「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

メジナとクロメジナ

2006年02月12日 | こだわりのメジナ
クロメジナと語って通じる釣師は少ないかもしれない。
写真がクロメジナであるが、メジナとどう違うのだろうか?
クロメジナの写真

一般的に釣人には「オナガ」と呼ばれる。恐らくオナガが一般的な名前だと思っている釣人も少なくはないだろう。

日本産メジナには「メジナ」「クロメジナ」「オキナメジナ」の3種があるが、中でも釣り対象魚としては「メジナ」「クロメジナ」が一般的である。オキナメジナについては時々まぐれで釣れる程度で宮崎だと(全国的には定かではないが)ウシグレと呼ばれ、変わったズングリしたメジナという感覚で区別されている。オキナメジナはまだ釣れた事がないので私のライブラリには収録写真がなく、ぜひ釣りたい1尾であるが、今日は「メジナ」「クロメジナ」を釣りの観点から語ってみたい。

メジナとクロメジナの違いだが、詳しい事は「WEBさかな図鑑」*ここで見分けろ より
メジナ vs クロメジナ

解説の通りだが、もっとも判りやすいのは鰓蓋後縁の黒い部分。これは小型ほどはっきり判る。大型だと全体が黒ずんでいて判りにくい場合が多い。
掲載の写真でも判りずらいが、クロメジナは比較的円形がしっかりしているというかシャープというか、丸身が強いという事と「オナガ」と呼ばれるとおり尾鰭の上部がスッと延びている。また鱗が比較的小さく見える。(変異も多いので決め手にはならない)
メジナの写真

おおむね私の場合はパッと見ただけで雰囲気で判る気がしているが、上の「メジナ」の写真で尾鰭部分を比較頂くと一目瞭然という感じだ。
メジナは釣れて直ぐに興奮班がでる。この興奮班も下の写真にわずかに残っているが釣れてすぐの状態は、割りと背鰭の左右に細長い丸い形で一定間隔に出ていて、しばらくすると体の全体に広がる。釣り上げてすぐには目立たない。
しかしクロメジナでは確認できない。

さて本題だが、
■メジナ(宮崎では「クロ」「グレ」)
太平洋側だと(宮崎だと)大きなものが産卵時期で3Kgにも達する。体調も50Cmを越すものが居るが、これは自慢できるサイズで、一般的に良型と呼ばれるものが40Cmオーバー。属にキロ級と呼ばれるものだ。

釣り場は宮崎の場合でも、潮(本流)の通しが良い場所とされるが、12月から3・4月ぐらいまで比較的に長い時期に産卵するようで、特に2月ぐらいにはお腹パンパンという魚も多い。
幼魚時期は磯場の溜りとか湾内で過ごし、だんだん沖に出る。成長すると自分の住処(岩場の下陰など)を作り、そこで生涯を過すとのことだが、私的には2パターンがあるんだろうなと思う。

マアジなどと一緒で、地付き型と回遊型だ。テトラなどに居ついているメジナは、夏でもその場で過しているようだが、冬時期に魚影が濃くなるのは磯場に食料である「岩海苔」を荒食いするために、日頃は沖で群れで動いているメジナが捕食のために寄ってきているんだろう。宮崎の釣人はこのような魚は魚体色がマリンブルーで美しく、「ワタリ」もしくは「ワタリメジナ」と呼ぶ。

ワタリは大きさが揃っていて群れであるため数が釣れる。また擦れてないのか比較的に簡単に釣れることが多い。つまり潮(本流)の通しが良い場所とは、このようなワタリメジナを呼び寄せ易いという事である。
しかし意外と大型メジナは意外なる場所で釣られているケースが多い。湾内であったり磯場でも淀みの場所だったりだ。基本的には磯場だともっとも魚影があるのは足元なんだけど、その辺には餌取魚もうじゃうじゃと言う訳で簡単には釣らせてくれない。そこはテクニック。

■クロメジナ(宮崎では一般的に「オナガ」)
宮崎でも南方(日南・串間)に多い。これが幼魚時代は餌取りとして私的にはガッカリする。釣れ出したら止まらない。25Cm程度までは相当なる群れで足元から沖まで凄い数。だけど大きくなると面白い。

