おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

高齢者に優しい自走昇降式柿もぎ車

2016年12月08日 04時02分38秒 | 農業

写真1 自走式果樹作業台車(クレーン先端に作業台)で柿もぎの経営主(旦那様)


写真2 里山の段々畑に柿を植栽、いわば段々柿畑
     斜面急傾斜農道の上方で経営主(旦那様)が柿もぎ、下方で経営主妻(奥様)がシュモク切り、役割を分担


写真3 シュモク切りは奥様の担当。専用の鋏を使う。太い枝・シュモクは剪定鋏で切る


写真4 シュモク切り後の柿は大、中、小に分ける。大は1個あんぽ柿で販売

    

写真5(左) 竹の先端を割った伝統的柿もぎ具(自家製)
写真6(右) アルミ製柿もぎ具「のびのび枝切り」(市販)

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 あんぽ柿の里・五十沢(いさざわ・弊ブログ2016年12月04日
 柿畑は阿武隈川左岸堤防の両側だけでない
 里山の段々畑にも、谷筋にも柿畑
 
 里山の急傾斜面に刻まれる段々柿畑で柿もぎ・シュモク切りの高齢夫妻(上の写真)
 80歳を超える経営主(旦那様)
 シュモク切りの経営主妻(奥様)が次のようにご教示
   若い人がやっているのは少なくなった、勤めているから
   高齢になると脚立での柿もぎは危ない、疲れる
   そのため、自走式果樹作業台車(クレーン先端に作業台)を使う
   カネ・価格は高いけど、これがあるから柿もぎを、あんぽ柿を続けられる
 
   結婚時、1960年頃は養蚕、桑畑が多かった
   じょじょに段々柿畑を増やし、桃が入り、リンゴが入り、桑畑は無くなった
   桃畑は段々畑に残っている
 
   シュモク切りを終えた柿は、大、中、小に分け、1週間過ぎて剝く
   通院などいろいろ用事があり、柿剝きを直ぐできない
   柿むきは機械で行なう
   剝いた柿は、カキバセ・干し小屋で1ヵ月ほど干す
   出荷は12月15日頃から始まり、当家は12月20日頃から
   大に分けた柿は1個ずつ袋に入れて出荷

 ちなみに、柿もぎは次の道具や車を使う
  脚立、自走式果樹作業台車、剪定鋏、先割れ竹(写真5)、アルミ製長鋏(写真6)など

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年11月13日 撮影地:福島県伊達市


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