今日は2月3日の日曜日。時にはきちんと日記でも・・・
という事で前回の瀬渡し磯釣りの事です。
恐らく月曜日に釣りに行く機会は今後しばらく無さそうなので、子供の頃からの連れ添いであり悪友と言えるタバヤンとの最後の釣行。彼は車のディーラーに勤めていて月曜が定休である。過去に釣りに行った事は数えるほどだが、私が無職になり自由に行けるようになったので、この3ヶ月間で3回めの釣行だ。だけど、2月より土・日休日の会社に勤める事になり、恐らくしばらくは同行の機会が無いと思われる。また辞めない限り(笑)
タバヤンの職場には松浦さんという無類の釣り好きがいて、彼は私と松浦さんの影響でどっぷりと磯にはまっている。何せ道具が凄い。どこにそんな資金があるのかと突っ込みを入れたくなるが、まあいろいろ想像できるけど、とりあえずパチンコ収入という事にしておこう。あっという間に竿・ウェアなど私の道具の数倍するようなものを調達してしまった。
そんな道具先行の釣り人なので、私は彼に「道具じゃないよ。腕だよ」というのが口癖だ。
釣場はタバヤン・松浦さんにお任せしたが、串間市の端にある湾内の離れ島、「ビンダレ」と呼ばれるポイントに決定。ここはまあまあの穴場で串間からも志布志の瀬渡しでも中間にて遠いのでなかなか渡せてもらえない。今回松浦さんがネットで調べて、このピンポイント専用の瀬渡船がある事を発見された。発見とは大げさと言われるかも知れないが、それほどの出来事なのだ!
瀬渡しの時刻はAM6時半という事で、えびの市を3時半に出発。私は今回別用事でえびの(実家)待機していたので、タバヤンの車で3名一緒に行く事になった。途中で松浦さんを拾い約2時間の道中だが行きの時間はあっという間に過ぎる。道程は山道なのでタヌキやらウサギやら出没するのだが、そんな話をしていると道脇にタヌキ。話に合わせて登場するのが頼もしい。
瀬渡し時刻よりかなり早めの5時40分に到着し、ウェアなどを着込んで待機。船は初めてだったけど迷いなく見つける事ができた。なぜか他の釣人は居ない。
寒波の真っ最中なのでかなり冷え込んでいるのだが、私は前日見た「目がテン」でのホッカイロ検証実験を実践して、お腹と足裏に貼ってみたので基本的にはホカホカ。ただやたら手先だけが冷たい。老化のせいか体が悪いのか定かではないが左右ともに人差し指だけがかなり冷たくなる現象が最近発生している。結構気になるのだが同級のタバヤンはそんなことは無いらしいので体が悪いんだろう。まあ釣行記にはどうでもいい話。
タバヤンが「あっ!」と叫ぶので視線の先を見たら東の空から西に向けて光の筋が走る。そしてひときわ大きく光って消滅。頭の中は疑問符だ。隕石落下?流星?飛行機?・・・
とりあえず時計を確認。AM5時55分。しっかりと記憶したが、のちにこの手の情報を書き込んである掲示板を見たら「5時57分」なる記載がやたらと多いのでそれに違いない。見た時計が2分早かったんだろう。目撃情報が福岡など広域なので、恐らく流星なのだろうがそれにしてもびっくりする大きさだった。
微妙に無愛想な船長と、他に1人の釣人が登場し出航。釣人は磯場の恰好ではなく、竿も数本多彩な仕掛けを準備されている。船釣りのようだ。船長もフカセ釣りの仕掛けを持っている。どうも我々を磯に上げた後に、そのまま近くで船釣りらしい。
比較的に静かな船だったが磯に到着すると風裏の浅い場所で荷下しさせられた。釣りのポイントからは大きくずれているのだが、どうも船のエンジンが小さいので風があると負けてしまうらしい。ポイントに行くためには大きな岩をよじ登らないといけなくて、撒餌がぎっちりと詰まったバッカンやクーラーボックスがやたらと重い。釣りする前にすでに過酷な作業でやる気を削がれた。
さらに松浦さんの一言「残念なお知らせがあります・・・」なんですか?
なんとお迎えの時刻がPM1時だそうで、この船はそれが基準らしい。瀬に上がる前に船長と打ち合わせしてくると言っていたが、そんな話だったらしくて交渉したものの願いは聞き入れられず。せっかく初船長だという事で焼酎のお土産も準備したのに、3人で2度と使わんぞという誓いを立てる。まあ釣れている時はそんな時間でもいいのだが、もっと充実した日を過ごしたいと願う訳だ。
まあ仕方ないので、荷上げにヘコタレつつも仕掛をそそくさと準備して釣りの開始。天気予報は風1mだったのに感覚としては10mだ。まったくあてにならんとふて腐れてみるが、この日のタバヤンは違った。仕掛の投入も早かったが、みなぎる闘志を感じる。
1投目からコッパは釣れた。ちょっと馴染むとウキがわずかに入るのだが、なかなかハリ掛かりしない。こんな時の作戦としては「大ハリヒネリの早合わせ」である。そのように先輩面してタバヤンに伝授していたが、それでもなかなかハリ掛かりしない私は小さいタイプに変更してしまった。何匹かコッパを釣った後にタバヤンがつぶやく。「大きいのはこのコッパの先?下?」私の経験で少しずつ大物に入れ替わる事を伝えると、そのまま彼は粘っていた。そんな私はあっちこっちと場所を変えてみる。どこもコッパだらけ・・・
粘っていたタバヤンだが数匹目で大きくなった。持ち帰りができそうな30Cmほどのサイズ。
立て続けに2匹釣り、私もちょっと焦る。3匹目にはなんとカンパチ。メジナとは違う魚体の色で最初はシツオ※イスズミだと思ったが、すくってみたら入れ替わっていた。チヌがボラに入れ変わる事はよくあるが、シツオがカンパチとはなんとも運がいい。さすが流星発見者。
その後も魚は大きくなり、ついには40Cmに達するサイズが登場。もう完敗である
。
私といえば相変わらずコッパだけで、大きな魚が釣れる気もしないしとにかく何か空回りしている感じがする。そこでタバヤンの釣りをしばらく眺めていたら、かなり早いタイミングで合わせている。私はいつも早合わせで失敗するもんだから、とにかく待つという主義だ。そして今まではそれなりに実績を上げているので、ちょっと面食らった。そして真似てみたら確かに釣れたのだが、やはりコッパ。
昼近くになると餌も残りだして水温がかなり低下している気配。岸に近い瀬だし大潮なので前晩に冷えた岸際の水が外に出ようとしているに違いない。そう思ったらもう、まったく釣りする気力もなくなったので1時間近く残して後片付けだ。気力のバランスを考えるとこの瀬渡しの時間配分はなかなか的を得ているのだが、まあ欲求不満は残る。
なんてったって弁当も残したままである。そこで港に到着すると近場の防波堤を目指す事にした。志布志方面に向かって海水浴場の看板が見える付近に小さい防波堤があり、そこで釣ることにした。釣りというより撒餌の消化と言う方が正しい。
目的が消化である松浦さんと自分は車から近い防波堤手前に座を構えたが、勢いのあるタバヤンは違った。先端に子魚を発見すると、そこで真剣な戦闘モードだ。そして・・・・
入れ食いでした・・・・