3300円だった時代に買った。ヒリアー指揮、ヒリヤード・アンサンブルによるダンスタブル(c.1390-1453)。ヒリヤード・アンサンブルのCDとしてわたしが特に気に入っているもの。
録音後20年以上経ったいま聴いても、このCDの魅力は少しも衰えていない。相変わらずみずみずしく、心の奥のほうにじんわりとしみ通っていく。じつに優しい音楽だ。有名なジョスカン作品集よりもこのダンスタブルのほうがよほどいいとわたしは思っているのだが、どうだろうか。
個人的なことをいうと、ホグウッドの『メサイア』で出会ったテナー、ポール・エリオットが出ている、ということで買ったのかもしれない。ここでのエリオットは出番が多く、この人ならではの甘く、澄んだ声をたっぷり聴かせてくれる。ひとりの歌手が、ある時は『メサイア』のソロを歌い、ある時はアンサンブルの一員としてアカペラを歌っている。そしてそのどちらもが素晴らしい美声なのだ。そのころ、本格的に歌い始めていたわたしにとって、これはかなり衝撃的だったのである。
参加している歌手は、カウンターテナーがデイビッド・ジェームズとアシュリー・スタッフォード、テナーがポール・エリオット、リー・ニクソン、ロジャーズ・カビィクランプ、バリトンがポール・ヒリアー、バスがマイケル・ジョージ。出番が多いのは、ヒリアーとエリオット、ニクソン。70年代に活動を開始し、80年代から90年代にかけて、いろいろな場所で活躍し続けた歌い手たちだ。
ダンスタブルは、CDのリリースそのものが少ないが、これは今なお代表盤として推せる。ながく記憶されるべき演奏である。
Motets
The Hilliard Ensemble
CC33-3313
1982年録音。53分41秒。EMI(現Virgin)。国内盤の新譜CDが3300円だった時代に買った。ヒリアー指揮、ヒリヤード・アンサンブルによるダンスタブル(c.1390-1453)。ヒリヤード・アンサンブルのCDとしてわたしが特に気に入っているもの。
録音後20年以上経ったいま聴いても、このCDの魅力は少しも衰えていない。相変わらずみずみずしく、心の奥のほうにじんわりとしみ通っていく。じつに優しい音楽だ。有名なジョスカン作品集よりもこのダンスタブルのほうがよほどいいとわたしは思っているのだが、どうだろうか。
個人的なことをいうと、ホグウッドの『メサイア』で出会ったテナー、ポール・エリオットが出ている、ということで買ったのかもしれない。ここでのエリオットは出番が多く、この人ならではの甘く、澄んだ声をたっぷり聴かせてくれる。ひとりの歌手が、ある時は『メサイア』のソロを歌い、ある時はアンサンブルの一員としてアカペラを歌っている。そしてそのどちらもが素晴らしい美声なのだ。そのころ、本格的に歌い始めていたわたしにとって、これはかなり衝撃的だったのである。
参加している歌手は、カウンターテナーがデイビッド・ジェームズとアシュリー・スタッフォード、テナーがポール・エリオット、リー・ニクソン、ロジャーズ・カビィクランプ、バリトンがポール・ヒリアー、バスがマイケル・ジョージ。出番が多いのは、ヒリアーとエリオット、ニクソン。70年代に活動を開始し、80年代から90年代にかけて、いろいろな場所で活躍し続けた歌い手たちだ。
ダンスタブルは、CDのリリースそのものが少ないが、これは今なお代表盤として推せる。ながく記憶されるべき演奏である。