「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

喜界島・備忘録その6「3日め続き」

2010年05月26日 | 旅行

沖堤から戻った後、デジカメが壊れた事によって思い出した一眼レフの存在。
私はこの旅行で2台のデジカメを持っていっていたのだ。そうだそうだ。

そんな訳で、この一眼レフの活用しなきゃ・・と、がほーさんが持ち込まれていた写真の原付(原動機付き自転車)を借り、カメラを首に吊って島巡りすることにした。他のメンバーも各々自由行動。

目的の場所もないのだが、島の名所案内のパンフレットを見て、「がじゅまる巨木」と書かれた場所を目指す。
思えば原付もかなり久しぶりで気持ちいい。私は高校時代から自宅を作る30歳まで15年近く乗っていたので運転は問題ないのだが、それから更に10年以上は、まったく自転車を含む2輪というものに触れてなかったかも。最初はちょっと怖い感じ。
まあしかし、体が覚えているもんで、そこは軽く克服して、あとは気持ちよく走った。

なんとなく写した写真は以下の通り。がじゅまる巨木は後で知った事だが、もののけ姫の森のモデルになったんだそうだ。

写真だとそのスケールが不明瞭な感じだが、現場に行くとその存在感には圧倒された。感動したけど伝える言葉もない。他のメンバーは見ていないこの景色だが、ちょっと自分だけ得した気分。
その後、山道を通って帰路につくと途中にキジの姿。昔は私の田舎でも良く見たけど、ちょっと珍しいな。

それから空港横にあるスギラビーチに行ってみた。島の方々の憩いの場所のようだ。





約1時間半ぐらいの個人行動。
そして参加者のsfcさんの飛行機の時間も迫り、皆でお見送り。

さすがに夜は連日の生ものとお酒のせいか、JUNさんはテンションも低かったが、ビールが入ったらいつもの状態である。土産用に調達していたお酒も犠牲になる。
この日のメインデッシュはMARI-Jさんが釣られたタキベラの刺身に、2日連続のオニダルマオコゼ・アマミスズメダイの唐揚げ。とにかく不味いというものがない。

私は前日の飲み会では話だすと途中で詰まって、それからがとても長いという状態だったそうだ。その事を茶化される。記憶がないほど飲んだ時の自分って怖いな。
その日は飲み過ぎないように注意しながらも、結局、黒糖焼酎「れんと」の餌食になってしまった。
ちなみにこの「れんと」だが、音響熟成と書いてある。つまり音楽を聞かせながら熟成させるそうで、まろやかになる効果があるそうだ。異常に飲みやすく、ついつい酔いが回ってしまう。

喜界島・備忘録その6「3日め」

2010年05月25日 | 旅行

前日飲み会が盛り上がった3日目。前夜途中から記憶がない。いつの間に寝たんだろう。
そう言えば途中から夜釣りに出かけたMARI-Jさんの様子を見ようと港に1人でフラフラと歩いていったような記憶がある。その後の記憶がないのだが、ともかくちゃんとベッドに寝てたので良しとしよう。
別宿に泊まっていたsfcさんは、上着が無くなっていたんだそうで、恐らく宿に戻る途中で落としたらしい。ただ戻る記憶がないんだとか。恐るべし「れんと」※恐ろしく飲みやすい黒糖焼酎・・・・

そして3日目は写真の沖堤防に渡った。
sfcさんは船に乗り込んだ途端にギブアップ宣言。前日のツケが回ったらしい。MSさんは沖堤の釣りよりもタイトプールへの執着があるようで、2名を残して船で渡った。
私も微妙に気分は悪いのだが、とりあえず期待感も強いし、ここは我慢。

さすがに沖堤だと足場が高い。先客があり覗きこむと、大物狙いのブッコミ釣りとサビキの仕掛け。大物はまだ上がってなかったけど、アマミスズメダイと言う魚を沢山釣り上げられていて、これがかなり美味しいんだそうだ。がほーさんの話では結構高値取引されているよう。
海面を覗きこむと、大きなサメの姿も見える。
この釣り場は、釣り上げる途中にサメに襲われる事が多いそうで、早巻きが必要なんだそうだ。
早速各々の仕掛けを作って釣りを開始する。がほーさんの仕掛けが面白そうで、サビキですぐに釣り上がった「オジサン」※ヒメジ科を餌にしてブッコミだ。なんと乾電池がオモリだ。竿を持っていかれないように紐で止めてある。

