歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

イワタ宋朝体新がなProの顚末

2014年07月01日 | MacとPC
ええと、今年の春に、イワタの「I-OTF宋朝新がなPro」というフォントを導入したんですけどね。たとえばこちらの画面で使っているのがそれです。なかなかいいでしょ。

ところが、どうしたもんなんでしょうか。インストールしたはいいけれど、egword universal 2上でしばらく使えなかったんですわ。ええ、わたし、いまだにMountain Lionで、egword universal 2を使いつづけております結局。だって使いやすいんだもん。この前ためしにegword universal 2とPagesで、同じ内容の、写真をたくさん貼り付けた書類を作って保存してみたんですが、egwordのほうがだいぶ軽かったよ。まあそれはさておいてイワタですよ。フォントのインストール後、egword universal 2上で、フォントを「I-OTF宋朝新がなPro」に設定して何か打ち込もうとしたら、□(いわゆるトーフみたいなやつ)がひとつ画面に出てきて、何を打っても動かなかったの。ああ、いま思うと画面をキャプチャしとけばよかったですね。そのときは「あーやっちゃったな」と思いました。これはおそらくegword側の問題なのだろう、とすれば、開発が終わってる以上、どこに文句の言いようもない、と諦めの境地でした。あ、言い忘れましたが、Jeditでは、「I-OTF宋朝新がなPro」は最初からふつうに使えてました。

で、しばらく鬱々としてそのまま放っておいたのね。そして五月になって、Hagoromoをダウンロードして使ってみた。ためしに、しばらく忘れていた「I-OTF宋朝新がなPro」のことを思い出して、Hagoromoではどうかなと思って、どきどきしながらフォントを切り替えてみた。使えた。

それで恐る恐るegword universal 2でもういちどチャレンジしてみたら、これがなんの滞りもなく、ふつうに使えたんですわ。嬉しかった。

でもなあ、なんで、インストールしてすぐ使えなかったんだろう。タイマーとかついてて、しばらく時間がたたないと使えない、とかぢゃないのかな。一か月とか。でもほんとにそんな感じなんですよ。その間、Font Bookをいぢってみるとか、わたしも素人なりにこちょこちょと関係ありそうなところを触ってはみたんですけど、何がどうなって無事使えるようになったのか、さっぱり分からない。

これはもちろんイワタに問い合わせるべき問題なんでしょうが、現に今はふつうに使えているわけだから、イワタの人も困るだろうし、わたしも説明に窮する。

Hagoromo 1.0

2014年05月17日 | MacとPC
Artman21の日本語リッチテキストエディタHagoromoが、正規版のバージョン1.0となってApp Storeに登録されたので、早速購入しました。わたしのように正規版が出るまで待ってた人がこれで一斉にダウンロードして使いはじめると思います。Jeditが誠実にアップデートを重ねているように、HagoromoもOS X環境に置ける定番エディタとして一歩づつ進化していってほしいものです。

ただこの件について一つだけ気になるのは、Hagoromoの登場によって、物書堂の廣瀬さんがなにか救われたような気持ちになって、物書堂から出すと言っていたエディタの件を長らく放置していながら、かつ、もう出しませんという宣言もしない、という今の最悪な状態がずるずると続いてしまうことになるんぢゃないかということです。

MarinerWrite

2014年05月01日 | MacとPC
そう言えばMarinerWriteってどうなっているんだろうと思って久しぶりにMariner Softwareのサイトを訪れてみました。だれも知らないだろうけれど、MarinerWriteは、正式に日本語版が走り、なおかつ縦書きもできるMac用のワープロソフトなんですよ。わたしもかつて試用してみたことはあるのですが、当時はegword universal 2がまだ市場にあり、先行きの不安はなにもなくて、ただ興味本位にちょっとほかのワープロを触ってみたかっただけでした。

MarinerWriteの現行バージョンは3.9.2で、リリースされたのは2012年2月とのこと。え。2012年て、止まってるぢゃん。それでもわたしは試用版をダウンロードして、使ってみましたよ。うん。メニューも日本語で表示されるし、縦書き、ちゃんとできる。段組もできる。さすがにルビはないけど。でもねえ、重いです。もちろん環境によるんだろうけど、2010年2月で止まったにも拘わらずより軽快なegword universal 2を使っている身としては、このMarinerWriteの重さは、悲しかった。でも、どうしてもMacでMS Word以外の日本語ワープロソフトをお使いになりたい方は、お試しになったら? あなたの環境ならあんがいイケるかも。

