「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

「標準和名」の改名

2007年01月08日 | 魚関連記事についての意見
一昨日(土曜日)のYahooトピックスにちらっと紹介されていたのだが、差別的な用語を含んだ魚の名前(標準和名)の改名があるようだ。48種の名前が変わる。
具体的には(ピックアップ)・・・

・メクラウナギ→ホンヌタウナギ
・オシザメ→チヒロザメ
・イザリウオ→カエルアンコウ
・セッパリホウボウ→ツマリホウボウ

とか、他には「テナシ」「アシナシ」などが付いていた魚だ。

いずれも、名が変わって困るようなポピュラーな魚でもないのだが、イザリウオなどは腕の部分があり底を歩くような魚で、とてもグロ可愛い。カエルアンコウというのもピッタリな名なんだけど、今までのイザリウオが無くなるのが口惜しい。
英名で「frogfish」という事で、参考にされてるらしい。

以前ちょっと触れたが、「標準和名」自体は昨年、日本魚類学会によりきちんとした定義を決めている。その前まで魚の名前ってきちんとしてなかったのだ。
実は世の中には皆が当たり前に思っていて、実は決まった事ではないものってまだまだあるのかもな。

とにかく、標準和名はこれからもどんどん進化していく。

キャビアの規制の事

2006年01月05日 | 魚関連記事についての意見
キャビアの規制の話題が飛び込んできた。ワシントン条約の事務局が3日に発表したことだ。カスピ海や黒海に生息するチョウザメ類の乱獲による漁獲量の激減にて絶滅の危機に瀕しているそうだ。

正規ルートの取引量が年間約1億ドル(約117億円)であるのに対し、密漁などによる取引高はその5倍に及ぶんだそうだ。安いキャビアって闇ルート製品が多いということか。市場に出回っている6分の5がヤミなんだろうな。

そんな私はキャビアをまともに食べた事がない。世界3大珍味であるトリュフ・フォアグラも、意識的にはない。無意識だと、先日結婚式で食べたステーキの上にのせてあったのがフォアグラなのか??ってな感じ。(聞いて知ったほど)

つまり、私の生活にキャビアはまったく必要ないほどなんだけど、記事には興味があるので色々と調べてみたい。

基礎知識というか、常識的な話だけど「キャビア」はチョウザメの卵だ。チョウザメとは、サメと名がつくものの、いわゆるサメの仲間(軟骨魚類)ではなく、一般の魚と同じ仲間(硬骨魚類)で、古代の魚の特徴を引きずる特徴を持つ魚であるようだ。
私は割りとその姿をよく見ている。宮崎県の小林市にある「出の山公園」という所に淡水魚の研究施設があり、水族館もある。子供の頃は住まいが近かった事もあって、親父によく連れていってもらった。昔は「草魚」などもいて、その魚体の大きさに興奮したもんだが、最近でも時々遊びに行くと、養殖プールにチョウザメが沢山泳いでいる。

チョウザメは約28種ほど現存するようだが、そのうちの25種は絶滅の危機に瀕しているようだ。その中でもアドリア海や黒海、カスピ海に生息している「大チョウザメ」は「ベルーガ」とも呼ばれ、キャビアが取れる魚としてもっとも価値観の高い種であるがため、この種がもっとも乱獲されているようだ。成魚で3mで大きなものは5~6mという。
アムール川やその周辺の湖に住むカルーガという種もかなり大型で最大の記録は541kgで長さ418cmという記録があるようだ。
アメリカの太平洋岸にすむ淡水性のシロチョウザメ White Sturgeonは最大種とされているようだが「ガルーガ」とほぼ同等。まあこのあたりの大型種のほうが、キャビアも量が取れるわけで、1000Kg重量のものからなら200Kg弱キャビアが取れるとの話もあり、その金額は日本円にして2~3千万(驚)この額は末端価格だろうけど、1匹で相当な額が稼げるだろうから密漁も増えるわけだ。

いろいろと調べていたが、だんだん深刻な事が判った。ロシアの場合、簡単に言うと14年前の40分の1まで減っているらしい。
世界で消費されるキャビアの約90%がカスピ海周辺で取れるものらしいが、乱獲により制限をしていても生活環境の悪化も追い討ちをかけ、かなり激減している。
米国ではすでに乱獲で絶滅しているんだそうだ。

インターネットで調べると、フランス、イタリアなどキャビア先進国がチョウザメ養殖を急増させているようだが、日本でも盛んにはなっているようだ。
しかし、チョウザメって成魚に達するまでに15年~という事で、以前テレビ番組でも紹介していたが、卵を取り出すたびに殺してしまうのでは採算性が悪く、腹を割り、卵を取り出した後にまた縫って生かすらしい。今から幼魚を飼育し始めても10年~20年先にしか回収できない商売だから手を出すには厳しいかもな。

日本にもかつて分布していた種があり、その和名が「チョウザメ」であったということ。ちなみにその魚の学名は「Acipenser medirostris Ayres, 1854」

楽天でロシア産「ベルーガ」50g/個の缶詰で8000円(税別)、カスピ海産「ベルーガ」だと56g/個がなんと25000円(税別)なんだと(@_@;)
ネット価格でこれだけだから、そりゃ食えませんがな。これから先はもっともっと高くなって、今後一生味わえないのかも知れないな。

イブリカマスって?

