歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ラウテン・カンパニー『ラッソ_世俗曲集』

2015年02月03日 | CD 中世・ルネサンス
Orlando di Lasso
Deutsche Lieder
Spägele, Landauer, Jochens, Herberich
Lautten Compagney
5011

1993年録音。54分59秒。CAPRICCIO。4人の歌い手がクレジットされているけれども、むしろ器楽中心のアルバムでした。歌い手はところどころ出てきて花を添える程度。四重唱は全24曲中、3曲のみ。肝腎の"Matona mia cara"が最後に演奏されているのですが、これが器楽のみなのにはマイッた…。ラッソの合唱曲が聴きたい人には勧められないなあ。

しかし全体として演奏の質は高いのですよ。捨てがたい魅力があると言っていい。器楽は総勢9人で、ビオラ・ダ・ガンバやリュートのみならずツィンクなどいろいろ出てきます。これがなかなか達者。渋めの演奏ながら、ドイツ・ルネサンスのシックなというか、重厚なというか、この国らしい音楽の魅力をしっかり楽しませてくれる。

それにしてもラッソ(ラッスス)の世俗曲を集めたアルバムってなかなか決定盤がない。以前コンチェルト・イタリアーノのを聴いたのですが、全然ダメだった。粗くて。このラウテン・カンパニー盤も、もうちょっと重唱で何曲か聴かせてほしかった。

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1 コメント

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お元気ですか? (衡山)
2015-09-09 16:20:10
お住いの県は今年何度も災害に見舞われたようですね。かつて入院もされていたとのことだし。仕事がお忙しいだけなのだろうとは思っていますが。ところで、物書堂のエディタがこれから出たらむしろ驚きますね。もうこの話してるのなんて私ぐらいでしょうね。それに私はhagoromoで十分ですもはや
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