なお、Mac用表計算ソフトのMarinerCalcのほうは、すでに製品のラインナップからは消えていました。Numbersに駆逐されてしまった模様。(ただしiOS向けの類似アプリはあり。)

Firefox 29.0

2014年04月30日 | MacとPC
Firefoxが29.0にバージョンアップして、更新したらインターフェイスがけっこう一新されちゃった。タブバーがとうとう最上部固定になって、全体に派手めなインターフェイスになっている。まあすぐに慣れるだろうけどね。Safariも昔に較べたら早くなって、たまに、もうSafari一本で行けるかも、と思う瞬間もあるとは言え、やはり立ち上がりの反応とか使い勝手のよさでFirefoxのほうが優っている。

ゆきつもどりつ

2014年02月11日 | MacとPC
ゆうべMavericksをダウンロードしてMacBook Proに入れてみたのですが、egword universal 2にやはり不具合発生。書類を開いたときモードバーとステータスバーが真っ黒になりました。使えないことはないのですが、気持ち悪い。聞いてはいたけど、実際に目の当たりにするとショックが大きい。

それできょうは、MacBook ProのOSを、いったん入れたMavericksからMountain Lionに戻す作業。上書きでMavericksに上げるのは一時間もかからないくらいだったけど、Time MachineのバックアップからMountain Lionに戻すのは、一日がかりの大ごと。ほっとけば勝手にやってくれるので手間はいらないんですけどね。Mavericksの游明朝体には未練があるし、マルチディスプレイの使い勝手もよくなっていましたが、egword universal 2の黒い帯を見るたびに気持ちが萎えてしまう。とにかくメインに使う環境はいましばらくMountain Lionのままにして、egwordとのお別れの仕方を、真剣に考えなければならない。

しかし実のところ、これから先わたしが作る縦書き文書に関しては、egwordなしでもなんとかなるのではないかとは思っています。これからはそんなに凝ったレイアウトのものは作らないと思うから。年賀状の裏面についてはやはり縦書きにしたいですが、これは最悪、宛名職人でも。それ以外はHagoromoのお世話になりたい。例の、Artman21のHagoromoは、β版の使用期限が今年の三月末だそうで、ということはそのころには正規版が出るのでしょう。期待しています。

だから問題は、わたしがこれまで仕事で作ってきたかなりの数のegword書類をどういうかたちで保存していくか、ということなんですわ。縦書きレイアウトで、図や画像を貼り込んでいる書類が多いので、それがegwordのレイアウトのまま見られるようにしたい。ひとつづつ開いてpdfにしていくしかないんでしょうが、長年使い込んだソフトウェアのお弔いというのは、せつない仕事ですなあ。

十二月のはがきづくり

2013年12月31日 | MacとPC
十二月は父の三回忌の法事の案内を往復葉書で出しました。Macで往復葉書の文面を作成して印刷するのははじめてだったので、ちゃんとできるか不安で鬱陶しかった。宛名職人は使い勝手がよくないので好きではなかったのですが、宛名職人のフォルダには往復葉書のテンプレートがあって、往復葉書が作れることはまあ保証済みだったので、この法事の案内については往信面も返信面も宛名職人でやろうと最初から決めていました。

それにしても往復葉書というのはめんどくさいですね。往信面とは言っても、送り先の宛名を書くその往信面の右半分は、返信葉書の裏面をレイアウトしなくちゃならんわけですからね。分かってる人には当たり前のことでしょうが、わたしのような粗忽者は、でき上がるまでハラハラしました。インターネットで見た文面の例を参考にさせてもらって、フォントはヒラギノ行書W4を使って、なんとか仕上げて十二月前半に発送しました。

宛名職人の使いにくさに閉口したので、年賀状のほうは、宛名面は葉書ABというフリーソフトを使わせてもらい、裏面はことしもegword universalでやっちゃった。葉書の宛名印刷のためのシェアウェアはMacでも数種あります。そのうちの二三はわたしも購入して使ってみたのですが、どれもこれも使いにくく、あるいは宛名面のレイアウトが醜悪で、けっきょく今年も、すでに開発の止まったフリーウェアである葉書ABのお世話になりました。これがもっとも直感的に使え、かつ、宛名面のレイアウトが美しい。印字位置の微調整も自在。