2005年08月01日 | 魚関連記事についての意見
今年5月に新種として発表されたイブリカマスが、白浜町の四双島近くで水揚げされた。

上記の記事は7月31日に紀伊民報に掲載されたものだ。
イブリカマスって?
WEBさかな図鑑ではちょっと情報表現が違う。2001年にタイワンカワスと分けられているらしい。著作権に触れてしまうかも知れないが
WEBさかな図鑑からの見分け情報を記載すると

●イブリカマス   ●タイワンカマス
◎明瞭な褐色縦帯  ◎不明瞭な褐色縦帯
◎下方の縦帯と側線 ◎下方の縦帯と側線
が尾柄部で交わる  が尾柄やや前で交わる
◎鱗は細かく    ◎鱗は大きく
はがれにくい    はがれやすい

という事だ。2001年以前にはタイワンカマスの群れの中にちょっと違和感のあるカマスが混じっているということだったようだ。高知県以布利で発見研究された魚だから「イブリカマス」と名づけられた。

カマスという魚をご存知だろうか?

日本には10種のカマス科の魚がいるようだが、大きなものだと標準和名「オニカマス」などが有名で一般的には「バラクーダ」などと呼ばれる南方系のカマスが居る。体長は1.5mにもなる。

もっともポピュラーなのが「アカカマス」ついで「ヤマトカマス」あたりかも知れない。だけどカマスはカマスという釣り人が大半だろう。ほとんど見分けがつかないし。
とても獰猛な性格のようだ。ルアーにも食いついてくる。釣り上げるとプンッと独特の匂いがあるが一夜干しで美味しい。

カマスもきちんと見分けると更に釣りが楽しめると思うのだ。

インド洋のマグロ激減

2005年02月11日 | 魚関連記事についての意見
すしネタや刺し身にするため日本が大量に漁獲、輸入もしているインド洋のメバチマグロが近年、乱獲によって急激に減少、このままでは近い将来に漁業が立ち行かなくなる。
※資源解析・インド洋まぐろ類委員会(IOTC)の専門部会。
IOTCは5月の会合で漁獲量削減を検討する。その結果次第では、日本の漁業や食卓にも影響が出ることになる。

という記事があった。

日頃、マグロはマグロって思っている私だが、中トロ・大トロといえば本マグロ(クロマグロ)とも思う。
宮崎だとシビ刺身と言われる「シビ」はキハダマグロの身のことのようだ。割と赤身で安く売られているマグロである。
ザッとWEBで調べて登場するマグロは「クロ・メバチ・キハダ・ビンナガ・ミナミ(インド)」などという種が市場に出てるが中でもメバチはクロマグロと比べ漁獲量も多く、味もよいので日本の食材として不可欠なものだろう。

漁獲量の減少は、マグロに限った事ではない。

日本の漁獲高はピーク時の半分とも言われる。その分海外からの輸入にも頼らざるを得ない状態でもあるが、資源が減っていくという話は何につけても寂しいもんだ。

外来種指定の問題(オオクチバス)について

2005年02月11日 | 魚関連記事についての意見
私はさほど釣りについて、人生を投げ出すほどには深く携わっていないと思う。
だからブラックバスの問題を語るほどの知識も持たないのであくまでも今感じる事を書きたい。

1月21日に小池環境大臣が、「オオクチバスを第一陣リストに指定すべきだ」という発言があった。一応半年据え置きとされていたが、この発言についてやはり大きな反論があがっているようだ。(特に日釣振・関連)
発言されたすぐ後に、「日釣振」のページの反論意見を見たら、全国数千万の釣り人の多くが反対しているような内容にビックリした。
今日(2月11日)見てみたら多分内容が変わっているが、それでも長々と発言を暴言とする意見を述べられていてみっともない。

知識を持たない私が感じるのは、昔、とても楽しく遊べた釣り場に魚が居なくなったことだ。宮崎県高原御池(みいけ)は、以前も書いたと思うが今や見る影もないほど在来種が減った。私が高校時代にはオオクチバスが入り賑わったが、オイカワなども豊富でとにかく釣り人で賑わっていた。以前から釣り場では有名だった場所なのだ。
今、行っても釣り人の姿がない。以前はバスが群れで動く姿が見えたが、今は小さめのバスが探してやっと1匹見つかるぐらい。
ここは山手の湖で、環境問題などはほとんど縁がないだろうから、バスが在来魚を食べ、バス自体が食料もなくなって陳腐化していってる状態だと思える。

だから、「特定外来生物による生態系等に係る被害を防止」対象になるのが当たり前と思う。

さて日釣振(日本釣振興会)というグループについても、会長である麻生総務大臣が昨年12月に辞任しているようだが、ブラックバス問題についてはいろんな政治的絡みもあるように聞くので、障害を避けるための施策であるとも考えられる。

ルアー釣りを否定するつもりはないのだが、私は高校時代にルアーにはまっていて、ほんとに腕も悪くて釣れなかった。だから嫌いになった。釣り行為は好きだけど、ルアーは面白くない。ジギングは好きだ。(釣れるから)

釣りって釣れたら面白く、釣れないとつまんない。ルアー釣りってつまんない。
でも「村田基」さんの世界のルアー対象魚を相手の釣りは感動するし、面白いな。
逆に、「釣りビジョン」等で、ただ面白おかしく騒いでブラックバスを対象に釣行シーンを流す番組ってほんとつまんない。