深さがあるとのことで私はサビキ1本で釣る。ここでも仕掛けが貧弱な事を後悔したが、とりあえず持っている道具で対応。

底はかなり深いようで10~15m程度はありそうだ。そして底にはテトラの穴もあるようで、いつまでも底が取れないまま根掛りしたり、突然引き込んでブスンと切られてしまう。
表面には大物サンノジ※ニザダイが沸いてきた。

その後要領を得て、何らかんらと釣れ始めた。「イチモンジブダイ」「スジブダイ」「シマタレクチベラ」「アカマツカサ」「アマミスズメダイ」「オジサン」など。
これらはほとんど宮崎では釣れない魚達であり、期待通りの釣果には大満足だ。

スタートから1時間程度は面白かったのだが、だんだん潮が緩んできたのか反応が悪くなった。そんな中で、MARI-Jさんの快挙。がほーさんから指南を受けたブッコミ仕掛けにて、大物タキベラを釣り上げる(↓)

タキベラという名も初なんだけど、写真のように獰猛な肉食魚と言う感じ。餌はオジサン生餌だ。赤い姿の魚は総じて美味しいと思っているのだが、この魚もこの日のメインデッシュとなった。刺身で食べたのだが、星4つと言う感じ。私の感覚ではマアジより美味しい。
ちなみにサイズは56Cmで3Kg弱。こんな大型魚がうようよしている喜界島も恐るべし。

ところで事件。

風も強かったこの日、写真撮影用に準備してあったホワイトボードが吹き飛ばされ海に落ちそう。その様子を見て私が叫んだのだが、それを追いかけてユッケ君が突っ込んだ。
海に落ちそうな勢いであり危ない!その危機は逃れたのだが「ああっ!」と叫ぶ。
胸ポケットに入れていた電子機器が落ちてしまったようだ。最初はデジカメだと言っていたが、チェックすると携帯電話だったらしい。しばらく落ち込む。

ここでも頼りになるがほーさん。
沖に潜り漁で出ている島の仲間に連絡して、漁の帰りに拾ってもらえる事になった。
とはいえ、水深はかなりあるし、サメはいるし、テトラ穴もあるので容易ではなさそうだったが、1時間後ぐらいに来られ、2名で探索の結果、2~3分後には見つかった。

当然ながら携帯は壊れたが、電話番号など記録されているチップはその後復帰したよう。良かった。
そんな事件にて無きものにされた私の小さな事件(私には大事)がある。そのちょい後に気が付いたのだが、デジカメの液晶が割れている・・・^_^;
とりあえずファインダー越しに写せるけど調整もできない。

まあそんな事は携帯が海に落ちたユッケ君に比べると、小声でぐちぐち伝えるしかないのである。誰も相手にしてくれない状況(^^ゞ

喜界島・備忘録その5「2日め」

2010年05月20日 | 旅行

活動開始はAM8時ぐらいで、前日ちょっと飲み過ぎた感がある私の体調は微妙な気だるさ。シャワーを浴びようと自分の建屋に設置してある風呂で、裸になってお湯を出そうとするが全然熱湯が出ない。しかたなく水を浴び、寒い思いをしながら風呂入口付近を見たら、ボイラーの電源らしきスイッチがある。これを入れないと熱くならないのを知ってショックを受けた2日めのスタートだった。

AM8時半頃にがほーさんが迎えに来られ、皆、釣り具は軽トラックに積み込み、メンバーはタクシーに乗り込んで約15分程度の、写真の中里遊歩道(通称タンニャミ)という場所での磯釣り。
遊歩道入口付近は最近整備されたようで、景色も設備もなかなかだ。喜界島はチョウチョの島でもある。この入口付近では種類は不明だがチョウの乱舞を見ることができた。チョウは宿でも民家でも見る事ができ、なぜにこんなに多いのかを考えると、琉球諸島では一般的なハイビスカスを筆頭に美しい花々も多い。魚ではなく花探索・チョウ探索でも充分楽しめそうだ。オオゴマダラ蝶という大型のチョウも居る事が有名なようだが、どれがなんだかというのは私には区別できなかった。