クロメジナの大型こそ潮が通す沖瀬などでないと釣れず、船釣りなどでも対象魚となる。その引き味はメジナと比べても1.5倍ぐらいに感じる。つまり足が速いのだ。尾鰭などを比較するとメジナに比べても力強く感じる。
ウキの沈み方が全く違う。メジナはジワッと沈んでいく事が多いのに対してクロメジナはシューンと引き込む。シューンと引き込む魚としてはイスズミやニザダイなども同系統なので、強烈なるアタリでもあまり期待しないが、これがクロメジナの生息しそうな場所なら慎重になる。40Cm級だと磯上物用の竿だと手こずる。オナガを狙うならそれ相応の竿を準備するべきだろう。
メジナならハリスは口切れしないがクロメジナは切れる。口の脇が刃物上になっているせいだろう。だからタモに入れるまで油断できない。最後の最後に反転されて、ハリスが切れてしまった経験が3回ほどある。いずれも大物。つまりクロメジナは最後に気を抜かない事が勝利のポイントだ。
クロメジナは大きくなり、記録では80Cmと言うサイズもある。磯場で見かけたクロメジナはそこまでは無いにしても優に60Cmオーバー(5~6キロ)というものがある。右に左に走るし、最後まで抵抗する。

宮崎県日南の沖瀬である特級磯、水島ではクロメジナが狙える。高台から瀬際に見える撒餌に沸いてくる魚体にはとても興奮できる。あんなんが釣れたらこの竿は一発で折れるな・・って。私は1度水島で竿を折られているので、思いっきり引き上げる事ができない。対策用に竿も購入しているが、まだ狙えていない。

メジナを釣りたい気持ち

2006年01月03日 | こだわりのメジナ

なんか時間を持て余しているので、最近のメジナ釣りに対する見解について書いておこう。(かなっと)

メジナ釣りでもっともポピュラーな仕掛が「ウキフカセ」釣りである。フカセって一般的に言われているフカセとは「ふかせる」という事でありイメージとしては自然な潮の流れなどに任せ餌を送る仕掛と解釈できる。
つまりウキを使わずハリスに餌だけを付けて流す釣りがもっともなフカセ釣りという事であり、ウキを使うのは「ウキフカセ」。ウキ釣りとはどう違うのかと言われても難しいが、一般的にコマセ(撒餌)を使い、ドングリウキを利用した仕掛がフカセと言われている。定義から考えると実は全遊動の仕掛が「フカセ」釣りって言えるかも知れない。

師匠に言われたが、付餌と撒餌が同調している事がメジナが釣れる最大のポイントだという。時々まったく意外なつれ方をする事もあるが、同調できていればウキの浮力が多少狂ってきても釣れる。

本来メジナはまさに「上物」である。下から突き上げるように上昇して餌を喰い、すっと沈むが、その動作がウキに伝わる。撒餌はその動作の活性を高めるように打ち込む。もちろん集魚という意味もあるが、魚が付餌に対して違和感なく喰らうように撒餌を入れる事が数釣りにつながる。

って事は判ってるんだけど、抵抗がいかに少なくできるかも大事なんだけど、釣れないときは釣れない。魚は居るけど釣れない事もしばしばだ。
釣れないのは潮の悪さもある。魚は潮が流れが大事だ。水温もある。普段の水温が崩れるととたんに喰わなくなる。
だけどそれを克服すべく、とても繊細な仕掛がおおく研究開発されている。わずかでも口に餌を入れれば瞬く間にウキに反応し、ハリ掛かりよく、竿はその反応を手元にきっちりと送ってくれる。

季節としては冬のメジナが面白い。理由は2つ。
1つは時期的にメジナが美味しいことだ。宮崎では4~6月に産卵するメジナが今の時期は岸に寄って海苔などを荒食いし脂を蓄えるが、この脂が美味しいこと。
1つは邪魔な餌取り魚が少なくなること。水温が低くなるという事はメジナも活性が低くなるものの絶対的に他の魚が少なくなるのだ。

3月の状況(メジナ)

2005年03月09日 | こだわりのメジナ
3月のメジナ釣りはなかなか厳しいような簡単なような。

いろんな話が入ってくるが、この時期は魚が浮いてくる事も少なく、棚をかなり深く探って大型が数匹という事が多い。
しかし、ちょっと沖めのポイントではキロ前後が60匹釣れたなどという話も聞いたりする。

宮崎の磯場の情報だと

●宮崎県県南
串間は好調維持。南郷は水島はムラがあるが釣れる時は爆釣り。釣れなくても数引き。場所により尾長メジナの大型も釣れているようだ。大島の先端瀬もいずれも好調。

●宮崎県中央
堀切峠下なども好調。5~10匹程度600~キロ級が期待できるが、瀬の先端に出たい。野島も好調。ところが船フカセなどは低調。

●宮崎県北
美々津は大型2キロ前後が単発で釣れるようだ。門川は低調。土々呂・島野浦・北浦はまあまあという事。

とにかく日ムラがあるのが今の時期である。これは水温が影響しているんだろう。寒かったり暑かったりで魚も調整が厳しいのかもしれない。
荒れると水温は下がる(風呂をかき混ぜて冷やすのと一緒)。沖より瀬際も温度が低い。とにかく水温が安定しないから釣れないが、魚も何かをきっかけに喰いだす。
この時期に経験するのは釣れ出したら立て続けということだ。

