「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

「どろろ」の感想

2007年02月13日 | 映画
映画「どろろ」だが、どうしても見たくて、嫁を口説いて家族で見に行った。10日(土曜日)の夜の話だ。

宮崎の映画館は以前は宮崎の中心部のセントラル会館にまとまって有ったが、今は移動して、イオン・ショッピングモールの一角であり、私の家からは結構遠い。イオンが土・日はかなり込んでいるので日中は見たくないんだけど、夜ならまあ人も少ないだろうと出向いたのだったが、3連休の初日という事か、夜8時過ぎでも結構な車だ。

人気映画だと思ったのでチケットを手に入れられるか心配したが、さすがに夜9:25分開始の映画はさほどの入りではなかった。早めに買いに行ったが、指定席なんだけどほとんど空いていた。

まず感想だが、一言で言えば、がっかり。

ここで営業妨害する気はないので付け加えておくと、面白いシーンは盛りだくさんという感じ。

あまりにも期待して行ったせいだろう。終わった後に結構な脱力感。

最初からワイヤーアクションの見せ場があり、かなり期待した。そこから続々とこんなシーンが登場するのかと。
ところが、だんだん大人しい回想シーンがあり、仮面ライダーのような人気の無い場所でウルトラマンの怪獣のような妖怪との戦闘シーンがあったり、なんとなく主人公の「どろろ」とほぼ準主役の「百鬼丸」を恋愛方向に向ける雰囲気があったり、最後には次の映画を予感させるテロップが入ったり。

まず、登場人物の配役だけど、百鬼丸の妻夫木君はいいんだけど、「どろろ」の柴咲コウちゃんは如何なものか。
漫画では、まだ10歳ぐらいの女の子なので、そんな子役が良かったのではないだろうか。決してコウちゃんの演技が悪い事はないのだが。

登場する妖怪も結構不気味にリアルなものからウルトラマンを見ていた時ぐらいのレベルまで様々な感じ。グラフィック映像から着包みまで、という事かな。
とにかくがっかりしたり面白かったりの繰り返しなんだけど、どうも安定した精錬さに欠ける感じだ。

なんというか、きちんとまとめて何ががっかりなのか話せないんだけど、とにかくキャスト・ストーリー・ロケ地・特撮・ワイヤーアクション・そして最後に流れるミスチルの「フェイク」という曲もかっこよくて耳に残り、下の娘は翌日CDを買いに行ったぐらいなんだけど、すべてに手間暇がかけてある割りに、結局漫画の「どろろ」の趣旨というか、漫画を読んだ後の、言いようのない摩訶不思議な感情がこの映画には欠けているのだ。その代わりに、人情とか恋愛とか、とりあえず計り知れる部分を一生懸命演出しているようだ。

この感想は嫁も同じだったようで、言い捨てた言葉が「レンタル待てば良かった」って、映画館を出ての第一声がこれである。
私も自宅に戻り、Yahooの評価を見たが、似たような感想が多かった。

ちょっと主人公のお二人が最近いろんなテレビ番組に出て宣伝されるので、つい釣られて行ってしまったが、最初に評価を見てから行けばよかったかな。