タンニャミの磯場は、前日の湾磯場より更に岩が切り立っていて危ない。手もつけない感じでコケないように神経を尖らせる事で疲れるが、釣り場は多く、ちょっと岩先だとドン深なよう。海の色も底が見えず、手前の浅瀬から奥の暗さのグラデーションが魅力的というか、吸い込まれるような暗さには恐怖感も沸く。
地元の釣り人がポイントと聞く場所を埋め尽くしているので、しかたなく場所を開拓しながらの釣りだったが、ここでは「ヤマブキベラ」「モンガラカワハギ」の2匹のみ。これは宮崎でも普通に釣れる魚。近くで釣っていたsfcさんはさすがに場を知り尽くし、大き目のオキナメジナを上げていた。私はこのオキナメジナは釣りたくてしょうがない魚なのだが宮崎では数が少ない。あまり経験がないルアー(ワーム仕様)でもチャレンジしたが、何度か魚信も感じるもハリ掛かりしない。最後にはタイトプールで魚掬い。ギンポの仲間が多いが、集中したら何種か確保できたかも知れないけど、どうもそんな気分でもない。

昼を過ぎる頃には皆の状況が気になりだして、釣りも強制終了。
もし自分1人なら、これからが本番というか、ちょうど干潮時間帯にもなって、磯の先端にて釣り安い感じなのだが、考えるに昼飯も持ってないし、JUNさんは遊歩道付近で寝てるし、まあ多分、皆同じように考えているだろうと思ったが、さすがにその辺の空気読みはさすがで、ほぼ全員、打ち合わせもしてないのに集まってきた。そしてこの魅惑的な磯場から撤収。

昼は宿に戻り、前日の残りや味噌汁で昼食をとったあとは前日釣った湾磯の更に奥地の空港の横の磯場に行く。
またまた磯場を歩くのがちょっと億劫な感じだったが、波が駆け上がってくる雰囲気も微妙で竿の準備も迷ったあげく、磯遊びに変更。
食べられる貝はないかと大粒のものを拾うと、それは危険だとか、大学院メンバーに指摘され、これも断念。
釣りをしていた地元の方と思われるおじいさんにスカリの中を見せてもらうと、結構大漁で面白い魚がいる。そこでこの魚の写真を写させてもらう事にした。ブダイの仲間が多いがモンガラなども食材として入れてあり、がほーさんもしかりだが、ここでは毒魚でなければ何でも食材なんだなと思った。

そしてこの日のメインの出来事。

磯場でほどほどに遊び、皆が撤収モードで集まったが、MSさんが手網の中に大きな、変な物体を掲げている。(↓)

これって・・・魚??

私以外のメンバーが皆興奮していて(私もその大きさに興奮はしていたのだが)、当然という感じで「オニダルマオコゼ」と語る。
この魚はとても危険なんだそうで、背鰭の棘条に刺さると猛毒があり死に至る事もあるとのこと。喜界島でも年に2~3名犠牲になるそうだ。砂泥中に体を半分ぐらい埋め、捕食は目の前を通る小魚などをパクッと咥えるらしい。
岩に擬態していてとにかく判りにくいので、夏の海水浴シーズンの前には高校生がこの魚の駆除をするらしいが、知らずに裸足で浜辺などを歩く事がいかに危険かという事だ。
熱帯域に多いようなので、今後機会があっても素足禁止だな。

この魚、なんとMSさんは当然そんな知識を持っているにも関わらず、果敢に周囲の砂を素手で掘り起こして捕えたそうで、なんという眼力というか怖いもの知らずというべきなのか、感動に値する。そしてこの魚は、重量を量ったら何と3Kgもあり、沖縄の市場でキロ1万の高値の魚だという話だから3万円の価値。
なぜにそんなに高いかというと、超美味なのだ。当然ながら、この日のメインデッシュとなる(↓)

この唐揚げ・・・過去に食べた揚げ物の中でも最高級というか、どんな高級店でも食べた事がないというほどだった。トラフグも美味しいけど、それを上回る旨味。
ちなみにそんな毒魚をどのように調理するかというと、まずは生きたままのその魚にグラグラの熱湯をかける。すると猛毒も分解されて危険性もなくなり、表面の薄皮も向けて、普通にさばく事ができる。がほーさんのその作業工程を見ていて、これまた感動していた。