メジナの内臓

2005年01月06日 | こだわりのメジナ
ちょっとグロな写真であるが・・・

この写真は釣りの師匠であるANさんから、昨日の晩メールで送られてきたものだ。
魚はメジナである。メジナの内臓写真なんだけど何が言いたいかっていうと、

すごい油なのである。

この魚はサイズが36Cmにしてキロオーバーだったそうだ。
私の釣った魚では38Cmでやっとキロ前後だからかなりの肥満児。写真の黄色い部分が卵だから、このお魚は女の子なんだけど、まだ産卵はちょっと先になりそうなサイズである。
それ以上に周囲の白い部分が油なのである。腹周りの身も油がまいている。
ANさんの話では、身を切ると油が付着してすんなり切れない状態だったそうだ。勿論美味かったらしい。

この魚はテトラに居ついている魚だと思われる。なぜにこんなに肥満になったかというと、あまり動きまわらなくても巻餌がいつもばら撒かれるから、努力せずに餌にありつける。

私が最近釣ったその場所のメジナも、ほとんど結構な油だった。
美味しいんだけど、胃にオキアミが沢山入っているのも見てるので、結局ばら撒いたオキアミを食べている感覚にもなる。

万能エサ・オキアミ効果!肥満魚の育成。
良し悪しだけどな・・・・

11月27日のメジナ

2004年12月05日 | こだわりのメジナ
先週(11月27日)にはキロサイズのメジナが2匹釣れた。46Cmと42Cm。
その前が4匹で、最近の釣行ではほぼ毎回キロ級が釣れている。メジナのキロ級って、狙い始めて1~2年は夢だったし、最近の好調はたまたまだけど、多少は魚との駆け引きに余裕ができだした。

でも、実際は先週の釣りは渋かった。釣れた魚は2匹だけで、それ以外の餌取りも全く釣れず、嬉しいような悲しいような。
まあ自己最高記録という事を考えると良かったということだ。

今年、キロ級メジナを何匹釣ったか定かでないが、7~8匹かも知れない。キロ級ってだいたい40Cm程度で45Cmあると1.5Kg程度の重量となる。個体差があるし、産卵期などで重量は変わるので長くても軽かったり重かったりだけど、とにかく釣れたら嬉しい。

メジナって尾鰭が白く見えるのが一般的かと思っていたが、先週の魚は尾鰭まで水の中でも真っ黒だった。だからイスズミじゃないかと思っていた。海は澄みきっていて底で餌を拾う姿も見えていたのだが、メジナに見えなかった。だけどなんとなく翻る姿がメジナとも見えた。ヒブダイもいるがかなり大きい。恐らく60Cm級・・・

見えている魚は釣れないというし、とくにメジナは警戒心が強い魚だから、釣れないと思っていたが、魚が付餌に食いつく姿が見えた。同時にウキがスッと入ったが直ぐに浮いた。これはウキの大きさが問題だと考え、所有するもっとも小さいウキに付け替えて望んだ。
このウキで2匹!。海は澄んでいるのに、ハリスは2号と太目だけど、ウキを変えただけで釣ることができた。釣れる条件とは色んな要素が含まれるけど、1匹だとまぐれで2匹だと条件を満たせた気がするので、満足だ。

メジナの知識

2004年09月24日 | こだわりのメジナ
メジナについての基礎知識は、以前にもお魚紹介で記載したが、再度復習にて。
※何度も書く事で自分の知識を固めちゃおうってわけさ。

日本産「スズキ目メジナ科」の魚は3種で、メジナ・クロメジナ・オキナメジナという種がある。
もっとも大型になるのがクロメジナで、この魚は別で紹介したいが、オキナメジナについては、まだ釣った事がない。(従って写真もない)

メジナは割りと岸に近い場所に生息し大きくなる魚だから、釣り対象魚として人気があるが、その人気の秘密は、最後の最後まで抵抗する根性と、食べてよし姿よしというところだが、一昨日も書いたように、思考で釣れるって事もある。魚が居ると仮定して、こんなウキの抵抗で喰う喰わない・このハリで喰う喰わない・誘ってみたり流してみたり、いろいろと考えてヒットしたら数釣りできるのだ。

