Handel
Messiah
Clift, Robbin, Fowler, Ledbetter
Boston Baroque
Martin Pearlman
CD-80322
1992年録音。62分41秒/69分01秒。TELARC。『メサイア』はいろいろ聴いてますけど、わたしの知ってるなかではもっともバランスのとれたいい演奏です。このCDはもっと知られていい。演奏している版は一般的なものです。
総じてアリアの速さが顕著。たとえば、"He was despised"を8分20秒で歌ってます。このテンポならダレずに聴ける。それでもぜんぜん早すぎない。ちょうどいい感じ。ピノック盤は、この曲13分台だもの。いかに名歌手フォン・オッターが歌ってるにしても、ありゃ聴いてるうちに寝ちゃいますよ。
ソリストは、メゾのキャサリン・ロビンだけはガーディナーの『メサイア』やピノックの『ベルシャザル』に出ているので知ってましたが、ほかの人ははじめて聴きました。ソプラノのカレン・クリフトはボーイソプラノっぽい雰囲気を買っての起用ですかね。ただちょっと線が細すぎるかなとも思いますけど。ロビンはガーディナー盤のほうがよかった。ここではちょっとくずれた歌い方になるところがあります。テナーのブルース・ファウラーもやや細い声ですが、わたしは不満を感じません。ビクター・レッドベターというバリトンは安定していて、声もいいし、すてきです。
面白いもんで合唱は、聞きなれたヨーロッパの団体とはやっぱり違います。コクがないと言えなくもない。いわく言い難いんですけどね、なんていうかこう、さっぱりしてるんですな。いや、ヘタぢゃありません。わたしは嫌いぢゃありません。テクニックはしっかりしていて、爽快、清涼。ただ、モンテベルディ合唱団とかタバナー合唱団とか、あるいはRIAS室内合唱団とか、ほかにもいろいろありますけど、とにかくヨーロッパの合唱団とはハッキリと声質が違います。
ボストン・バロックはアメリカを代表する古楽演奏団体で、マーティン・パールマンに率いられてテラークにかなりの数の録音がありますね。機会があったらほかのも聴いてみたいと思います。
Messiah
Clift, Robbin, Fowler, Ledbetter
Boston Baroque
Martin Pearlman
CD-80322
1992年録音。62分41秒/69分01秒。TELARC。『メサイア』はいろいろ聴いてますけど、わたしの知ってるなかではもっともバランスのとれたいい演奏です。このCDはもっと知られていい。演奏している版は一般的なものです。
総じてアリアの速さが顕著。たとえば、"He was despised"を8分20秒で歌ってます。このテンポならダレずに聴ける。それでもぜんぜん早すぎない。ちょうどいい感じ。ピノック盤は、この曲13分台だもの。いかに名歌手フォン・オッターが歌ってるにしても、ありゃ聴いてるうちに寝ちゃいますよ。
ソリストは、メゾのキャサリン・ロビンだけはガーディナーの『メサイア』やピノックの『ベルシャザル』に出ているので知ってましたが、ほかの人ははじめて聴きました。ソプラノのカレン・クリフトはボーイソプラノっぽい雰囲気を買っての起用ですかね。ただちょっと線が細すぎるかなとも思いますけど。ロビンはガーディナー盤のほうがよかった。ここではちょっとくずれた歌い方になるところがあります。テナーのブルース・ファウラーもやや細い声ですが、わたしは不満を感じません。ビクター・レッドベターというバリトンは安定していて、声もいいし、すてきです。
面白いもんで合唱は、聞きなれたヨーロッパの団体とはやっぱり違います。コクがないと言えなくもない。いわく言い難いんですけどね、なんていうかこう、さっぱりしてるんですな。いや、ヘタぢゃありません。わたしは嫌いぢゃありません。テクニックはしっかりしていて、爽快、清涼。ただ、モンテベルディ合唱団とかタバナー合唱団とか、あるいはRIAS室内合唱団とか、ほかにもいろいろありますけど、とにかくヨーロッパの合唱団とはハッキリと声質が違います。
ボストン・バロックはアメリカを代表する古楽演奏団体で、マーティン・パールマンに率いられてテラークにかなりの数の録音がありますね。機会があったらほかのも聴いてみたいと思います。