そしてこれを機にプリンタを買い替えました。以前からhpのプリンタのくっきり文字にあこがれていたので、はじめてhpにしました。ENVY 4500という複合機です。安い機種ですが、Macと無線でつなげられて、前面給排紙だし、デザインもよかったので。ただ前面給排紙なので葉書がそっくり返らないかそれだけが心配でしたが、往復葉書も、その後印刷した年賀葉書も、ぜんぜん問題なく仕上がりました。

目にするヒラギノ

2013年12月06日 | MacとPC
Lands' Endから送られてくるカタログは、ヒラギノ角ゴシックを使っている。これはよく嵌まっている。洗練されていて、センスのいい感じが出ている。ヒラギノがモダンな書体だという宣伝がうそではないのが分かる。

テレビでフジッコの善玉菌のチカラ、という健康食品のCMが流れていて、これにもヒラギノが使われている。明朝も角ゴも丸ゴも出てくるが、これはどうにも落ち着かない。違和感がぬぐえない。なんでだろう。ヒラギノは品がよくて、アクがないのだけど、通販の食品とは相性が悪いのかもしれない。フジッコは、フォントを小塚に変えてみたらどうか。(丸ゴはないけど。)

フォントの増強

2013年12月04日 | MacとPC
ただいま、Mac環境におけるフォントの増強に関心が向いています。明朝体や角ゴシック体については、いづれMavericksにしたら、ヒラギノ、小塚、游と、それぞれ三種類も使えるようになるので、このふたつについてはもうこれ以上増やす気は今のところありません。

丸ゴシック体の細いのが一つほしい。OS Xにはヒラギノ丸ゴシックのW4がもともと入っているけど、もっと細いのがほしい。ヒラギノ丸ゴシックのW2か、ヒラギノUD丸ゴのW3か、どちらかをダウンロード版で手に入れたいと思っていますが、どちらにするか決めかねている。

楷書体は、この前、ダウンロード版で買ったDF中楷書体を使っていくことにします。JIS2004字形でないのが引っかかるけど、これはよく調べないで買ったこっちが悪いんです。

行書体はヒラギノ行書。W4とW8が一つのパッケージに入っている。行書だけど読みやすいし、JIS90と2004と同梱だし、最高。

宋朝体については、「イワタ宋朝体新がな」を入れることにしました。むかし、わたしのお師匠たちがガリ版刷りで出していらした研究誌の書体に似ていて親近感が湧いたから。でもこれも、2004ではなくてJIS90字形なのですけどね。

あと、これも別に必要に迫られているわけではなく趣味なのですが、教科書体がほしい。でも、教科書体って、いろいろ出てはいるけど、いいのはそんなにないね。イワタ教科書体か、あるいはフォントワークスの「ユトリロ」か、または(教科書体ぢゃないけど)「クレー」にしようかなあと思います。クレーはNHKがテロップによく使っている。NHKは、同じくフォントワークスの筑紫書体を多用するから、その流れだろう。BS日テレの「小さな村の物語 イタリア」が使っている教科書体は、どこのだろう?

游明朝体

2013年11月29日 | MacとPC
何と。Mavericksにアップグレードすると、游明朝体のMとDB、游ゴシック体のMとBが、タダでついてくるんですと!

わたしはこれを聞いただけで、もう、Mavericksに上げたくなっちゃった。でもまだ我慢する。来年まで待つ。というのも、「宛名職人19」を使わないといけない予定があるからである。「宛名職人」は最新の20でないとMavericksには対応していないそうだ。だから今年中に往復葉書で法事の連絡をし終わってから、来年、折りを見てMavericksに上げて、游明朝を使ってみることとしよう。

Hagoromo

2013年11月23日 | MacとPC
Jeditを出しているArtman21が、Hagoromoという「日本語リッチテキストエディタ」を開発中だそうです。もうβ版が公開されています。わたしはこのソフトのこと、きょうまで知りませんでした。Artman21のサイトによると、Hagoromoは、「軽快な縦書き編集、原稿用紙モード、ルビ、縦中横、圏点など日本語編集に欠かせない機能を実現しています。」とのこと。わたしは原稿用紙には執着はないんですが、縦書き、ルビ、縦中横はぜひぜひほしい。Jeditには、OS 9以前の時代からずっとお世話になってます。まめにバージョンアップしてくれるので、安心感がある。物書堂のワープロがどうなるのか全然めどが立たないので、ずっと暗い気持ちになっていましたが、久しぶりに、すこし希望が見えてきました。