メジナの大きさは、最大で60Cmにも達するようだが、40Cm・1Kgを超えると良型として釣れても満足できる。産卵は晩秋から春先まで割りと長くて、宮崎の洗濯岩などは格好の稚魚の住処となるが、成長につれて、岸の近くからちょっと沖目を行き来するようで大きくなると自分の住処をつくり定着するよう。外洋に接したテトラなどはもっとも適した住処なんだろう。

最近のメジナは美味しいという。昔はメジナは冬場の魚だったそうだ。メジナの食性だが、冬は動物性プランクトン・夏は海苔などの植物性で夏時期は磯臭くなる。しかし最近は釣りの餌がオキアミ主流という事もあり、食性が変化していると言われる。「寒グレ」っていう名があるほど冬場中心で狙われる魚ではあるんだけど。

メジナを釣るには撒餌が重要と言われるけど、私はさほど重要視してない。それより最初から魚が居る事が重要な気がしている。大きな魚ほど、身の危険度を知っているからいつも隠れ家の近くに居る気がする。そしてハリ掛かりしてもすぐに逃げ込む事ができるように構えている。だから釣り難いがその駆け引きも面白い。

写真のメジナは先週18日に釣れたもの。(41.5Cm)

メジナへの思い・2

2004年09月23日 | こだわりのメジナ
メジナという呼び名を意識したのは最近の事で、釣り人には「グレ」という名が通っているだろう。でも「グレ」は主に関西を中心に呼ばれる呼び名で、これは釣り本の影響と思われる。
宮崎では「クロ」とも呼ぶが、だんだんこの表現は廃れていってるようだ。最近はメジナでも問題なく会話できるようになった。

グレを意識したのは高校生時代で、当時、週刊釣りサンデー社から発刊された書物に「○○のすべて」というシリーズがあり、これを集めるのが楽しくて、その中に「グレのすべて」という本があった。内容はあまり覚えていない。

社会人となり、しばらくは釣りから離れていたが、再開したきっかけは友達の影響で、これが近場の磯・上物釣り。最初は10~20Cm程度のコッパしか釣れず、いつしか大物を釣りたいと思うようになった。

キロ級のメジナって釣りを開始して1年ほどは、無理なんじゃないかと思ってしまった。釣りに行くと1回2回は大きな魚の引きがあるものの、ハリ外れしたり糸が切れたりの繰り返し。
船のフカセ釣りにて、初めてキロ級を釣ったのが釣り暦2年目にてやっとだった。

写真は2回めの船フカセの釣果です。初のキロ級メジナを釣ってから約2週間のうちに、またも数匹のキロメジナ。船って案外簡単に釣れるもんだと思ったけど、実は場所が良かったんだよね。釣れて行ってもらった方が常連・上級者だったし。

メジナへの思い

2004年09月22日 | こだわりのメジナ
磯上物釣り師は2手に別れる。メジナ狙いかチヌ狙い。

でも磯場だと圧倒的にメジナを狙う人が多いだろう。(注:宮崎では)ただし、季節により釣り対象魚を変える人も多い。私もその1人だ。釣れる魚を釣れる時期に釣る。

釣りはジャンルが広く、仕掛も様々で、始めた頃は一生懸命に釣り本を読みあさり、理論ばかりが気になっていたが、今は感覚的にこんな感じならいいかな?などと思考し、道具はそれに見合うものを探したりしている。

釣りは場所(条件)がもっとも重要で、その次にテクニックかも知れない。
そんな釣りの中でも、もっとも今はまっているのがメジナ狙いだ。

何が面白いかというと、思考で釣れる魚だからかもしれない。魚との駆け引きが楽しく、ああでもない・こうでもないと仕掛を工夫することで釣れだすのだ。外れると全く釣れない。
基準は40Cm・1キロオーバーが釣れると嬉しいのだが、30Cmクラスで充分楽しめる。
ちなみに私は長寸に拘りたいと思っている。重量は季節(産卵など)により増えたり減ったりするが、長さは魚の成長の証。

トーナメントでもメジナは対象魚として、特に盛んだ。また道具もピンからキリまで。
私は中級仕様にも拘っている。いいもんがいいに決まっているが、竿などは出来れば安くて良いものにしたい。今もっとも使っているのが「ダイワ製・大島・波涛」これは値ごろ感があり、扱い易い。いい竿ほど軽いけど、折れたら修理も高いもんね。

写真は初のキロオーバーのメジナで2000年12月24日に釣ったものだ。実は船からのフカセ釣りで釣ったもので、極めて岸に近い場所で釣れた。
2匹はキロ級なんだけど内1匹は大きかった。(サイズは正確に記録してないけど43Cm程度だったと思う)これをきっかけにキロ級をボツボツ釣り上げる事ができるようになったのだ。