とても珍しい魚だと思っていたけど、なんと翌日もMSさんは捕えてきた。つまり2日間、この美味なる魚を堪能できたわけだ。がほーさんに、そんなに簡単に見つかるのかと聞くと、そんな事はなく、やはりMSさんの捕獲能力の凄さだ。

ところでこの日、実は本来メインデッシュとなるべき食材もあった。がほーさんが提供してくれたソデイカだ。(↓)

体調が1.5m程度にもなる大型イカだが、大きくても刺身でかなり美味しい。写真のような身厚なので、半分にスライスして、表面の固い分、内側の柔らかい部分の2つの食感を味わえるわけだ。これまた感動に値する美味さ。

この夜は評判を聞いて購入した黒糖焼酎「れんと」(※喜界島産ではない)も加わり、食材の良さと美味しい酒、そして翌日皆より1日早く引き上げられるsfcさんのマシンガントークで大いに盛り上がった事は言うまでもない。

喜界島・備忘録その4「初日の続き」

2010年05月19日 | 旅行

写真は大物と格闘するMARI-Jさんの姿!

初日のエピソードというかハプニングと言うとこの写真に尽きるのだが、格闘しているのは、「海ガメ」なのである。どうもルアーに引っ掛かったらしく湾内から沖に向け動くカメの力に翻弄されているのだが格闘10分程度、最後にはラインブレイクし、終了。
カメは私も1度かけた事があるが、到底力では及ばない。結末は見えていたのが、この様子を見ているのはとても楽しかった。
ちなみにがほーさんの話では湾内に2匹のカメがいつもいるんだそうで、その内の1匹は片腕なんだそうだ。

初日の昼は各々が釣り座を変えて、私とMARI-Jさんは2人で湾内の突堤先端で釣っていたけど、潮の満ち引き(この時は引き)で動きが早く、釣りは決して簡単でもなかったが、魚影には終始驚かされていた。大物が続々と現れる。サバヒーと思われる大きな魚の群れも見えるが、これも喜界島ならではだと思う。釣ってみたいと思考錯誤してたけど、まあ見える魚は難しい。

目の前を1槽の船が通ると、そこには運転のがほーさんと、後ろにsfcさん・ユッケ君も。(↓)

その時は「ずるい!」なんて心で叫んでいたが、いろんな海遊びを演出してくれるがほーさんには今更ながら感謝である。船からは簡単な釣りはしたようだが、その時は釣れなかったようだ。

だんだん皆が我々の釣座に集まってきて、最後にはここで皆で竿出ししていた。結果的には昨日記載のような魚が釣れて、入れ喰いでもないけど楽しかった。

そして夕食の準備。
がほーさんが準備してくれていた「ナンヨウブダイ?」だったと思うけど、これをその日のメインディシュとし、それ以外は皆で再度Aコープに行き、米・調味料・野菜そして忘れてならぬビール缶など、とりあえずその夜を過ごすための調達。まとめて払い、最終日に割り勘したけど全行程での1人あたりの出費は4000円程度に収まった。計算したら案外安い事にびっくり。つまり1日~4日夜までの食事の経費と宿代で1万で済んだ。思えば飲み屋にも行ってないし、行けば1~2件でこのぐらいの出費はあるだろう。

夜は男の手料理で、まあビールがあってツマミがあれば良しと言う事で、楽しい話題もツマミになる。ナンヨウブダイの刺身もかなり美味。
前日からの行程の疲労感もあり、その夜は割と早めに就寝。

ところで参加者の紹介だが、私が幹事的な役割。

でも実際の中心人物はJUNさん。
宮崎在住で、この企画についても私の背をポンと押してくれたWEB魚図鑑の元締め人だ。飲んだら実力を発揮し、かなり楽しい話題で盛り上げてくれる。釣り場ではなぜかほとんど寝ている。今回、「伝説の釣り人」という称号を私が勝手につけてしまった。めったに竿が出ないから(^^ゞ

ユッケ君はWEB魚図鑑には高校生時代から出入りしていて、今は同定人の中心人物で、○京大学の大学院生。WEB魚図鑑の広報的役割もしてくれていて、直近ではテレビ東京の釣り企画の番組で、「さかなくん」の代役として芸能人を相手に魚の同定役で芸能界デビュー?

