Josquin
Missa Hercules Dux Ferrariae
A Sei Voci
Maîtrise Notre Dame de Paris
Les Saqueboutiers de Toulouse
Ensemble Labyrinthes
Bernard Fabre-Garrus
E8601
1996年録音。61分43秒。ASTRÉE。ジョスカンのCDでこれだけたっぷり器楽入りっていうのは初めて聴きました。合唱は児童合唱に成人男声。タリス・スコラーズのがジョスカンの音楽美のみを蒸留させたような演奏であるのに対して、このア・セイ・ボーチのはルネサンスという時代、フェラーラという風土のなかに音楽を位置づけようとする試みです。そしてそれは成功しています。
トラック1"Deus, in nomine tuo salvum me fac"、これモテットでしょうけど、いきなりインストゥルメンタルのみ。レ・サクブティエ・ドゥ・トゥールーズのおごそかな雰囲気ただよう見事なアンサンブル。次にヨハンネス・マルティーニという人の"Perfunde cœli rore"というモテット。合唱に器楽つき。これが7分20秒。それからグレゴリオ聖歌が歌われて、いよいよキリエ。それもまづサックバットやコルネットの序奏があってから合唱。そのあともア・カペラと器楽が綾織りのように織り重ねられてミサが進んでいきます。ジョスカンのミサの演奏というとア・カペラが当り前と思っているから、初めて聴いたら面食らうけど、じつに華やかで楽しめます。(ミサを楽しむ、って変ですか?)ミサの後、13分弱かかるモテット"Miserere Mei, Deus"その他も収録。
合唱はかなり厚みのある響きです。子どもの声が目立ちすぎず、下もしっかり人数がいて、どっしりと安定感があっていいです。オルガンはYasuko BOUVARDという人です。どういう人でしょうかね。
このア・セイ・ボーチの《ミサ・エルクレス》は同曲のみならずジョスカンのミサのCDとしてじつにユニーク。ヨーロッパ中世の絵巻物を広げて見ているよう。《ミサ・エルクレス・ドゥクス・フェラリエ》は最近に限っても(わたしは未聴ですが)ヒリヤード・アンサンブルのがあり、このア・セイ・ボーチがあり、さらにデ・ラビリント、ポメリウムと有力盤がいろいろリリースされています。今や《ミサ・パンジェ・リングァ》なみにメジャーな作品かもしれません。いや、わたしが知らなかっただけで昔から有名だったのかな。
Missa Hercules Dux Ferrariae
A Sei Voci
Maîtrise Notre Dame de Paris
Les Saqueboutiers de Toulouse
Ensemble Labyrinthes
Bernard Fabre-Garrus
E8601
1996年録音。61分43秒。ASTRÉE。ジョスカンのCDでこれだけたっぷり器楽入りっていうのは初めて聴きました。合唱は児童合唱に成人男声。タリス・スコラーズのがジョスカンの音楽美のみを蒸留させたような演奏であるのに対して、このア・セイ・ボーチのはルネサンスという時代、フェラーラという風土のなかに音楽を位置づけようとする試みです。そしてそれは成功しています。
トラック1"Deus, in nomine tuo salvum me fac"、これモテットでしょうけど、いきなりインストゥルメンタルのみ。レ・サクブティエ・ドゥ・トゥールーズのおごそかな雰囲気ただよう見事なアンサンブル。次にヨハンネス・マルティーニという人の"Perfunde cœli rore"というモテット。合唱に器楽つき。これが7分20秒。それからグレゴリオ聖歌が歌われて、いよいよキリエ。それもまづサックバットやコルネットの序奏があってから合唱。そのあともア・カペラと器楽が綾織りのように織り重ねられてミサが進んでいきます。ジョスカンのミサの演奏というとア・カペラが当り前と思っているから、初めて聴いたら面食らうけど、じつに華やかで楽しめます。(ミサを楽しむ、って変ですか?)ミサの後、13分弱かかるモテット"Miserere Mei, Deus"その他も収録。
合唱はかなり厚みのある響きです。子どもの声が目立ちすぎず、下もしっかり人数がいて、どっしりと安定感があっていいです。オルガンはYasuko BOUVARDという人です。どういう人でしょうかね。
このア・セイ・ボーチの《ミサ・エルクレス》は同曲のみならずジョスカンのミサのCDとしてじつにユニーク。ヨーロッパ中世の絵巻物を広げて見ているよう。《ミサ・エルクレス・ドゥクス・フェラリエ》は最近に限っても(わたしは未聴ですが)ヒリヤード・アンサンブルのがあり、このア・セイ・ボーチがあり、さらにデ・ラビリント、ポメリウムと有力盤がいろいろリリースされています。今や《ミサ・パンジェ・リングァ》なみにメジャーな作品かもしれません。いや、わたしが知らなかっただけで昔から有名だったのかな。