歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ヤーコプス『シャルパンティエ/プティ・モテ集』

2008年12月07日 | CD バロック
Charpentier
Salve Regina
Motets à voix seule & à deux voix
Concerto Vocale
René Jacobs
HMA1951149

1984年録音。59分07秒。HMF。ジュディス・ネルソン、ルネ・ヤーコプス、ウィリアム・クリスティ、ヤープ・テル-リンデン、コンラート・ユングヘーネル、ここまでは有名ですね、あとバイオリンがTrix Landolf、Kathrin Boppというふたりです。シャルパンティエのプティ・モテ、いいですなあ。しっとりと聴けますよ。地味だけど。全13トラック。

ネルソンて人はまあ言うたら「なんちゃってカークビー」とでも申しましょうか、いやほんとに、ピュアな感じの、いいソプラノですよ。実に清澄な声を響かせてくれます。カークビーよりもたしか年上のはずですけどね。後半の《Magdalena lugens, H.343》はおよそ10分半、次の《Egredimini filiae Sion, H.280》は5分弱の曲ですが、2曲つづけて、ネルソンがひとりで歌いきります。そしていっぽうのルネ・ヤーコプスですが、わたしは歌手としてのヤーコプスの声って苦手なんですけど、これはさほど抵抗感じませんでしたわ。ネルソンとの共演のおかげでアクが薄まるんでしょうか。

指揮はヤーコプスですが、クリスティをはじめとする器楽陣も、音楽を進めていく役割をしっかりと果たしていて、聴きごたえがあります。