むらにぃさんはユッケ君の先輩で、○洋大学大学院生。ハゼの研究者だがルアーマンであり、自作ルアーも作っている。私的にはルアーは釣れない道具と思っているけど、今回も並みならぬ手腕でいろんな魚を上げていた。ルアーは得意だが女性は釣り上げるのが苦手?そんな話題で盛り上がった。

MARI-Jさんは今回初参加の東京の社会人。今回は釣り部門で大活躍。私の場合はオフ会とは飲みが中心で時々釣りというスタンスだが、MARI-Jさんは100%釣り!という覚悟だったようだ。飲みをセーブしながら夜通しの釣りなどと、恐ろしいほどのパフォーマンスで皆を驚かせていた。聞けば、離島には良く行かれるようで、宿も取らずに夜通しで釣りされる事は多いようだ。

MSさんはWEB魚図鑑において、現在もっとも活躍しているスタッフで、その同定能力と知識において(記憶というべきか)皆を驚かせた。日本産全魚種4000匹と特徴が頭に入っているのかと思わせるような発言の数々。現在は高校で研究員として活動しているが、正直その知識は他を圧倒し、またすぐに裸になってタイトプールで魚と格闘している姿は微妙に「山下清」を思わせるような・・・(^^ゞ
でも、その集中力は尋常ではない。休憩もない。こんな人が来世にも名を残すタイプではなかろうかと思う。

sfcさんは、実は仕事仲間でもある。何がしかのきっかけで、WEB魚図鑑という共通キーワードが出て、お互い出入りしている事を知り、世間は狭いと思った。
全国を回る営業マンであるが「はまちゃん」でもある。いつも手荷物に短竿を忍ばせ、間があれば釣りをしているという。沖縄で、スーツ姿で釣りをしていたら、自殺者と間違われ警察に諭された事もあるとか。飲んでも場を沸かせ楽しく、釣りに関するマニアックな情報引き出しも多くて愉快。

最後にがほーさんは現地の参加者で、sfcさんがWEB魚図鑑に巻き込んだそうだ。それこそスーツ姿の変な釣り人sfcさんを見て、声掛けしてしまった結果、釣られてしまったらしい(^^ゞ
鹿児島のテレビ局の喜界島特派員をされていて、行く場所毎に声を掛けられるのは人徳というか喜界島名士と言えるのかも。なぜか関わる現地の人が「社長!」と言われるので、なぜ社長なのかと尋ねたら、島社長だから・・と変な回答。???なんなんだろうこの器。
とにかく大らかで終始気配り・もてなしして頂いた。もう感謝の雨アラレである。
また見た目も海人(うみんちゅ)という感じで男前。髪は海焼けらしい白髪で、逆に肌は黒く、逆三角形らしいスリムな体形にカジュアルな容姿。いくらでも褒めたい場所がある人だが、とにかく喜界島が楽しかったのはがほーさんのお陰。

そんなメンバーでの楽しい日々。

喜界島・備忘録その3「初日」

2010年05月18日 | 旅行

5月1日、実質の初日だ。前日朝6時から活動はしているのだが、フェリーを降り、喜界島に足を踏み入れた日というわけだ。

フェリー乗り場から宿は歩いて行ける。
喜界島の中心地というと、このフェリー乗り場と空港が約3Kmの範囲にあり、その間に集落があるのだが、この辺の呼び名が「湾」で、もっとも人家が多そうだ。宿も飲食品店なども集まっているので、この周囲で宿探しをネットでもしていたが、喜界島常連のsfcさんが常宿とされている「ホテル林」がアクセスも良さそうで料金も手頃だった。

更には写真のホテル林別館はネット上には情報も少ないけど、素泊まりだと2000円・朝食付きでも2500円と格安で、この料金はsfcさんが交渉してくれたものか、現地のがほーさんのお力なのか定かではないが、初日の朝から荷物を運び込んで、最終日の夜10時まで居座っていたにもかかわらず、料金は3泊分の6000円。実質5日分取られても文句も言えない状態だったけど、支払いの際も宿の奥さんがとても良心的に対応して頂いて、金銭的にとても助かった。

まずは宿ということで、写真は到着してすぐに写したものだけど、まだ明け方の6時過ぎぐらいだと思う。
宿までは歩いて20分弱だったけど、がほーさんがフェリー乗り場に軽トラックを準備してくれていて、荷物はすべて運んで頂いたので気楽。その後も釣りの度に軽トラックで運搬して頂いて、思えば釣り場の手配など一切こちらで考えなくてもプランを立てて頂いており、最終日に飲み会の席で言われた「島の客には最高のもてなしをする」と言う事を実践して頂いていた。

宿は決して広いものではなく、3棟が集まった、民家を買い上げたような建物だが、内2棟はかなり狭い。1棟がしっかりとした炊事場と広間があって、基本的にはそこが居場所となり、狭い2棟は寝るだけの場所。清潔感は微妙だけど、釣りであれば車でもテントでも恐らく問題なく眠れるメンバーだと思うので、布団がしっかりある環境なら極楽というもんだ。

荷物を置くと、早速釣り準備だ。この宿から湾口(漁港)まで歩いて10分弱で、釣り具店もすぐ近くにあるが、まずは餌の調達ということで行ってみたら、想像以上に充実していて、びっくりするような大仕掛けも置いてある。オキアミや集魚剤も充実していて、島といえどもこの辺の文化には差が無い事を感じた。実はもっと原始的なイメージをしていたのだが、以前、石垣島の釣りの際は、餌はイワシの身が中心で撒餌もしなかった。そんな釣りになると思っていたけど、恐らく宮崎の釣法と基本変わらないと悟る。
ただ、大仕掛けについては大物が上がる事を示唆していて、今回の釣行の際も、そんな大物が潜んでいる事を何度か垣間見た。

最初に行った釣場は、歩いて20分程度の湾の、向って左脇の浅い磯場。ここで初日午前中を過ごした。
実は釣りについては、正直気合いや期待というものがなく、終日防波堤でのんびり釣りというイメージだった。そのため磯靴などは持っていかず(荷物を少なくするためでもあるが)、竿やリールも小物用という感じで準備したのだが、まずがほーさんに「喜界の磯をなめてる」と言われた。sfcさんも磯足袋を準備している。その理由はこの磯場で判ったけど、隆起サンゴ礁のこの島は、岩場だと表面の凸凹が細かく激しい。場所によっては尖っているので靴に穴があきそうな感じだ。当然痛いし危険な香りがする。

各々が自分流の仕掛けを作って開始したが、私はしばらくは釣り場を眺め、何をしようか迷っていた。JUNさんに至っては全く釣りをする気配もない。どうも釣りのイメージが膨らまないという事だ。
それでも常連のsfcさんがすぐに「カンムリベラ」の若魚(20Cm程度)を釣り上げ周囲が沸く。この辺の魚も一般釣り人グループであれば変な外道で終わってしまうのかも知れないが、このメンバーだと釣れた1匹で相当盛り上がる。
正直私はこのメンバーの中ではまったく無知な方で、天才的な知識を持つMSさんや、研究者でもあるむらにぃさん・ユッケ君の手にかかると、魚の同定は図鑑などなくてもほぼ一発回答。カンムリベラについても難なく魚名で盛り上がったが、このマイナーな魚も、私はとりあえず会話に付いて行く事ができた。以前成魚で60Cm程度のものを釣った事があり、その真っ黒な魚体が印象的な魚だが、幼魚の頃にはその名の由来だと思われるけど、カンムリのように鮮やかな模様がある可愛らしい魚で、幼魚・若魚・成魚ではとても同一だと思えない魚の代表種だ。

そしてこの会話ができる喜びというのがこのオフ会の醍醐味で、知らなければ教えてもらえるし、知っていれば会話も弾む。

この釣り場は干潮だと瀬の先に出て期待ができる釣果も得られるようだが、我々が行った時間帯はまだ潮が引く途中という事でまともに竿が出せず、もっと内湾は反応が薄かった。
それでもルアーマンであるむらにぃさんはコトヒキなど釣り、MSさんは上半身裸になってタイトプールでハゼ・ギンポの類を何匹か確保していた。皆それぞれに楽しんでいたが、AM10時も過ぎると腹も減り、いったん引き上げる。それにしても朝7時ぐらいから活動していたので、この初日は結構日が長かった。腹減ったなぁ・・・え?まだ朝10時?って感じ。

食事はとりあえず弁当を調達する事にしたが、宿から歩いて10分程度の場所にAコープ(農協ストアー)があった。特に宮崎にあるAコープと何ら遜色もないし物価面も代わりない。
違いと言えば喜界島特産の黒糖類・味噌・胡麻などが充実している。皆興味があるのが魚コーナーで、地場産鮮魚が置いてあるが、宮崎ではお目にかかれない魚も多く楽しい。

食事をしてしばらく休憩した後は、釣り座を湾内の防波堤に変え、また各々場所も移動し魚種を確保。
私も宮崎では観た事がない「ミスジリュウキュウスズメダイ」に始まり、「オキフエダイ」「ムラサメモンガラ」「シマスズメダイ」などが釣れて満足。
喜界島の実力を悟ったのは、この湾内でも優に50~60Cmはありそうな魚影がちょこちょこと見えるし、ウキを投げたら驚いて跳ねる魚の数が尋常ではないほど多い。
簡単に釣れるという事ではなかったけど、魚影が濃いという事は雰囲気で悟った。そして大物が潜んでいる事も。すでに道具のセレクトを失敗している事も感じた。まあそれでも充分楽しい。

喜界島・備忘録その2「出発編」

2010年05月16日 | 旅行

出発の30日は私の場合はまだ連休でもなく、とりあえず代休を頂いて出発したのだが、夕方の5時にフェリーが出て、約13時間かけて翌朝6時に到着だったため、当初は昼ぐらいから動き出すつもりだった。

ところが参加メンバーのMSさんは朝6時半に宮崎駅に到着するとの連絡。MARI-Jさんも昼前には鹿児島空港に到着するという。
この辺りの連絡はmixiのコミュニティで行っているのだが、いずれも初対面の方々。

そこで、せっかく宮崎に来られるのだからと、私も早朝から活動開始。
宮崎駅に迎えに行き、WEB魚図鑑で大活躍されているMSさんと初顔合わせ。そのまま宮崎港周辺、サンマリーナ宮崎などを眺める。
そして最近オープンした「かめや釣具店」に行き、餌・小物の調達。オープン企画で3000円以上の購入で帽子を頂いた。この帽子はいずれ参加者のユッケ君のものになる。

AM9時過ぎにJUNさん宅に行く。
しばし談話の後、10時過ぎに鹿児島に向け出発。当初車2台で行く予定だったが、荷物をまとめ1台で鹿児島空港に向かった。JUNさん宅からだと、ほとんど有料道路が使えるため、混み合う事もなく時間も逆算できる。そんな訳でほぼ予定通りに空港に行き、MARI-Jさんと合流した後は鹿児島港のフェリー乗り場に向う。
参加者のむらにぃさんとユッケ君は相当早い飛行機で鹿児島に到着しており、乗り場で落ち合う約束。
最近は携帯があるので待ち合わせには苦労しない。すぐに合流できて、まずは昼食と言う事で港の横にある「ドルフィンポート」を覗いたが、ラーメン屋を探すとそこには筑豊ラーメン「山小屋」しかなく、やはり鹿児島ラーメンだという事で天文館にタクシーで行き、有名店の「小金太」で食べた。名は良く聞くのだが、私は結構天文館でも飲んでいるけど、いつも締めるのは「のり一」という薄味のラーメン店で、ここはコッテリ系と聞いていたもんだから足が向かなかった。
評判通りに美味しく、遠方から来られている4名もきっと満足だったに違いないと思いつつ、また港に戻り、今度はイオワールド「鹿児島水族館」に当然という感じで入った。

魚好きのメンバーなので、大いに盛り上がったが、連休企画ということで、大水槽には肉食魚の餌となる生きたイワシを大量に入れてあって、このイワシが動き回る姿が絶景で、また捕食しようとイワシを囲むカスミアジの姿も、皆声をあげてしばらく楽しんだ。
さすがだと思うのは、大ウナギとオオクチユゴイが入った水槽を見て、「でかい!」と声をあげていたけど、大ウナギではなくユゴイの方を指しての事。大ウナギも軽く1mを超すサイズなのだが、この辺りの見方はマニアック。

水族館にはむらにぃさんの先輩も務めているようで、スタッフの方に声を掛けたら残念ながらその先輩は不在だったが、いらっしゃったら裏側も見せてもらえたかもと思うとちょっと残念。

フェリーには確かPM4時半だったと記憶しているが、搭乗開始ができて、鹿児島からだと二等席も場所の指定があったが、思ったよりは混んでなく、適当に場所を押さえてから早速飲み会の開始。ビール主体だが参加者で主に飲むのはJUNさんと私、そしてユッケ君の3名で当然飲みが進むと盛り上がってしまうのだが、そこは寝室であり乗員さんから怒られてしまったり、まあ大人げない。
フェリーというのは定刻通りには出発しないもので、荷積みに時間がかかるという事で、約1時間遅れの6時ぐらいに動きだしたけど、この日は海も凪状態で到着についてはほぼ予定通りだった。

喜界島に向かうフェリーは2船あって、「あまみ」と「きかい」と言う名が付いているが、これは交互に行ったり来たりする。我々は行き帰りいずれも「あまみ」
設備としては二等席(一番安い雑魚寝の場所)が1階だとすると、2階部分には食堂・フロント雑貨売り場・シャワールーム・喫煙室があり、私のようなタバコ依存人間は何度も2階に上がらねばならず、どちらかと言えばそこが居住場所であった。
ついには2階にて宴会モード。きっちりと飲んで、揺り籠状態のフェリーで心地よく寝て、あっという間に到着。

フェリーを降りたら、すでに現地人化している参加メンバーの1人、sfcさんと現地メンバーのがほーさんが待ち構えてくれていた。sfcさんは仕事関係で奄美に用事があり、その後2日前から入っていて、前日も釣りをしていたようだ。

喜界島・備忘録その1

2010年05月11日 | 旅行

何から書くべきか迷ったままなのだが、とにもかくにも喜界島に行った。
有給を使って4月30日に出発し、自宅帰宅は5月5日なので、まるまる休みを費やしたのだが、許される行為なのかと言われれば、それはカミサンの懐の深さであり、「行くよ」と言えば「行けば」と返してくれる。ほんとにありがたい。

しかし仕事も4月中忙しかった事もあり、準備も前日にバタバタ行い、特に釣り道具はまったくメンテできないままだったので、何を釣るか、どんなポイントがあるのかなど、基本情報も得ないままの出発。

そして感想だが、
行って良かった。夢のような日々。

釣り好きには天国のような島。

そんな感想。

喜界島というのは観光地としてさほど賑わう場所でもないので、ゴールデンウィークと言えども人は少ない。それがよくて、何となく自分が島に馴染んでいくのが心地よかった。
人口約8000人という島で、奄美大島の東に位置し、隆起サンゴ礁の島なので高い山もなく、島の周囲は約50Kmとのことで、車でも2時間程度で一周できるのだが、今回は宿周辺を中心に「湾」という地域での活動がほとんど。島の裏側にも行ってないし、釣り場もごく一部だったはず。それでも大満足だし、また色々と攻める事ができそうだ。

釣り場として有名なわけでもない。
なぜに喜界島だったのかと言うと、これは個人的趣味の感という事であり、サンゴ礁に居付く魚種(小魚)が多いのではないかという期待からであり、また鹿児島で仕事関連でお付き合いがある喜界島出身の方々の人徳という部分の発祥を知りたかった。

そんなきっかけだったので、自分1人ででも行こうと決めてはいたのだが、正直1人だと決行するには相当時間がかかったと思う。
これまたWEB魚図鑑でお世話になっているJUNさんに話をしたら、「行こうよ」と気軽に言われ、オフ会として投げかけたらとの事で、BBSに書き込んで、案外多くの方に興味を持って頂いた事に背を押されての決行。

そして参加人数も現地の「がほー部長」さんを含む8人となる。この面々の詳細はまた紹介したいと思うが、私は宮崎からなのでまだまだ足軽なのだが、8人中4人は東京周辺からの参加で、当然私の倍以上の出費もある。
つまり、私の軽いノリに乗ってきて頂いたメンバーの方々には、もしオフが味気ないもので終わったら申し訳ないという事も少し頭をよぎったが、皆、それぞれ楽しまれたようでほっとしている。

さてはて、記録として、後で見て些細な部分まで思い出せるよう、今の段階で記憶にある部分は文章に掘り起こしたいと思っているので何度かに分け記載予定。

とりあえず以下に一連の写真は掲載しております。

喜界島の写真